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説明員(佐藤寛政君) 濃尾大橋の現状につきましては、ただいま御指摘のように橋の先にさらに長良川、揖斐川、この大きな二川があり、ただいまその二川に対して連絡の施設はございませんために、いわば濃尾大橋一本かかったという形になっておりまして、交通量もきわめて
計画よりは少く、収入等は予想を下回っているということは御指摘になった通りであります。ただこの
計画でございますが、
計画はどういうふうな考えでおるか、こう申しますというと、あの濃尾大橋を通る路線は西の方に伸びまして大垣に連絡せしめる
予定になっております。もっともこの間にはただいま御指摘の長良川、揖斐川に
橋梁をかけなければなりません。またその間の
道路改良をいたさなければなりません。しかしながら大垣、一宮を連絡いたしますショート・カットと申しますか、ただいまの
一級国道は岐阜を通りまして一宮、名古屋と、こう行っているわけでございますが、濃尾大橋線というのでございますが、大垣、一宮を結ぶのはちょうど今の
一級国道のバイパス、しかも線形はちょうど弓のつるのような、ショート・カットのバイパスになるのでございます。それでただいまの
一級国道を見てみますと、岐垣(岐阜大垣)
国道の現状は、あの改良はすでに
昭和の初期でございまして、現在におきましては相当交通量も多いようであります。ラッシュ等にはほとんど
道路の能力一ぱいに来ておるようでございます。今後将来のことを考えますと、あるいは岐垣
国道あたりに対して、さらに再改良的なものも近い将来に必要になってくるのではないかということが考えられるわけでございます。それらのことを考えますと、大垣から一宮の辺に向いまして、どうしてもバイパスが要る。従いまして、将来においてこの濃尾大橋を通るこの路線は、
一級国道のバイパスとして大事な路線だ、こういうふうに考えております。そういうわけで、現状のところは濃尾大橋そのものは橋だけでございますので、交通量も予想
程度には行っておりませんが、だんだんと整備が進みまして、大垣まで連絡いたすならば、相当重要な性格を持っておりますから、相当な交通量も期待されるであろうし、従って経営の方もずっと違うようになるだろう、そういう見通しを持って、ただいまはこの竹ケ鼻
地区を長良川の方へ向って年々改良を進めております。おそらく本
年度の
工事で、現在
道路の改良が長良川の
堤防の近くまでたしか参ることと存じておりますが、私
どもといたしましてはできるだけ早くそれを延ばすと同時に、
橋梁をかけることを考えまして、一年でも早く大垣、一宮線が交通の役に立ち、従って濃尾大橋等の経営が楽になるように整備を進めて参りたい、こういうふうに考えております。