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参考人(
関矢尚一君) 最後の御
質問からお答えいたしますが、最後の御
質問に対しましては、
文書をもって私の方で御回答申し上げておりますので、その
文書が
会社としては一番確かな都に対する回答の資料になっております。その
文書はさっきも場長からお話のありましたように、売上
使用料で
丸東の債務を弁済するような決済を私
どもに強制することは間違っておる、そういう根本理念には私
どもは承服できないけれ
ども、
業界の諸般のいろいろな事情もございますし、先ほど申し上げましたように、お得意先の
生産者、小売商あるいは労働者の問題等もございますので、さようなことを考えますと、
自分の事情だけを言っておられませんので、
場所の問題と、それから今後におきますところの卸の
整備の問題等もございますので、そういうことで、行政上でこれはお考えいただきますならば、売上
使用料の根本理念には反対でございますけれ
ども、私
どもは一応の考慮をいたしますということを御回答申し上げておきます。その程度でございます。具体的には私
どもの方の、当社の社長が出ておりまして、現在高血圧のためきょうも出席できないのでございますけれ
ども、場長さんとの懇談では問題
解決のために非常に深入りをいたしましたお話し合いはあったようにも存じます。しかしながら、それは今申し上げますように、
文書で回答申し上げましたものは、
会社の正式な御回答でございますので、さよう御
了承願います。
それから、やはり都の方がこの問題に対して当然この
解決に資金的な
協力をすべきじゃないかということは、私
ども当初から申しております。売上
使用料というものは、大体私
どもが
支払いしておる都に対する
使用料は二本立てになっております。
場所を賃貸する固定
使用料と売上
使用料との二本立てになっておりまして、すでに開設以来
市場の法規で売上
使用料を取るということに対しまして非常に問題があったのでありますが、この点につきまして、創立当時は大体二十五年賦で政府の低利資金を借り受けまして
市場を建設いたしました
関係で、二十五年後には売上
使用料を撤廃して、業者に建物を全部
無償で供与するというような、それはまあ
文書ではかわしておりませんが、私
どもの先輩連中から伺った話でそういう話もあるくらいで、売上
使用料というものは非常に問題の多い
使用料でございまして、この
使用料が
知事の専決事項にはなっておりますけれ
ども、これをもらっても債務の弁済のためにやはりこういうことを支払うということは、私
どもは非常にこれは反対なわけでございます。さような点で、この点は私
どもとしては、実は先ほど申し上げましたように、あくまでもこういうことでなく、当社は今五千万円という話をさっき申し上げましたけれ
ども、決して
自分たちの経営の採算のベースから割り出した数字ではございません。私
どもはほんとうに現在の非常に苦しい経営の
状態から、
丸東さんもこの問題に対しまして道義的な補償をする、あるいは任意の自由意思によって資金的
協力をするということになりますれば、当初私は業者のいろいろ幹部の方がごあっせんになった会合でも、大体三社で一千万円ということを当初のお話として出したわけです。それが順次いろいろな、都の方の一億という非常に頑迷な固執によりまして、失礼でございますけれ
ども非常に頑迷な固執によりまして、私の方としてそういうような、採算を度外視して、その点まで歩み寄ったわけでございます。五千万という金は私
どもの
会社の、
行政訴訟の
文書の中でも申し上げておりますけれ
ども、資本金六千万円というのでございまして、わずか六千万円の
会社が
神田市場の大体実績の半数を占めております。私
どもの
会社で支払うことになりますと、七年間で約五千万円程度のものを私
どもの方で負担しなければならない。そうすると、資本金全額に大体該当するような金額を長年月の期間ではございますけれ
ども、
丸東の負債のために私
どもが負担しなければならないということは、これは株主に対しましても、また私
どもの取引をいたしております
生産者、その他小売商、また当社に働いている役職員、全体の勤労者に対しましても、これは資本金に該当するような金額を隣の
会社の負債の弁償のために数ヵ月かかって支出をするということは、これは経営者といたしまして、とうてい私
どもとしては、できないことでございます。そういうような見地から、当初申し上げました三社で一千万という額を私はお願いしたわけであります。
それが今申し上げましたように、なかなか都の方の了解を得られない
関係で、漸次いろいろな考慮のもとに五千万円三年半というところまで、その間にあっせんに入られました小売商
仲買等の幹部の
方々の非常に熱心なごあっせんに基きまして、実は私
どもはそこまでいかざるを得なくなったわけでございます。さような
関係で、今申し上げました数字が生まれたわけでございまして、決して五千万というのは
会社の採算ベースで、
自分たちが、応分の適正な寄付金ではないのであります。私
どもといたしますと、大体三社で一千万円が妥当と当初から考えておったわけであります。それが、一億という目標額を都の方でお出しになった
関係で、いろいろな考慮からそこまで、いろいろ間に入られましたあっせん者の
方々の御努力によって実は歩み寄ってきまったわけであります。ですから、さっきも申し上げましたように、非常に私
どもといたしましては、この問題
解決のためにはほんとうに
自分たちの採算を度外視いたしまして、誠心誠意、この問題の
解決に当っているという気持で現在おります。ですから、先ほ
ども都の副
知事さんから非常におしかりを受けましたけれ
ども、私
どもとしましては、聞いておりましても非常に穏やかでない気持でおるわけでございますけれ
ども、まあ今その点につきましては、決して五千万円は
自分たちの採算のべースから考えまして妥当な数字ではないのであります。
以上申し上げましたことで、今の点につきましてのお答えにしたいと思います。
それから、都の方の……。