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西村(力)
委員 そう仰せられますれば、
防衛局長の答弁ではっきりするように、狭隘である、老朽化したといいながら、今すぐどうこうということはない。最大の
理由はそれによって消えているのですよ。それにもかかわらず、風光明媚で、アメリカさんはここは
日本一いい駐屯地だといって、司令官は悦に入ったそうですがね。そういうところに不粋な
——不粋と言っては申しわけないのですが、とにかく観光とは縁の遠いジープを走らせる
自衛隊をどさくさ入れて、実際の県のあるいは大津市の
計画を破壊してしまうということはやめたらどうか。そしてがまんし切れなくなったときに、これはいついつまでにがまんし切れなくなるから、そのときには別途に考えるというような工合に、今からすぐ次官が働きなさって、そしてそういう工合にやらないで両方を立てるようにしたらどうか。
大蔵省に言ったって、暫定的にという工合に言っておる。これはいつまでも置くつもりはないと言っている。別途に何とかその処置方式を考えよう、こちらはがまんしてもいいのだ、そういうときにあなた方次官が、あくまでも誠意を尽して
納得してもらおうというので猪突されるのはおかしいではないですか。そういうことを一つ十分にお考え願いたいし、もう一つは、これは
大蔵省にも次官にもお聞きしたいのですが、内閣に付置されている観光
事業審議会というところが現地に行って調査をした。その結果が不適であるという結論を出しているのです。これは団長が平山孝という人で、
委員が飯沼一省、田村剛という、こういう権威のある方々が行って、そうして近畿全体の観光
地域の一つの重要な点として、これは生かすべきだ、内閣の観光
事業審議会の
委員の諸君がこういう建議をしておるのです。これだって内閣にせっかく設けられた審議会の答申であるならば、これを無視するということもいかぬではないだろうか。この審議会の結論に対しては、
一体大蔵省はどういう工合に考えていらっしゃるか。