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委員長(
安井謙君)
議院運営委員会を開きます。
委員長から一言申し上げますが、先般来の
警職法をめぐる
審議の紛糾によりまして、
参議院も
議会の
正常運営をいたすことができなかったことは、まことに遺憾であります。実は当
委員会といたしましては、
委員長、
理事等の打
合会を開く予定で連日手配をいたしたのでありますが、これも
社会党の方からの正式の御参加を得ることができなくて、懇談に終始したというような経過でありまして、一昨日の二十二日に、自民党と
社会党との両
党首が
会談をされまして、今後の
両院の
運営についての申し合せをされた次第であります。それによりまして、一応
両院とも
正常ルートで開けるというような機運ができて参りました。両
党首会談の申し合せ
事項そのままが
参議院を文字通り拘束するとは思いませんが、やはり両
党首の
会談というものは、この
運営上非常に重要な影響があると思いますので、一応その申し合せ
事項を、御存じかと思いますが読み上げまして、さらに
参議院としてどういった態度で今後御
処理を願うかを、一応御相談なり、御
了承を求めたいと思う次第であります。
両
党首の申し合せを読みますと、
自民、社会の両党は、
国会に負荷された重大な使命にかんがみ、
民主主義を守り、
議会政治の健全な発達を図り、
国会の威信を保持し、国民の期待に沿うため
一、
議長の高い
地位と不偏の
立場を確立する。
一、両党は互いに信頼して互譲の精神をもって
国会の
運営にあたり、法規、慣例、申し合せ、決議を尊重して行動する。
当面の問題の
処理については、
一、
警職法改正案は
審議未了とする。
二、
衆議院は
自然休会とする。
三、
参議院は
補正予算案ならびに
予算関係法案を
審議して休会する。ただし
参議院独自の
立場から両党の話合いのついたものについては
審議する。
以上のようなものでございまして、一昨日の夕方及び本日にかけまして
理事会を開きまして、種々この
運営についても
協議をしたわけでございますが、申し合せ
事項の
解釈論につきましては、いろいろ議論も出ようと思いますし、これはしばらく別にしまして、
補正予算については、本日
予算委員会において
審議終了次第、本
会議に
緊急上程をすることとし、その他の
案件の取扱いにつきましては、今月の七日までに議了する見込みのあったもの等、各派において
意見の一致を見たものについては
審議を進めることに、おおむねの
意見が一致したわけであります。
なお合意についての具体的な
協議につきましては、後刻さらに
理事会等において
協議を重ねることにしたいと思います。大体以上のようなことで御
了承願いたいと思います。
では、
理事会の
協議申し合せ
事項につきまして、御
了承を得たものとして、決定いたします。
何かほかに御
意見があれば……。