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中澤委員 そうすれば、
牛乳をうちで沸かして飲んだために日本中で何人の一人が一年に死んでいるか、何人病気になっているか。そういうことを言うならば、
牛乳をうちで買ってきて高温殺菌で沸かして飲んで何人死亡したか、何人それによる事故が出たかという統計資料を厚生省は出して下さい。
牛乳を沸かして飲んで死んだという人はおそらく日本中に一人もいないはずだ。この前酪振法のときにもそういう議論をやったが、統計を出して下さい。
牛乳を沸かして飲んで何人死んだか、何人事故を起して、どれだけの重症者を出しているか、それだけの統計を全国的に集めて出せと言っても出やしないでしょう。法律上の技術的な問題については私も実は議会の法制局といろいろ
相談しているのですよ。技術的な問題は確かにあるのです。あるのだけれども、根本的にはあなた方がそういう態度だから、
末端へ行けば、隣のうちから三合買った
牛乳を、某乳業会社の獣医が来てこれは法律違反だぞと言ってその
牛乳を飲せないようなことをやっているじゃありませんか。あなた方は通牒で出していると言う。通牒といってもその通牒はどの程度の通牒か知らないけれども
末端へ行ってごらんなさい、そんなことは全然問題にしません。そんなことをやってこらんなさい、県の衛生部が直ちに行って文句を言うにきまっている。だから、どうしても厚生省が省令でできないというならば、法律
改正で一条加える以外に
方法はないと思う。ところが、この前環境衛生部長はこれはやり実情に即したように省令を
考えましょうということを言っていたから僕は黙っていたけれども、ところが最後まで厚生省が抵抗している。そういうばかな話はないと思う。だから、日本中の
牛乳を沸かして飲んで死んだという統計、あるいは入院したという統計、重症患者が何人出て、軽症患者が何人出たか、この次の
委員会までにこれらの統計資料を出して下さい。そうして、これだけの危険があるからこれはこうしなければいけないというならば私は納得しましょう。それは例外規定としてやることに技術的な法律的な問題があることは僕もわかっている。わかっているけれども、この乳業危機の突破を生乳でどれだけ消化するかというところに私は問題があると思う。だから、生乳で消化するには、生産地帯において、その村の
牛乳の一部を直ちに
学校へしょっていってもらって、そうして
学校で沸かして
子供に一合ずつ毎日ただで飲ませるということが乳業
対策のクッションとして絶対必要だ。それが厚生省の省令で冷却の問題その他ですべて行き詰まっている。私、しゃくにさわるから、このごろは、
中澤茂一がやれと言ってきたのだからといって、県の方の環境衛生部で文句を言ってきてもかまわぬから最後までやれと言っているのですが、そういうことを最後まで厚生省が抵抗しなければならぬという理由が、私には全然わからないです。これは、またいずれ、環境衛生部長が来たら、場合によったら厚生
大臣にも来てもらって、この前は厚生
大臣は来なかったが、来てもらって、この問題はとことんまでやりますよ。そうしない限りこれはだめなんですよ。あなたの方で通牒を出しておっても、
末端に行けばそんな通牒は全然通用していない。県の衛生部によると、また、
メーカー側の手先みたいな人がおるのです。だから、根本的に、
学校給食に関する限りは、この何条と何条の適用は一応中止するなり停止するという
措置をとらない限りは、これは解決つかぬですよ。酪振法から五年越し私はこの議論をしているのですよ。あなたにきょうそれを言って、じゃそうしますという
答弁を求めても、それはあなたの立場からは無理だろうから、省に帰ったら、すぐにこの問題はいま一度よく検討してもらいたい。そして、この臨時国会中に何らかの
処置をとらない限りは、生産地における
消費増大というものはあり得ないのですよ。いいですか。