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八木幸吉君 今、新機種の
決定は
防衛産業との
関係がある、こういうふうな御答弁でありましたけれども、それは新しい
戦闘機を百機
日本で作るか、あるいは三百機作るか、年次
計画をどうするかというふうな問題がありましょう。しかし、これは104にきまろうが、F11F-1Fにきまろうが、その辺のところまでが一体それほど大きな
日本のあるいは外務大臣とか、あるいは大蔵大臣が寄ってきめなきやなら也問題だと私は考えない。それほど
防衛庁というものがかよわい、頼りない存在であると私は思わない。今の長官の御答弁は、非常に
便宜的な答弁でありますけれども、本質的なものでない……。私は考えますので、必ずしもこの席でその答弁を突き詰めてまで私は求めませんけれども、あるいは法制局なり、あるいは内閣なり、もう少し本質的に問題をお考えになって、新機種の決宗ということが、一体国防
会議の議決事項であるかどうかという点についての御研究を私は希望いたしておきます。これ以上私は答弁は求めません。
次に私申し上げたいのは、衆議院の九月九日の決算
委員会の議事でありますが、この中で川島証人がこういう評言をしておられます。ちょっと読んでみます。「
防衛庁だけで研究した結果、疑惑を持たれたのでありますからして、
防衛庁の影響力のない
委員会を作る必要があるのでありまして、それには
防衛庁と離れて内閣に、赤城官房長官を主催にして、適当な民間の人を集めて研究してもらう、こういうことが趣意であります。言いかえれば、
防衛庁がやった今までの
措置に対しまして疑惑を一掃するために
防衛庁以外の人が必要だ、こう考えたわけであります。」、これが川島証人の証言でありますが、一体今の新機種の
決定に対して、いろいろ国民の間に疑惑のあることは事実であります。事実でありますけれども、いやしくも
防衛庁という大きな行政
機関があって、それが一部国会で問題になったからというて、すぐ
防衛庁以外に
委員会というものを作って、内閣、党でやられることは、これは別なんです。内閣で作って、内閣官房長官がその
委員長格になって、そうしてきめなければならぬというほど、一体
防衛庁というものはあわれな存在であるかどうかということを私は疑います。
防衛庁というものは、
日本の国防の責任に任じておる重要な
一つの
組織であります。その
組織が疑惑を持たれたからといって、
防衛庁以外の、
防衛庁の影響力のない
委員会でこれを審議する、ばかばかしい話だと私は思う。でありますから、疑惑があれば、国会でいかなる手を尽しても、
防衛庁そのものがこれの解明の任に当る、これは当然でありまするけれども、
防衛庁以外にこういう
委員会を作って、そうして
防衛庁の国民からの疑惑を一掃するというようなことを甘んじてお受けになる私は長官のお考えがよくわからない。職を賭してもこういうことには反対されることこそ、
日本の国防の最高の地位におられる長官として当然じゃないか。であ、りまするから、もしそのような話が出ましたならば、こういうのは一切御無用である。国会を通じて、自分の方の疑惑はあくまでも
資料を整え、条理を尽して解明するに努力する。党の方で何の
委員会をお作りになるのも御自由でありますけれども、少くとも
政府機関としてはそのようなものは一切御無用に願いたい。これこそ私は
防衛庁本来の
立場であると思いますが、それに対する長官のお考えはいかがですか。