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堀内委員 国際並びに
国内航空のことに対してお答えいただいたのでありますが、私のお伺いいたしましたのは、
航空ばかりの問題でなく、鉄道の問題、バスの問題というこの関連性においてお伺いしたのでございます。私は大体バスというものは、道路の
状況によって違いますけれ
ども、百キロ以下くらいがバスの普通の運行の範囲であって、同時に同じ県内においては県庁の所在地までは行けるというくらいのものが乗合
自動車としての一応の常則的な運行の範囲で、ときに縦貫道路とかいうような特別のものができますれば長距離の場合も起りましょうが、大体そんな
程度がいいのじゃないか、こう
考える、鉄道に対しましては、大体五十キロ以上三百キロ以内くらいが鉄道の領域で、大体二百五十キロくらいから以上が
飛行機で
運輸するというくらいを大体
運輸の方針として
考えておったらいいじゃないかというふうに
考えておるのでございますが、それは御
承知のように、現在国鉄にいたしましても準急というものが大体五十キロ以上を走っておりますが、あれ以下に四キロくらいのところに停車場が
一つくらいあるということが、国鉄が採算上非常に苦しんでおる原因である。また私鉄に至りますれば、一キロ、二キロのところに停車場があるということで、人件費が非常に食われる。現在民間の地方鉄道におきましても、すでに人件費が五〇%をこえておる。国鉄においてはすでに六〇%になっておるというようなことから、私鉄の維持補修の費用というものが営業費の七%に落ちておるというようなことが現状でございますが、そういうような
意味からやはり鉄道というものは五十キロくらいから上で、そうして今のやつを取り上げてしまうわけにもいかぬかもしれませんし、
サービスの
関係が若干ありますが、そこは大方針としては、やはり
自動車はこのくらい、鉄道はこのくらい、
飛行機はこのくらいというふうにきめてやることが私は交通行政としていいのではないかと思うのでありまして、同時に二百キロないし二百五十キロ以上を
飛行機ということにつきましては、飛行場の
関係ということもありますが、私はやはり将来はヘリコプターというものが
相当発達するのではないかと思う。現在
外国におきましては六十人乗りのヘリコプターといったようなものがもう見本に出ておる時代でもありまするし、また滑走距離も非常に短かくていいというような
飛行機も研究されておるというような
関係から、今の
運輸大臣のおっしゃった飛行場までの距離が非常に遠い、そこへ行っておるうちに
飛行機で向うに着いてしまうというような
関係もあるのでございまして、それらの点から私はぜひともこの交通行政といたしましては、将来
自動車と鉄道と
飛行機と、しかもその
飛行機の中でも
プロペラの
飛行機と
ジェット機とか、そういうようなものに対しまして大体の
国内交通の大方針というものをお立てになっていただいて、それに伴っていろいろの行政をやっていただくということに
なりませんと、将来
アメリカの鉄道の二の舞をするようなことになってくるのではないか、現にもう地方の私鉄道ではそういう
状態になっておるように思いますので、そういう点につきまして
一つ運輸大臣の御
意見を伺いたい。