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石橋(政)
委員 まあこれは前の船田さんが
防衛庁長官に在任中に、また逃げ口上で使ったということになるのですよ。
内閣の
調査室におきましては情報につきまして、十分
調査室の情報
機関も活用するということになりますので、決して
防衛庁だけの考え方が
国防会議において最終
決定になるということはないと存じます、こういうことを言っている。こういうふうに私はいろいろ質問していきますと、
大臣の答弁などというものが、あるいは
政府委員の答弁などというものが、いかに場当り的で、そのときさえごまかしがきけばいいというような
態度で臨んでおるかということが、歴然としておるじゃありませんか。そのときそのときに発言されておることに何ら
責任を持っていないじゃありませんか。
一つの例ですよ。先ほどから何回私はそういう例を出しましたか。だから申し上げるわけなんです。もっと
責任のある御答弁をしてもらいたい。少くとも
法案審議の際に、そのときにはこうだと言っておきながら、実際に運用されるときには、そうじゃないというような例があまりに多過ぎる。たとえば
国防会議は満場一致で
運営することになっておるそうですが、これなんかでも当時鳩山さんは多数決でやる、多数決でやって、多数
意見と少数
意見とを一緒に
国防会議に出します、少数
意見を出したらどうして悪うございますかとまで、私の質問には答えておる。とにかく
法案を出しておいて、こういう形でやりますと、実際に
説明をしておいて、
責任をとらずに全く違った格好で
運営されている例もたくさんある、私はこういうことでは
国会の
審議というものはナンセンスだと思う。そのときそのとき都合のいいような答弁だけしておって、そのときに納得をさせればそれでいい、こういうことになると、
国会の権威は失墜するということになりますし、あなた方としても国
会議員としてそういう点は十分留意していただきたいと思う。
それから、さて今から
機種選定委員会というものを作る。ここでいろいろ
意見を聞き、これを
国防会議に持ち出す、
国防会議で
決定する、
閣議で
決定する。それから日米交渉に移って負担比率をきめる、それから予算編成、こういうことになるそうでございますが、予算編成までの期間を見ておりますると、この短時日の間にそれだけの手続が
防衛庁にできるのか、どうもおろそかにされるのではなかろうか。もうあくまでも
内定した線を
決定に持ち込むために、この時日も非常に短縮させて、ぎりぎりに追い詰めていけるのじゃないかという感じを非常に受けるのでございますが、その点はそれだけの仕事を
責任を持ってやれるのですか。実際に予算編成の間ぎわになって、アメリカとの分担比率がきまらぬということになったらどうするのですか。この点について
一つ防衛庁長官から明確に、もう内交渉をしておるならしておるということで、間に合うということが安心できるように
一つ御
説明願いたい。引き延ばしじゃないかということがわかるように。