○角屋
委員 台風二十一号、二十二号を中心にいたしました本年度
災害に対する本
委員会における
災害対策につきましては、先ほど小
委員長からその内容について
報告があったわけですが、この臨時国会が開催されてから、本
委員会会において
災害問題か
一つの大きな中心的な議題であり、
久保田委員を初め同僚の議員から
災害対策の問題についていろいろ具体的な追及が行われて参ったわけでありますが、その追及の過程の中で、農業
関係の問題については相当こまかく触れられたわけでございますけれども、水産
関係の問題についてはほとんど俎上に上らなかった観があるやに感ずるのでございます。もちろん
災害対策全般としての中には水産
関係も含まれておるわけでございますけれども、論議の全体的な中においては必ずしもこれが具体的に追及されたとは
考えてないわけでございまして、私はすでに小
委員長の
報告が出るまでに水産
関係の問題について具体的に各
項目について
政府の
考え方をいろいろお伺いする予定でございましたが、本日は本
会議等の予定の時間もあり、すでに相当に時間を
経過しておりますので、簡単に触れまして
政府の今後の施策をお尋ねしたいと思うわけでございます。
申し上げるまでもなく、水産
関係の問題は、今日表向きには水産日本という形において表わされ、またいろいろ生意産量その他においても世界に冠たる成績をおさめておるわけでございますけれども、しかし、事
災害に焦点を合わして、水産
関係に対する
災害対策というものか今日の法制上から見て万全の体制がとられているかどうかということになると、農業、水産、林業を合わしてのバランスをとった水産
関係の
災害対策というものについては、もう少し根本的に
考えるべき問題を含んでいるのではないかというふうに私は
考えておるわけでございます。
まず第一に、各
項目別にお伺いする意味におきまして、漁港の問題から入りたいと思うわけでございますが、御
承知のように、先般松山で全国の漁港大会が持たれまして、漁港整備等の問題についての
決議その他がなされたことは、われわれも承わっているわけでございますが、この問題については、衆議院の本
委員会においても、あるいは本
会議の段階においても、あるいは過般参議院の本
会議の席上においても、漁港整備の問題が可決
決定をされた
経過等もありまして、この問題は今後の水産振興の重要な一環といたしましてきわめて重視しなければならぬ問題であることは論を待たないわけであります。
大体、本年度
災害を通じての漁港
関係の
災害は、水産庁の
資料によりますと十五億三千七百十四万円、こういうふうに承わっているわけでございますが、これが十一
号台風以来二十二号に至るまでの各
災害別の
被害等についての
資料を私も持っておりますけれども、時間の
関係上省略をいたしますが、この
災害に対する本省側の
現地に対する査定の状況等を見て参りますと、最近私がお伺いいたしましたところでは、十一号の
災害の査定等について約八〇%、十七号の
災害の査定については未着手、二十一号、二十二号については緊急査定として五分の二
程度進捗をしているやに聞いているわけでございます。過般、私の地元の三重県の方からも、十七
号台風等の漁港の査定の問題について、当初予定をされておった期日が延期をされて、一体本年度これに着干するのかどうかということについてお尋ねがわれわれの方にも来ておった状況でございますが、この査定の状況を調べてみますと、最近に至るまで十七号の
災害の査定等につきましては全然未着手の状態に相なっているわけでございます。ややもいたしますと、
農林関係等の
災害は、非常に表面的に日立ちますし、脚光を浴びる問題でございますから、鋭意
関係方面でも
努力されることと思うのでありますが、やはり、漁港あるいは共同
施設その他いろいろな水産
関係の問題につきましては、人員の不足等の事情もあろうと思いますけれども、現実に緊急に手を打つべき
災害の査定等の問題についてかかる現状に置かれているわけでございます。しかも、先ほど手元にもらいました
予算関係を見ますと、漁港
関係について一億三千七百七十七万円というふうに
予算額が示されているわけでございますが、本年度の十五億に上る漁港
災害について、従来の慣例から申しますと大体漁港については当年度二五%で出発して四カ年で完成するのが従来の慣例であるやに承わっているわけでございますけれども、そういう
予算関係から見ましても、これの約倍額の
予算を必要とするのではないかというふうに
考えられるわけでございますが、
予算的な内容については、
予備費の流用等もあって現実には二五%を充当しているということに相なるかどうかについては、後ほどお伺いをしたいと思うわけでございますけれども、まず、漁港
関係の問題について、従来から漁港の第一次整備計画、第二次整備計画、こういうことで計画が進められている進捗率についても、必ずしも計画
通りいかなかった現状の中で、しかも今日相当数の、十五億に上る漁港の
災害が出ている。こういう
災害の
復旧の問題について、工費その他の状況からいけば、三、五、二というのを、本
委員会の希望としては当年度五割という要求さえ出ている現状からいたしまして、この漁港復興について当年度同割で出発する
予算的裏づけがなされているのか。さらに、冒頭に申しました
災害復旧に対する
現地査定の今日の状況は、十一月になろうとする今日の段階から見まして、速急にこれが完成を見る手段がととのっているのかどうか。こういう点についてまずお伺いいたしたいと思います。