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kokalog - 国会議事録検索
1958-06-10 第29回国会 参議院 本会議 第1号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
三十三年六月十日(火曜日) 午前十時二十四分
開議
———
—————
—————
議事日程
第一号
昭和
三十三年六月十日 午前十時
開議
第一
議席
の
指定
第二 会期の件 第三
内閣総理大臣
の指名 ———
—————
—————
松野鶴平
1
○
議長
(
松野鶴平
君) 御報告いたします。 先刻、
岸内閣総理大臣
から、
議長あて次
の通知に接しました。
内閣
は、
日本国憲法
第七十条により、本日総辞職をすることに決定いたしましたから、
国会法
第六十四条によって、この旨通知いたします。 その他、第二十八回
国会閉会
後の諸般の報告は、朗読を省略いたします。
—————
・
—————
松野鶴平
2
○
議長
(
松野鶴平
君) これより本日の
会議
を開きます。
日程
第一、
議席
の
指定
。
議長
は、本
院規則
第十四条により、諸君の
議席
をただいま御着席の通り
指定
いたします。
—————
・
—————
松野鶴平
3
○
議長
(
松野鶴平
君) この際、お諮りいたします。
天坊裕彦
君から、
海外旅行
のため十四日間請暇の
申し出
がございました。これを許可することに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
松野鶴平
4
○
議長
(
松野鶴平
君) 御
異議
ないと認めます。よって許可することに決しました。
—————
・
—————
松野鶴平
5
○
議長
(
松野鶴平
君)
議員小滝彬
君は、去る五月二十八日逝去せられました。まことに
痛惜哀悼
の至りにたえません。
同君
に対しましては、
議長
は、すでに弔詞を贈呈いたしました。
近藤信一
君から
発言
を求められております。この際、
発言
を許します。
近藤信一
君。 〔
近藤信一
君登壇、
拍手
〕
近藤信一
6
○
近藤信一
君
参議院議員小滝彬
君は、去る五月二十八日、急に病が重くなり逝去せられました。私
ども同僚議員
として、まことに痛恨のきわみであります。ここに
各位
の御同意を得まして
同君
の御功業と御遺徳をしのび、つつしんで追悼の辞を申し述べたいと存じます。
小滝
君は、明治三十七年、
島根
県に生まれ、
昭和
二年、
東京帝国大学経済学部在学
中に
高等試験外交科試験
に合格、直ちに
外務省
に入り、
外務書記生
として
英国
に赴任されました。
外交官
として長く
海外各地
に御勤務になり、その間、
ロンドン海軍軍縮会議
、
日印通商交渉
、
日独経済交渉
、日本・
スターリング地域通商交渉
、
日韓交渉等
の
国際重要会議
に出席せられ、
海外
の事情に精通されるとともに、
外交
問題あるいは
経済
問題についての、広い、そしてまた深い御
経験
を積まれたのであります。 また、国内におきましても、
外務省情報部長
、
通商産業省通商監等
の要職を歴任、きわめて困難なる時期におけるわが国の
外務
、
通商行政
の面において、大いに尽瘁せられ、多大の業績を残されました。
同君
の
政治生活
は、
昭和
二十七年、
島根
県
選出議員
として
参議院議員
に当選されてからでありますが、三十一年にも引き続き御当選になり、それまでの貴重な御
経験
を
政治
の上に、遺憾なく発揮せられたのであります。すなわち、
小滝
君は、主として
外務委員会
及び
商工委員会
において、
委員長
あるいは
委員
として、その
経済
、
外交
についてのうんちくを傾けられるとともに、
自由民主党外交調査会
副会長として
重要政策
の立案に参画し、また、
外務政務次官
としてこれを
行政
の上に具現し、さらに、先年は、
石橋内閣
及びその後の第一次
岸内閣
に、国務大臣、
防衛庁長官
として入閣、国家の枢機にあずかって、よくその重責を果されたことは、
各位
のひとしく御承知の通りであります。
小滝
君は、
資性明朗潤達
、
英国型紳士
とでも申すべきか、温厚にしてよく人の言をいれ、常に大所高所より物事を判断し、私に偏することがございませんので、
委員会等
におきましても、与党、野党の別なく敬愛の情をもって、接せられておりました。かく申しますとき、私は今なお、その
円満れいろう
な
同君
の温容が眼前にほうふつとしてあるように思われ、哀惜の情、いやまさるのを覚えるのであります。 今日、内外の情勢は、ますます多事多難、ことに
外交
、
経済
の面において困難なる諸問題が山積し、
国会
の責務、いよいよ重大ならんとする時に当り、
小滝
君のごとく、その面に特に
練達たんのう
、加うるに
人格識見とも
に卓越した
政治家
を失ったことは、邦家のため惜んでもなお余りあるところであります。また、
小滝
君といたしましても、最も働き盛りのお年でありまして、これから大いになすあらんとするときであります。中道にして病に倒れた
同君
の心情を思い察するとき、まことに同情の涙、禁じ得ざるものがあります。 ここに、
同君
の御長逝に当り、つつしんで敬弔の誠をささげ、その御冥福を衷心よりお祈りする次第でございます。(
拍手
)
—————
・
—————
松野鶴平
7
○
議長
(
松野鶴平
君) この際、お諮りいたします。
内閣委員長藤田進
君、
大蔵委員長河野謙三
君、
文教委員長湯山勇
君、
社会労働委員長
阿
具根登
君、
商工委員長近藤信一
君、
運輸委員長天田勝正
君、
建設委員長竹下豊次
君、
懲罰委員長海野三朗
君から、それぞれ
常任委員長
を辞任いたしたい旨の
申し出
がございました。いずれも許可することに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
松野鶴平
8
○
議長
(
松野鶴平
君) 御
異議
ないと認めます。よっていずれも許可することに決しました。
—————
・
—————
松野鶴平
9
○
議長
(
松野鶴平
君) つきましては、この際、
日程
に追加して、
常任委員長
の
選挙
を行いたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「議なし」と呼ぶ者あり〕
松野鶴平
10
○
議長
(
松野鶴平
君) 御
異議
ないと認めます。
小林孝平
11
○
小林孝平
君 ただいまの
選挙
は、その手続を省略いたしまして、いずれも
議長
において指名することの
動議
を提出いたします。
島村軍次
12
○
島村軍次
君 ただいまの
小林
君の
動議
に賛成いたします。
松野鶴平
13
○
議長
(
松野鶴平
君)
小林
君の
動議
に御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
松野鶴平
14
○
議長
(
松野鶴平
君) 御
異議
ないと認めます。 よって
議長
は、
内閣委員長
に
永岡光治
君を指名いたします。 〔
拍手
〕
大蔵委員長
に
前田久吉
君を指名いたします。 〔
拍手
〕
文教委員長
に
竹中勝男
君を指名いたします。 〔
拍手
〕
社会労働委員長
に
久保等
君を指名いたします。 〔
拍手
〕
商工委員長
に
田畑金光
君を指名いたします。 〔
拍手
〕
運輸委員長
に
大和与一
君を指名いたします。 〔
拍手
〕
建設委員長
に
上林忠次
君を指名いたします。 〔
拍手
〕
懲罰委員長
に
大谷贇雄君
を指名いたします。 〔
拍手
〕
議事
の都合により、これにて暫時
休憩
いたします。 午前十時三十四分
休憩
〔
休憩
後
開議
に至らなかった〕
—————
・
—————