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三鍋委員 前会
資料といたしまして「
道路をまもる月間実施要綱」それから「地下埋設工事等による
道路の掘り返しの規制に関する
対策要綱」、こういうものをいただいたのでありますが、私、大へんおくればせであるけれども、これはけっこうなことだ、このように
考えておるのであります。そこで、ちょっとこまかかくなりまして恐縮でありますが、
道路の清掃の問題なんかもここに掲げてありますが、町を歩いてちょっと気をつけて見ると、東京の
道路——私は富山県でありますが、富山県の中の主要都市の常山市の
道路、しかもその最も中心になる
道路ですね、これは非常によごれているんです。で、この「
道路をまもる月間実施要綱」、これは大へんけっこうなのでありますが、私は、こういうものを幾ら並べ立ててもだめだと思うのです。やはりこれが実施できる
状態に置くということが、大事ではないかと思うのです。
大臣、きょうお帰りになるときに、自動車の中から町の
道路の両側をごらんになれば、これはすぐわかるのでありますが、大体歩道と車道とのくぼみの
ところですね。ずいぶん泥、塵芥、あるいは紙くずが吹きだめられておるのです。東京は、一番模範的なきたない
道路だと思うのです。こういう問題は、日常生活に密接な関係を持っている問題でありますから、もう少し真剣に取り組んでいただきたいと思うのです。月間、週間はけっこうでありますが、これは、実施できるようにしなければいかぬじゃないか、たとえば昔は、自分の家の前の
道路の清掃なんかは、小学校に行っている子供を中心にして、親が
一つのしつけとしてやらしていた。だから、現在でもいなかの方はきれいになっている。
ところが、最も文化の進歩した都会におきまして一番きたないのですね。私は、これをきたないといって、何と道徳心のない、公徳心のない人々である、こういうことは言えないと思います。(「だから道徳教育を振興させればいいんだ」と呼ぶ者あり)ああいう感覚だからだめなんです。(笑声)まあ自分の家の前の歩道ぐらいは掃除する、これはできると思う、また私は、きっとやっておると思うのです。そこで、掃除したら一定のごみがたまりますね。このたまったごみをどう処理していくかという
ところに私は問題があると思うのです。掃除したあと、この掃きでだめられた
ところの塵芥をどこに持っていって捨てるかということです。その問題を
解決せずして、いかに清掃週間とか、あるいは月間とかいうものをやっても、私はだめだと思うのです。要するに、少くとも自分の家の前ぐらいは責任を持ってやってもらうようにすること、これは、私はできると思うのです。それから大邸宅を持っており、半町も一町も大きなへいを持っておる人は、これは、持てる階級なのですから、何人も人夫を雇って掃除させたらいいのです。その掃除することはわかっているけれども、掃除したあと、うずだかく積った塵芥の処理、これをどこに持っていくがということ、塵芥処理場まで持っていって始末しなさい、これではぶちこわしになるのですね。この協力してくれた、そうしてそこにうずだかく積った
ところの塵芥をどう処理していくか、これが
解決されておらないと、どれだけこういう月間とか週間をお持ちになっても、実効が上らない、私はこう思うのです。こういう問題をもう少し
根本的に
考えていただきまして、週間とか月間とかはけっこうでありますけれども、それに協力したあとの始末を、
個人としてはできない始末をどのようにしていくか、これがしっかり実施されないと、私は、やはり
一つの名目だけに終ると思うのです。
道路局では、この問題についてどうお
考えになりますか。