○国務大臣(寺尾豊君) この政府の
予算をできるだけ繰り上げて使うという閣議決定は、まあ、いわゆる堀木
委員がおっしゃったように、常のように閣議決定だけに終らないように、各省にも十分これは徹底をして、所管の責任者と内閣の方とも十分連係をとって、これをできるだけ繰り上げていって、仕事の方を早く仕上げる、まあこういう方針であることは御承知の
通り、従って、私は全然これに無関心でやったとか、処置をしないというようなことは、これはございません。
電電公社の問題については、
電電公社の総裁、副総裁、技師長その他幹部をしばしば呼びまして、むしろこの際仕事の量をできるだけこなしていかなければいかぬ、ということは、一面には
電電公社の、いわゆる特に
電話施設であるとか、
マイクロの設備だとかいうようなものが早急を要する、緊急性があるということと、需給のバランスが非常にアンバランスになっておるということであるから、むしろ、たとえば企画庁が
計画をいたしました三十三
年度を起点とした五カ年
計画といったような、四千百億円といったようなものについては、私は実はかったるいと考えておったやさきにこの問題が出たものですから、まことにこれは幸いだと、従って、むしろ三十三
年度あるいは現在の仕事量というものを
相当こなして、三十三
年度の事業
計画等は
相当大きく一つ立て直したらどうだろうというようなことで、昨年の七百八十億に対して九百五十億といったような、これは外部
資金の二百億といったようなものが、
相当獲得に困難性はありますけれども、
相当早目に仕事をこなしていこうというような政府の方針が、私の方の事業の緊急性あるいは
需要というものが非常に増大しておる、これにこたえられていないということにかんがみて、むしろ非常に幸いだと、こういう政府の、
予算を繰り上げて使うというようなことについては、特にこの
郵政関係の事業というものにとっては非常に幸いであるから、これは一つこの事業等についての早急な
実施を
要望し、それらについても、いろいろの面で手を打つようなことについて努力はしてきておるわけです。従って、そういう点から申しますると、
郵政関係の、いわゆる
郵便関係の
郵政省の事業についても、そういったような方針を示しておりますが、ただ、私が堀木
委員の御質問に一つなにしておった点は、どういう事業をどういう方法でやるかということの詳細なる
計画を立てさせるとか、
予算を繰り上げてどういうふうに、どういうものをどういう
期間にこなしていくかというような、周到な細部の
計画は私としては指示を与えておりません。従って、私の大きな方針を示して、それに対する各責任局長もそういう方向に事業をこなしていく、こういうことを示したわけでありますが、堀木
委員が八月十一日に御質疑があって、その問題についていろいろ資料を出した、これもまことにうかつでありますが、私のところに資料をちっとも回してこない、これは私が部下の監督きわめて不行き届きだと、しばらく私が出張していたような点もありますが、この点はなお十分検討いたしまして、次回に堀木
委員に詳細に一つ御
報告を申し上げ、また、経済白書あるいは三十四
年度の見通し等についても、企画庁長官あるいはその他の
関係閣僚とも十分打ち合せをいたしまして、確信のあるところを御答弁申し上げたい、こう思いますので、その点御了承を得たいと思います。