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河野(正)
委員 未適用事業所等についてはなかなか実数が把握しにくいというふうなお
言葉でございましたが、聞きょうによってはなるほ
どもっともという
ような
感じもしますけれ
ども、今まで局長がるる御
答弁になりました
内容を伺ってみますと、非常に納得のいかない点が多々ございます。と申しますのは、数年前までは数万人の未適用者の解消であった。それから三十一年度、三十二年度になって急激に増加してきた。これは、なるほど三十一年度、三十二年度においては非常に努力された、努力の結果成果が現われてきたというふうにもとれますが、三十一年度、三十二年度以前においては非常に放任であった、あなた方の怠慢であったというふうにもとれるわけですね。そこで、なるほど三十一年度、三十二年度、未適用事業所の解消に努力をしてこれだけの成果があったということで御報告になったことは、その労苦は多といたしますけれ
ども、考え
ようによりましては、先ほど申し上げました
ように、どうも今までそういう
方面において熱意が欠けておったのではないか、あまりにも怠慢に過ぎておったのではないかというふうな
感じも強く持ちます。と申しますのは、どうも私
どもが仄聞するところによりますと、そういう事業体の経営状態というものは、私は必ずしもいい状態ではないというふうにも判断できます。そこでどうもあまり適用していくというと健保の
赤字というものがだんだん増加していく。要するに
赤字を生み出さぬ、
赤字を防止していくというためにどうもそういう努力が怠られておった。そういたしますと、事業主は別といたしましても、被
保険者になるべき人々にとりましては、私はまことに不幸なことであるというふうに考えるわけでございます。従ってその点につきましては、五人未満の零細企業におきまする被用者対策につきましては、先ほど
大臣からいろいろ誠意ある御
答弁をいただいたのでございますけれ
ども、しかし今日まですでに解決しておると考えられておりまする五人以上の事業体におきましても、そういった
実情でございますので、この点につきましては、さらに格段の努力をして
一つ善処していただきたいということを強く御
要望申し上げておきたいと思います。
それから、
医療保障の点につきましていろいろな角度から論及して参りましたが、いずれにいたしましても、私
どもが究極的に念じますることは、
医療保障の万全あるいはまた円滑な発展を念ずるという一事にほかならぬのでございます。そういった
ような、
医療保障の万全を期する、あるいはまた円滑な発展を期待していく、そのためには、いろいろな
各面の協力なり熱意というものが私は当然必要になってくると思う。もちろん
当局側の熱意、御努力ということも必要でございましょうが、なおまた
医療担当者、
保険者団体、そういった
各面の努力なり熱意というものが必要であり、そういった
各面の努力なり熱意というものが相待って、この
医療保障の発展というものが生じて参るというふうに考えるわけでございます。ところがこの点につきましては、
大臣もすでにもうお耳に入れられておることと思いますが、そういった協力を求めなければ
医療保障の発展を期しがたいということでございますけれ
ども、いろいろこの
法案の中に問題を残しておる点が多々あるわけでございます。いろいろな
各面から陳情その他があると思いますけれ
ども、一、二私が例をあげて申し上げますならば、たとえば
医療担当者の協力を求めて参るためには、
医療担当者のために、いろいろそういった
各面の御
意見を尊重していただかなければならぬということは、これまた当然のことだと思います。ところがいろいろな面で拘束は受けますけれ
ども、そういった協力を願わなければならぬという
ような
医療担当者に対しましてはあまり
考慮が払われておらぬという
ような点も、先ほど申し上げました
ように多々あるものと確信をいたします。例をあげますと際限がございませんが、そういった
意味で、
医療担当者のいろいろな
要望、たとえば診療報酬
審査機関に対する
要望、あるいはまた検査罰則等の
強化の問題、診療報酬額決定に関する仲裁機関等の問題、あるいは支払い期日の明確化等の問題、こういったいろいろな具体的な問題があると思います。そういった問題に対して
当局側が、単に一部の
意見を聞く、一部の
要望を聞き入れるということだけでなくて、
医療保障の完璧を期して参る、あるいは
医療保障の円滑なる発展を期待して参るためには、
各面の熱意と努力が要ることは当然必要でありまするから、そういった建前からも、ただいま申し上げました
ようないろいろな事柄に対しましては十分なる
考慮が払われなければならぬというふうに判断するわけでございます。時間も非常に切迫いたしておりますから、そういった総括的な点に対する
大臣の御所感等を承われまするならば幸いと考えます。