○佐藤(虎)
委員 私は、軽減であっては、今日の
法案が何ら意味をなさないと思う。
災害を受けて融資を受け、その
償還に対する十八年間の悩みというものは、偉大なものだと思う。むしろ免除すべきものだ。これを
一つ、
大臣、閣議で強調していただきたいことをお願いしておきます。
いま
一つは、今三十四年の
予算要求の段階に入っておるようでありますが、防火
建築帯の共同
建築に対しまして、補助が、昨年は一億しかなかった。実は先般、十一月の二十五日に、静岡市において、不燃化
建築帯大会が開かれたのである。そのときに、遠くは魚津を初めとし、九州、日本国じゅうの各都道府県から参られまして、魚津の
方々も、非常に防火
建築帯というものの有意義であること、また安心して営業がなし遂げられるのだと言って、非常に喜び、この補助額を、昨年度は一億でありましたが、むしろ十億にも増額していただいて、一日も早く安心して営業が営めるような
建築帯にしたらどうかということを、身をもって体験した魚津の代表の
方々からそのお話がありまして、なるほど私は堂に入った演説だ、お話だと、強く感銘して参ったのであります。そこで、私が、なぜ防火
建築帯共同
建築が必要であるかということに対しまして、その後その話を聞いて、直ちに消防庁に行って、今までの火災率を調べました。火災率を調べますと、昨年度、消防庁に通告のあるのが三百五十億である、三十三年度は二百六十五億であります。
ところが、これは一部報告であって、店舗に飾っておったものまで含めた
金額は、約この三倍であろうと思う。あるいは一千億になるであろう。その率からいたしますと、不燃化
建設、いわゆる防火
建設を行なったために、一年間に国費、いわゆる焼けないで済むものが三百億という偉大なものになる。こういうことは国家財政、国家の財源からかんがみて、昨年度は一億であった、
ところが三十四年度の
予算要求というものは、二億六千万を要求しておるようであります。そこで私は、この二億六千万円では足りないと思いますが、一応各都道府県の申し込みを
査定しての
住宅局長の
予算編成に当る御要求だと、私はかように思いますから、この二億六千万を、これだけをやってくれたならば、むしろ三十四年度にこの
建設が完成した暁には、日本の国費、日本の財産というものが、
一つの赤い火に焼かれないでも済むのが、少くとも年間三百億ずつぐらいは助かるのではないかということにかんがみて、
大臣は、この防火
建築帯の共同
建築に対する補助金の二億六千万円を、どうしたら獲得できるかできないかということを見きわめて、
一つ腹がまえをしっかりして御要求し、
大臣の手腕のある
ところを十分発揮していただきたい、かように思う。