○
松澤小
委員長 予算の点もあるけれ
ども、もっと具体的に言うなら、二百万円くらいの
基本金でできるものであって、しかも二百万円というものをあなた方はお集めになったことは事実なんです。かりに二百万円くらいのものでできるというなら、もしも
予算関係において確保できなくて、万やむを得ずそういう措置をとったにしても、ちゃんと日本の会計法には、国庫納入の
寄付行為の受け入れの
規定もあるはずだ。それでもってやればできないこともないはずだし、それから
貸し出しの方法、手段にしても、現段階の方法で一般の民間人に貸し出せないというようなことがかりにあるとするならば、貸し出せる方法の規則を作るとか、一般の民間
団体に貸し出せないものを、なぜ
春秋会という
財団法人にだけ代行させてできるのかというようなこともあると思う。そういうむずかしい方法を講じなくても
——しかも
衆議院で過去において
春秋会に相ひとしいものがあって、非常に問題になってやめたことも、おぼろげながら、
図書館の何億の金を扱っている前
管理部長あたりが知らないということもおかしな話である。そういうことを、長年にわたって、よかれと思ってやってきたという回答がさっきあったけれ
ども、まことにふに落ちないという意味のことを各
委員が言われることは、私は納得できると思うのだが、そういうものを改正するなり、
要求を出すなり、かりに
予算関係ができなかったとしても、
春秋会というものを作って、同じ
館員がやっておって
——給仕まで入れても八人、正式の者は三名くらいで、
あとはみな雇用員にひとしいような、帳簿にも載らないような人間になっているはずだ。従って、みな国家の
給料をもらっている者が、
春秋会のために働いているという結果になっている。その
収入が
春秋会の方に入っている。それが個人的に私腹を肥やすとか肥やさぬかいうことは別問題にして、果してそういうことがいいかどうかという
質問があったのであるか、どうしてそういうことをやらなかったか、もっとオープンな国家機構の中においてなし得るものを、なぜ
春秋会というものを作ったか、そういう点から考えていってもどうなんだということを、お聞きするわけだ。