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相澤重明君 そういうことを言っているから、この問題はいつまでたってものらくら談義になってしまうのです。私のお尋ねしているのはそういうことではなくて、なるほど資金計画は
先ほど私も言ったように、これは第三次の余剰農産物の百八十六億が実際にできなかったために五十何億によって計画せざるを得なかった、これはあなた自身
もとの前言っている、私もこのことは
指摘しているのです。少くとも資金計画は変更しても、とにかく愛知用水というものは何とかしてこの期間内に、計画した期間内にお互いに一生懸命にやって完成しようというのが公団の君の任務じゃないか、なるほど告示がおくれたのは、これは農林大臣がやらなければどうにもなりません、あるいは計画書がおくれればどうにもしようがありません。それでは、一体総裁というのは何なんだ。少くともあなたが法律に基いて総裁を引き受けた以上は、あなたが全
責任をもっていわゆる愛知用水というものを完成する任務があるはずです、任務が。従って、単にあなたは、農林大臣の言われたことをロボットで聞くわけじゃなく、あなたが
責任をもって、農林大臣から権限を付与されているし、その会議の中で重要な発言をされる、それだけの
責任がある、単に農林大臣が忙しかったから、来られなかったから、仕事がおくれても仕方がないという理由にはならない。そういうようなことが、今のあなたのような発言があるから、一体愛知用水というものはできるのかできぬのかという疑いがむしろ国民の中から出てくる。私は何も新聞論調だけをどうこう言うわけじゃありませんけれども、新聞にそういうふうに書かれるということは、浜口総裁、一体信念をもってやるのかどうか、こういうことまで言われてくるのです。私はその点をまことに遺憾だと思う。やはりあなたが総裁を引き受けられた以上は、
政府と一体となって、そしてこの問題を解決する、早く完成するということに努力をされるというふうに一般にも思われ、また新聞にもそういうふうに書かれるようにならなければ、私は、あなたは期待に沿わないところだと思う。しかしながら、今のような答弁をされるから、われわれが聞いても、ほかの
委員が聞いておったって、おそらくあなたの答弁では、浜口、一生懸命やっているのだという印象は与えない、私はそう思う。これは私の主観かもしれませんが、しかしおそらく、あなたの今の答弁では、そういう点がさらに誤解を生んでいくことになるのじゃないかと思う。それを私はおそれ
ます。私はこの前もあなたが、いわゆる河野前企画庁長官が浜口総裁をかえようじゃないかと言ったときに、そうでなしに、一生懸命やりなさいとむしろ私は鞭撻したはずだ。政治に
関係なく、とにかく法律であなたは
責任をとられた以上は、あなたが全
責任をもってやりなさい、断固として進みなさいと三月の二十八日に言ったはずだ。今のような答弁は全くあなた自身に自信がなくなったということであり
ます。ただそれは、そういうことがこの中に、たとえあら締め切りであろうと、仮締め切りの問題であろうと、これは技術的に調べれば苦労な点があったかもしれない。しかし農林当局とあなたがほんとうにそういう点を緊密な連絡をとって、あなたがもっと御努力をされてやったならばこういう点はなかったのじゃないか、だからあなたの言われる不可抗力だという点においては、われわれは納得できない。これは不可抗力であるならば、これからあらゆるところに、いわゆる多目的 ムもできるだろうし、またこれから作らなきゃならぬ幾つかの大きな仕事があるけれども、年中それは不可抗力だということで国費に
損害を与えなきゃならぬ、日本の技術陣としてもそういうことはあり得ないと私は思いたい。そういう点についてあなたの答弁ではこれはまことに私は遺憾だと思う。あなたはずっとこれからも一生懸命やろうというお考えがあるなら、今のようなのらくら談義にならないような、私は、もっと確信をもった答弁をしていただきたいと思うのです。これはどうなんです、総裁。私はもっと、あなた自身がどんなことがあろうと、とにかく自分の全
責任でこれは完成するのだ、こういうつもりで、たとえば
政府がおくれようとすれば、あるいは
政府がこの計画に若干でも他のことがあるならば、それをとにかく推進をしていく。自分はとにかく一生懸命鞭撻をして、この仕事だけはやっていくのだというあなたの決意を示されていいのだと思う。どうです、この点は。老総裁、一つあなたの決意のほどを表明してもらいたいと思う。