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相澤重明君
大臣も政党出身であるから、これはやはり政治的にものを判断しなければならぬ場合もある。しかしそれはそれとして、やはり国のいわゆる
大臣として就任をした以上は、
国民に対する所管
大臣としての方針というものがなくてはならぬと思うのです。そういう
意味で、
国民に迷惑のかかることは、これはどういう努力を払っても早く
解決をしていい
方向にもっていくということは大事なことだと思う。私はきょうは
労働省の部をやっているわけじゃないですから、団体交渉の違法性、適法性ということを
寺尾大臣と議論するつもりはありません。ただ
郵政省の
決算としている中にたい
へんな
事故金というものがあるし、あるいは
機械の
遊休というものがあるのは、少くとも
郵政省自身が
使用しているところの
職員のそういう勤務体制あるいは
健康管理あるいは厚生施設、こういうようないわゆる
労働条件等に関するたくさんの問題がある、私はこれを否定することはできないと思うのです。それを否定することができないとなれば、やはり今あなたのおっしゃった、
大臣としてはちょっとこれはいろいろの問題があるからやりにくいかもしらんけれ
ども、
関係の
局長にやらせるとか、あるいはその地域の
局長にやらせるとか、いろいろのあり方はあると思うのです。そういう
意味で
大臣も御
答弁されたと思って私もその慎重な言葉には敬意を表しているわけですが、少くとも年末から正月にかけての問題は、今のようなただ政治的にものを突っぱっていくだけでは私は
国民は納得しないと思う。それは上の方でけんかをしているのはいいかもしらんが、迷惑するのは
国民大衆である。ですからそういう点についてはやはりこの
決算上に現われるような問題を少くしていただく、こういうことに私は
大臣の、先ほ
ども申し上げたように
人情大臣としての立場を推し進めてもらう、こういうことによってこのような
決算上に現われる
指摘事項が少くなるのではないか、こう思うわけです。そこで具体的に
お尋ねをしたいと思うのでありますが、いろいろな
事故が起きて
報告書が出されているわけでありますが、たとえば九百四十の加須局におけるところの貯金の問題について、被害金弁償未済額が八十三万七千六百九十一円のうち五百円を回収し、残額八十三万七千百九十一円については引き続き徴収に努めている——八十三万円の弁償金に対して五百円を回収したから、これで引き続き徴収に努めているということはこれは一体どういうことなんですか。これは私は監督者の職務怠慢じゃないかと思う。しかも監督者に対するところのものについてはそれぞれ訓告の処分を行なったと言っているけれ
ども、訓告の処分をしたけれ
ども五百円きり回収されなかったらほんとうに迷惑は大きいと思う。今
郵政大臣としては
職員組合云々の問題については、若干の政治的な立場があろうかと思うのですが、
事務的に
考えてこういう
事故が起きないことを
考えるからこそ、
監察官補というものもできたのだろうとは思うけれ
ども、もっと根本的な問題があるのじゃないか、指導体制が欠けているのじゃないか。私率直に言わせてもらえば、先ほどの
大臣の御
答弁になったあと、私の質問の中ではからずも出てきたのは、
大塚保険局長の言うような
機械を、
会計検査院の
指摘では、昨年から今年の三月三十一日までは二万一千九百三十円で貸して、今年の四月一日から来年の三月三十一日までは一万七千四百十三円で貸すのだ、しかしそれを今度はこの七月三十一日には返してもらっているのだ、こういうことを
大臣が知らないで
答弁をするというようなことはこれは監督者の
局長がそういう指導体制をとり、あるいはまた
報告も
大臣に十分行なっておらないからそういうことになるわけです。これは明らかにいわゆる郵政官僚のそういう独断専行ということがこういうふうに欠陥をきたしておるのだ、私はこう
指摘をされても仕方がないのじゃないか、こう思うわけであります。それについて少くとも政党出身の閣僚、
大臣をやはり尊敬をして、閣議の方針、国の政府の方針というものを踏襲する限りにおいては、部内においても
大臣に十分
報告がなくてはならぬにもかかわらず、そういうような結果論が
一つ出てきておる。そこで私は具体的にこの九百四十号の場合に五百円の回収ということで、
大臣これはどういうふうに
考えておられますか。八十三万もの
金額で五百円回収をして、引き続き努力をいたしておりますというのはどこに努力があるのか、
大臣の
答弁を求めます。