○横川正市君 まあ私は当面、この年末対策は郵務局で立てられる段階になろうかと思いますので、この
法律案の成立にはあえて反対をいたしません。賛成をして、これを通して、一日も早く実際の運営についての今までの不備を直したいと思いますが、しかし、
計画を立てられるときに、定員とか、
施設とか、それから保健
関係とか、こういった点については、
一つ万全を期していただきたい。当面これらの問題がない場合に、将来この問題から起る現場の不平というものは、私はまあ当然
管理者当局が受けるべきだと思いますし、私
どもまたこの
法律案を通す段階において当然改善するべきものを改善できなかったという
責任を負わなければいかぬと思う。そういう意味合いからも、この点については多くを申しませんが、当局は万全を期していただきたいと、こう思います。
第三点目に入りますが、前
大臣の跡始末をしなければならないというのでありまして、
寺尾郵政大臣にはまことにこれは申しわけない点かもわかりませんが、同時に、これは私は内閣、その与党で構成されておりました
関係から連帯
責任という意味合いで、この問題について
一つはっきりと御
答弁を願いたいと思いますが、先般行われました郵政当局と、全逓との
関係の中で起りました労働問題が、私は派生的に、今もって問題が解決しているとは思わないのです。しかも、これはどういう形で解決されるかは、最終的には当局と組合
関係で話し合いをされる問題だと思いますが、ただ、ここではこの
発行枚数を何枚にする、どういう
発行をするかということです。
お年玉の
葉書の
発行をかりにいたしましても、そういうような労働問題が片づかない
ために、事実売り出した、さばけないという不測の事態を招来するということは、私はこれはどんなことがあっても避けなければならない問題だと思うのであります。ここで今起っております部分的な職場の状態というものは、定員不足から来る時間外労働、いわゆる基準法の三十六条による締結がない全逓と、それから締結をしてもらわなければ働いてもらうことのできない郵政当局の
関係で、これらの問題が未処理に終っているようであります。しかも、私は今回秋田の補選応援やら、またあるいは北海道を回って参りましたが、主要な所では第三種
郵便が山をなして滞貨をいたしている。これは合法とか、非合法とかという問題でなしに、労働問題の未処理によって起ってくる不測の事態であります。これは当然
国民の皆さんに御迷惑をかけているのでございまして、これらの不測の事態は、組合側はもとより、政府当局が熱意をもって早急に解決して、
国民に対するこういう不測の事態というものを一日も早く取り除くべきだと思うのでありますが、このままの状態で、しかも、全逓の方針というものを見てみますと、今年一ぱいは
超勤をすることをしないんだ、
超勤のこの三十六条の協定を結ばなければならないんだという方針で進んでいるようであります。そういたしますと、私の全逓におりましたときの経験から言いましても、十二月の初旬ないしは十一月の下旬から激増してくる小包と、それから十二月初旬から逐次増強するところのいろいろな
郵便物、さらにまた特別取扱いに入りましてから増大する
年賀葉書、これらの問題をさばき切れない状態というものを郵政当局ではかかえているのじゃないか、こういうふうに思うのでございましてこの点からも労働問題というものを不測の事態に発展させる、そういったものがある。今、この原因があるのに、それらに対してなお政府が手をこまねいているという現状から
考えて、果して
寄附金つき葉書が年末において、あなたたちの
計画通りさばけるかどうか。かりに売れても実際上の取扱いができなくなるのじゃないか。私はこういった点について、いろいろ懸念はありますが、この点について郵政当局として、特に
大臣としてどのように処理されるか。それをやらなければ業務命令を出すとか、あるいは就業規則によってこれをやるとか、あるいは検察当局や警察権力を借りてこれをやらせるとか、私はそういうような強権を持った業務運行というものは、おそらく
考えておらないと思いますが、その点で
一つ明確に御
意見をいただきたい。