○二階堂
委員 ただいま
中島委員から発言がありまして、それに対して大臣から賛成の御意見が述べられたのでございますが、御
承知の通り、大
規模な
道路政策を今後
政府とされましても遂行されるわけであります。これらの
道路政策を遂行するにつきましても、いろいろ国内においても、相当な議論も今後起ってくるだろうと思っております。つきましては、私も
中島委員の発言に関連いたしまして、将来、先進国である、
道路等についてはきわめて進んでおりまするアメリカ、あるいはヨーロッパ、特にドイツ等の
道路、あるいは高速
道路を中心とする諸問題の研究に、われわれも積極的に出ていって勉強いたしたいと
考えておるわけでございますが、何しろ自分の力で外国へ出ていって勉強するというような機会もないわけでありまして、こういう機会に、
政府におかれましてもわれわれ
委員の希望を十分取り入れて、
道路政策が順調に遂行できるように
一つ御配慮願いたい、こういうふうに私は希望を申し上げておきます。
次にもう一点、大臣がお見えになりましたので希望を申し上げて、できますならば、次回の
委員会に資料も
提出していただきたいと思います。御
承知の通り、相当大
規模な
道路の
計画を樹立されて、昭和三十四年度以降向う四カ年間でこれらの
道路の
事業を遂行されるわけでありますが、私は、この予算に関連して、最初大臣にも希望申し上げて意見を申し上げておいたのですが、一級国道、あるいは公団の
道路等相当大
規模な
事業が次々に遂行されなければなりませんが、中でも立体交差、これは国鉄、私鉄すべての軌道と関連する
道路の
事業が相当出て参っております。私もちょっと資料を検討いたしたのでございますが、
全国にまたがって相当数多くの個所で国鉄、私鉄と交差する
事業が行われんといたしておるのであります。従来
道路を作る場合に、鉄道との立体交差の
事業につきまして、国鉄との交渉は非常に困難を来たしておる事例が多いのであります。昭和三十二年度以来国鉄と交渉いたしておる個所もありまして、その交渉がいまだにまとまっていないというような個所もあるやに私は見ております。昭和三十四年度に着工して、三十四年度に完了しなければならぬ個所も相当あるように私は資料で見ておるのです。従来のように国鉄当局と交渉して、それが相当な時間を要するということになりますと、せっかく
政府が
考えておりますような大
規模な
道路の
事業が思うように進捗しない、こういう結果にもなろうかと
考えております。特に国鉄の
関係は、御
承知の通り、電気通信施設その他四部門か五つの部門にそれぞれの工事の担当の部局が分れておるのであります。これらの各部局に
事業の担当諸官庁、あるいは地建、あるいは地方の諸官庁を通じていろいろ交渉をいたしておりますが、一部局がまとまりましても、電気においていろいろ問題が起ってくるとか、あるいは通信施設において議論がなかなかまとまらない、こういうようなことでは、
事業遂行上きわめて大きな困難が今後も重ねて起るのではないかというふうに
考えますので、こういうような交渉をされる場合に、従来のようなのんびりとした交渉ではとても思うように
事業の遂行はできない、こういうことを私は非常に心配をいたしておるわけでございますので、どういうような心がまえでこれらの交渉を進めていくつもりか、また次の
委員会でもけっこうでございますが、建設省
関係、
道路局
関係の資料、特に一級国道並びに公団の予定しております個所等についての資料も、次回の
委員会には
提出をしていただきまして、さらにこれらの問題について私は検討を加えてみたいと思うのでありますが、これらの問題を解決するについての大臣のお
考えを承わっておきたいと思います。