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池田(禎)
委員 ただいま
議長さんから御
発言が特にございました。私
どもは、今回の
警察官職務執行法の一部
改正の提案の
経過につきまして、今なお大きな
疑義と、
政府の
提出上の違法というものに対する
考え方につきましては、毫も変っておりません。そうして本日は、最も緊急の
事態といたしまして、私
どもは
岸総理大臣の外電によるところの
憲法改正の
談話というものを、きわめて重視しておりますので、この問題はいかなる法案よりも、いかなる問題よりも、当然
政府は進んで
解明をすべきである。
社会党は、党の代表を立てて、これに対する
質疑をいたしたい、この旨がいれられておりませんので、まず本
会議を開いて、この緊急の
事態というものを私
どもは処理いたしたいと思うのであります。従って、その本
会議の終了後、
委員会を再開いたしまして、
警察官職務執行法の一部
改正案の
提出上の
経過について、あるいは手続上の違法、あるいはその他の理にはずれた
行い力につきましては、あくまでもこれはただして参りたい、こういう所存であります。ただいま
議長さんの御
発言に対して
一言私が申し上げたいことは、やはり多数を持つ
政党なりといえ
ども、違法なことをしたり、あるいは力によって強引なことをされるということは、私
どもは、これはいかに
少数党なりといえ
ども、忍ぶことはできないのであります。従って、私
どもは
国会の
運営を正常にするということにつきましては、もとより異論のあろうはずはありませんが、もしかりにこの
やり方につきまして、法的には自然であったとしても、その強引な
やり方というものに対する両党間の賢明な良識による解決、並びに
議長、副
議長あるいは両党の人々の努力によるこの
事態の進展というようなものにつきまして、私
どもは俗に申しますならば、あやまちを改むるにはばかるなかれ、すみやかにこれを正して、そうして正規のルールによるということにつきましては、今後といえ
ども両党がかたくこれを守って参りたいと思いますので、この点につきまして
議長、副
議長を初めとする皆さんの御労苦を多とし、われわれの非常な要望であったこの
扱い方の不当というものが、正常に戻されたということにつきまして、深く私は
敬意を表するとともに、ただいま
議長の申されました御
趣旨につきまして、私
どもかたくこれを守って参りたい、かように思う次第であります。