○神近
委員 審議会は、私も審議会の
委員ですから熱心にやりますよ。だけれ
ども、この前の売春防止法を提案なさったときのように、今、米価審議会で問題になっておりますように、案をちゃん持っていらっしゃって、それよりは一歩も負けないというような審議の仕方なら、私は無
意味だと思います。幾らでも審議会でやります。しかし、芸者さんたちの実態を知らない。これは芸者遊び、待合遊びのお好きな方々にお聞きになればよくわかると思うのですけれ
ども、私
どもも実際知りません。それで、この間、その方の人に来てもらって、いろいろ婦人たちが懇談しました。そのときに、結局ふとんを出すか出さぬかということが問題の焦点だったのです。いろいろ聞いてみますと、彼らはこの防止法に引っかかるまいと思って、いろいろ恋愛の自由でございますとか、あるいは人間の行動の自由でございますとか言い立てる。
自分たちはノー・タッチだと言うけれ
ども、じゃ、ふとんを敷くかというと敷くということになる。お客さんたちが
自分たちで敷くかということになると、やはりちゃんとサービスで、それは敷いてあげなければならないから敷きます、そこで問題は大体片づいたのです。私
どもはそれは売春だと言うし、業者はそれは自由な恋愛で話し合いだと言い、私
どもはそういうものは恋愛と言わないのだということをこの間言ったわけですけれ
ども、実態はそうです。そして七十代の婦人が売春した事例がどこかに出ておりました。これは売春対策全国協議会ですか、あそこでとった
調査によりますと、六十代、七十代の売春という事例がございました。けれ
ども、大体において芸者さんたちは、四十を過ぎたあるいは五十を過ぎたという人たちは、おそらくごく少数で、それはやらないだろうと思う。一番多いのは二十代、三十代でございます。それで、その点ですけれ
ども、とりあえずその対策を
考えていただきたい。そうして、私
ども審議会でもあるいは立案して持って参ってもいいと
考えています。ぜひともこれは
一つ御研究と対策をお願いしなければならない。婦人相談員たちがしきりに求めておりますのは、この売春行為、個人売春というものをやはり改正の中に加えていただきたいことと、それかり待合、料亭なんかで買った男なんというものは、あげたら、ずいぶん影響こしてはよい効果を出すだろうと思う。そうでなくとも、今日のたとえば早純売春をあさっている人たち、これほ
検察庁あるいは
警察にちゃんと姓名は参考のために
記録してあるそうです。それを何らかの形で、たとえば一回とか二回というようなのはやめても、常習的な人くらいなところを何か発表するようなことにしたならばどうだろう。中国に婦人たちが行って帰ってきての話でありますが、売春婦を買った男の人の名前を、地域にちゃんこ掲示するのだそうであります。それで、ほかの方法をしないでもやめる。これは
人権じゅうりんになるとおっしゃるかもしれない、名誉毀損になるとおっしゃるかもしれないけれ
ども、
自分の行為の結果でありますから、そうひどく非難は受けないので、そういうふうなことも
考えていただきたい。大体その三つが婦人相談員たちの懇談会で出たことです。実際にその衝に当って、単純売春を罰するようにしてもらいたいということ、それから芸者さんの問題をどうするおつもりかということを確かめたいということ、もう
一つは、今の
法律ではどの条文によっても買った男は罰せられない。ところが、第二
国会の分にも、あるいは売春対策協議会の分にも、あるいは二十二
国会で私
ども婦人議員が提出しました法案にも、全部買った者も罰するようになっている。その点、一番買った人たちを罰するということが無理のないやり方ではないかと思うのです。婦人を罰するということに非常に御
反対があって、今日の防止法になったのですけれ
ども、婦人以上に、買う人が悪いのです。特に青年が買いに行くのでなくて、年配の人が買いにいく。そういうふうな
状態ですから、
一つこのことをぜひ考慮していただきたいと思います。
それから、深夜喫茶の問題です。私
どもは、深夜喫茶がこわくて、近づくことができないのです。行ってみたいと思っても、みることができない。いろいろ聞かせてもらいますと、特にタクシーの運転手に
一つ聞いて下さい、これはものすごいものだそうでございます。愚連隊、やくざ、そういうものと青少年が男女とも、女の子も行って、ほとんど家へ帰らないで夜明けまでそこで何かやっている。そういうふうなこと、これは東京都議会で問題になっていたのですけれ
ども、この間私は
新聞で見て、どうしても
国会でこれは協議していただかなくちゃならぬと思いました。これは簡単に、風俗営業取締法の第四条ですか、公安
委員会は公共の安寧あるいは秩序を乱す場合には営業を取り消すことができる、あれでやれるわけですか、ちょっとそれを伺っておきたいと思います。