○
久保田(豊)
委員 その点は
大島の町長並びに
大島の町会の
議長から責任を持って私
どもが聞いたところでは、町会は、なるほど一部の議員はいわゆる
両社免許には反対であって、東海だけには
賛成だ、こう言うのです。町長並びに町会
議長その他の人は
両社免許に
賛成だ、
伊豆箱根だけに
賛成だというのではないのであります。
両社免許をしてくれという意味でこれは
賛成であって、この線ならば十分にまとまりますと、現地の町長なり町会の
議長が責任を持っておるのに、あなたはそれに対して、どうもそれじゃまとまらないという判定をすることはおかしいじゃないですか。また
東京都にいたしましても、現地の町長なりあるいは町会の
議長なりが、なるほどこういうふうな
二つの格好にはなっておりますけれ
ども、これは内容はこうであります、ですから認可が
片方になればこれは問題だ、しかし
両社に
答申通り認可があればこれはまとまります、また私
どもがまとめますということをはっきり言っております。それを
東京都がまとまらないから、まっ
二つになったからといってそう言うのは、私はおかしいと思う。あなたが自治体の問題については口を突っ込まないというならば、なぜ町長なり町会の
議長にまかせないんですか。そうして
答申通りやられたらよいじゃないですか。それを
答申通りにやられないというところが、どうも私
どもは
納得ができない。この点はこれ以上
お話をしても水かけ論になろうと思いますからやめますけれ
ども、しかしあなたはいつも、
大島の町が
二つに分れておるから、それでもって今まだ認可を保留をしておるのだ、
免許を保留をしておるのだ、こういうことを言っておられるけれ
ども、これは真相じゃないんじゃないですか。私
どもが聞いた範囲では少くともそうではない。端的に申しますが、結局河野一郎氏、大野伴睦氏があなたに対して不当な行政干渉をしている。それにあなたが屈して、当然運輸
大臣としてやるべきことを実行できないというのが今の
実情じゃないですか。私
どもが得た情報によりますと、十二月の八日には、ここにおいでになっている
山田代議士や
熱海の市長さんその他の代表があなたに応接室でもって会われております。そのときにあなたはこういうことを言っておられる。実は党の内部の問題でおくれておる、先日の私鉄運賃の値上げの党六役
会議の席上、私鉄運賃値上げは認めるが、大鳥航路はだめだよと、河野一郎総務会長に言われて困っていると、あなたははっきり言っておる。これは
山田君が言われますから、対決されたらよい。はっきりあなたはそう言われておる。さらに十二月の十七日には、
大島町長その他がやはりあなたの応接室であなたに面談をされております。その際も
——この前に
大島町長以下は河野さんに会っておられます。それを受けてあなたは河野君に会ったそうですね、何しろ党の総務会というところはうるさいところで、河野君が総務会長だからね、河野君さえ了承すればすぐ
免許するよ、ということをあなたは
大島町長に言われております。さらに一月の十九日に、
熱海の
議長に対してあなたは、河野と大野が反対しておってはなかなか困難だ、ただし中村梅吉が河野派であって、今
調整をしておるから、その
調整のできるまで待ってくれ、こう言われております。さらに十二月の十六日には、
大島町長等が河野一郎氏に実際に面談をしております。その面談のときに河野さんはこういうことを言っておられる。先日
東海汽船の
小川栄一が来て、
大島に数千万円投資して、今建設の途中だ、そこへ堤が割り込んできて困っておるというので、
永野大臣にちょっと待っておれ、こういうことを言っておいたからと、こういうことを
大島町長に河野さん自身が明確に言っておられるのであります。ここにおられる
山田さんやあるいは小松
熱海市長等が河野さんに十二月の十八日に面談されたときも、それと同じようなことを河野さん自身が言っております。
運審の
両社免許の
答申が出てからすでに半年間
免許をされない直接の最大の
原因だと、私はこう思わざるを得ないのですが、この点はどうなんですか。