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鈴木壽君 私は、これは
一つの例でございますが、こういう問題を、やはり
一つの希望を取りまとめただけで全体
計画にすると、こういうことで、ここに
一つ大きな問題があると思うのですが、それから、全体
計画がはっきりどのように進行していくかということは、先ほど来からいろいろ問題になっておりました
市町村の
建設計画そのものの、何といいますか、推進に非常に大きな影響があると思うのです。
計画があるから、新
市町村においてのいろいろな希望に基く
一つの
計画があると、当然その
計画の中に組み入れられているのですから、それが今度、何といいますか、
補助金等の
関係でできないというようなことになりますと、これは考えなければならぬ問題ですから、一どきに要求
通りできないことも、私は承知していますけれ
ども、しかしこれは、今後の問題としては非常に大きな問題だと思うのです。しかもこれは、もちろん教育そのものから、教育
効果をあげるそのものから、
合併のあるなしにかかわらず統合しなければいけないという問題は、当然、あなた方の
お話にあったように、あると思うのであります。と同時に、
合併になったから、これはそこに
現実の問題として、距離その他等からして統合しなければいけないという、そういう問題も、これは当然起ってくると思うのです。そこで、今度それに対する
一つの奨励みたいな
態度を
政府の方でやって、
学校統合をしなければいかぬ、この三つのものが合わさって、非常に大きな希望が出たと思うのです。ところが、
現実の問題になってみますと、たくさんの希望があるにもかかわらず、
府県の平均でいうと、二校ないし三校しか年にいっていない、全国で大体百校くらいですか、大体百校
程度しかいっておらない、今までは。そうしますと、ある県では、十何校もぜひともやってもらわなければいけない、校舎の復旧からいっても、あるいは教育の
効果を高める点からいっても、ぜひともやってもらわなければならぬという希望が十何校か出ておるにもかかわらず、実際の問題になっては二校か三校しかできない、継続のものを合せても四校か五校しかない、こういう今の状態なんです。私は、そういう
意味から、
計画をかりに五年なら五年、十年なら十年でもいいですが、どういうふうにやっていくつもりなのか、単なるいわゆるペーパー・プランであっては困ると思うのです。それから、先ほど申し上げましたように、新
市町村建設計画そのものに大きな影響を持ってくるのですから、これは
一つの例でありますよ、そういう点で私実はお聞きするわけです。
なお、これに伴う敷地の問題あるいは道路の問題、橋梁等の問題、こういう問題に対する
政府の
補助といいますか、手当の問題等もなかなかはっきりしない。たんぼに、今までの空地に学校ができた。しかし、満足な道路もない、あるいは橋梁も不完全だという所も、私は現に見ているのです。ですから、そういう面で、私は、こういう
計画そのものにあなた方がもっと
本腰を入れて、単に
文部省にまかせないでやらなければいけないのじゃないか、学校の
補助そのものについていっても、二分の一の
補助です。しかし、実際は、工事費の二分の一が出ているかというと、そうではない。単価の問題、いつも、
学校統合の
予算に限らず、いろいろな
補助金を出す場合に、単価が実際の工事費とは違ったようなことで算定されて、二分の一が出てくる。それに見合う起債が完全であるかというと、そうでない。こういう幾つかの問題があるわけですね。それを私はやっぱり何べんも申し上げますように、単に
文部省だ、あるいは起債は理財課だということでなしに、どこかではっきり握っておかないと、いろいろな
計画を立て、新
市町村の
建設を
促進しようとしても、勢いやっぱり、しばしば
指摘されるように、
ばらばらのものになってしまう。
効果が上らないものになってしまうというように私は考えるのです。どうです、こういうのは。