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中島(巖)
委員 大臣に特に要望いたしておくことは、ただいま申し
上げましたように、
一般公共事業費は、五カ年間に五千六百億というワクがきまっておる。そうしますと、年間千百数十億という
予算を盛らなければ、これは遂行できぬわけです。ところが、
昭和三十三
年度におきましては八百億、ないし私の知るところでは九百億で、年間平均を三、四百億下回っていると思います。従って、
昭和三十四
年度の
編成は、
遠藤大臣がおやりになることだと思いますが、今から相当な熱意をもって大蔵省
関係その他へ布石をしておいていただかぬと、この
道路整備五カ年
計画を
計画通り遂行することはなかなか困難ではないか、こういうように懸念いたして、この特別国会で、
大臣の奮起をお願いしなければならぬので、きょうしいて御
出席をわずらわしたわけです。かっての
道路整備五カ年
計画も、遂に四年で御破算にして、新しい五カ年
計画に入った。特にこれは、
岸内閣の
内政面の一枚看板でありますから、
遠藤大臣のここ数カ月の御活躍を切に希望いたしておくわけであります。
次に
お尋ねいたしたいのは、実は私も一昨日あたりから
考えて、党の政審の方へも打ち合せいたしましたけれども、きのういろいろな問題がありましたために、遂に大蔵
委員会の方へ連合審査の申し込みができなんだのであります。きょう
大臣が大蔵
委員会に行かれるのも、この問題だろうと思うのですが、例の経済基盤強化のための資金に関する
法律案であります。これは、私が御説明申し
上げるまでもありませんけれども、さきの国会で、四百三十六億の経済基盤強化資金がたな
上げになっておりまして、この中から、二百二十一億三千万円繰り入れることを今回の
法案の第四条できめまして、さらに第七条におきまして、資金の用途を大ざっぱに書いてあるわけです。第七条は「資金は、将来における
道路の
整備、港湾の
整備、科学技術の振興、異常災害の復旧又は産業投資特別会計への繰入、こういうことになっておるわけであります。この
道路整備五カ年
計画に対する本
年度の
予算は、非常に少いわけであります。しかも、
法案にも明確にうたってあり、また、
岸内閣としても一枚看板の
道路整備でございますから、この二百二十一億三千万円の中から相当量が、
道路整備であるとか、あるいは港湾の
整備であるとかいうところへ投入されることをわれわれは期待いたしておるわけであります。しかし、これは政令で定める、
政府の意向でどういうふうにでも使えることにこの
法案ではなっておるようであります。ところが、
道路の
整備だとか港湾の
整備だとかいうものは、冬になると仕事ができぬわけであります。従って、この資金を出すならば、早急に出していただくことが適当ではないかと思うわけなんです。そこで、
大臣に
質問いたすことは、これらの問題について、
閣議か何かで話し合いをされたことがあるかどうか、もしないとすれば、
大臣はどういう腹案を持っておられるか、この点をお伺いしたいと思います。