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高橋(清)
委員 今局長さんの
お話を聞いておりますと、なかなか
整備には金がかかるものでございまして、というお
言葉でございますが、これについて私は反駁申し上げるわけではございませんが、一つの例証として新潟の
飛行場を申し上げさせていただきたいと思います。建物
関係を除きましておそらく十億円を下らないだけの施設になっているわけです。これはあなたはよく御存じのことと思うのであります。私はこの新潟の
飛行場を、大きい金額ではございません、わずかの御関心をお持ちになることによってすぐに生きてくる、この
飛行場は活用できるということを申し上げてみたいと思うのであります。もちろん十億の時価相場でございます。ここまで参りますにつきましては、これは大した犠牲が払われておるのでございます。もちろん政府もや
つたでありましょう。米軍は相当期間でありました。県庁、市役所というのはもちろんしかりでありますが、過去二十五年間にわたりまして、この新潟
飛行場は私は身近でよく知っておるのでございますが、人間が財力を費しまして、幾多の労働者の汗と涙を投じて参
つた飛行場なのであります。もちろんその間農家の
方々の土地提供という大きな犠牲も払われておるのであります。想像に絶するものがあるのであります。おそらく施設の点につきましては、裏
日本にかけましては人間の歴史が作
つた最大の
飛行場であろう。裏
日本の
羽田が新潟だというところまできて参っておるのであります。
そこで、これから申します三点につきまして、ただいま申しましたように、もう少しく努力していただきますれば活用できるのだ、それが即
事故防止のゆえんにもなるのだということでお聞きを願い、また御質問申し上げる次第なんですが、ことしの三月三十一日に米軍から返還を受けました。これは調達庁が引き継いだわけでございます。これをまた大蔵省で
引き継ぎをするという事務の進行中であるということであります。三月三十一日からすでに半年でございます。お役人というものはなかなかのんびりしておられるというのはこの例によってもある程度うかがわれるのでございますが、事務
手続の進行の遅延というものが結局は
整備がおくれるという
原因にもなり、これがひいては
事故発生の
原因にもなるということも申し上げていいのではなかろうかと思うのであります。今この調達庁と大蔵省との間で
責任の所在のなすり合いと申しますか、はっきりしないのです。ぜひこれだけの施設をやれば新潟
飛行場が生きるのですからということを申しましても、私のところではございません、まだどこの所管のものになるのかはっきりきまりません、事務進行中なのでございますというごまかしなんです。このことが私の申し上げる一点であります。
もう一つは、約四年間にわたりまして毎年のように六千万円ずつ新潟、小松の間の安全
航空のために予算折衝を申し上げてきておるということでありますが、一ぺんも通ったことがございません。この六千万円は安全
航空のためなんであります。大蔵省はどうしたのだろうというように、近ごろ考えさせられておるのであります。事務
関係者はもちろんでありますが、人命を尊重するという点からいたしまして安全
航空を考えていただきたい。これがお尋ね申し上げる第二点であります。
最後の三点と申しますのは、新潟の
飛行場が返還されて開設されたというのがすぐ二カ月ほど前と思うのであります。ところがそのニカ月の間にもうおそらく十何回ではないかと思うのでありますが、
羽田から立ちまして新潟上空に参りましても、すぐ着陸できないのです。雲間に三十分も五十分も漂
つていなければならぬというようなことなのであります。雲がかかっておりますと着陸できないのです。大へんなことなんです。そこで、これも専門語ではありましょうが、問題はコントロール・タワーと申しますか、これを生かすことです。これは人員の配置を五、六名ふやしてもらえますれば、このコントロール・タワーが生かされるのであります。それによって雲があ
つても着陸ができるということなのであります。なぜこれをや
つてくれないのか、そのために滞空の間乗客は非常な不安を感じますし、中には女、子供はすつかり病気になってしまうのです。このことであります。金がかかる金がかかると言いますけれ
ども、特に新潟
飛行場のごときは些少の関心をお持ち下さることによって生きるのでありますから、手つとり早く手をつければ完全に
——これは新潟
飛行場ばかりではございません。
日本じゅうには相当の個所に新潟
飛行場と似ておるところがあるのではなかろうかと思うのであります。そうしたところを一段と御
調査を賜わ
つて真剣に一つ取り組んでいただきたいと思うのであります。また人命尊重という観点から当然そうなんであります。真剣な態度で一つ大蔵省も査定に当りましては、この
航空局の予算要求の場合に一段の親心を発揮してもらわなければならぬと思うのであります。
この三つの点につきましてお尋ね申し上げる次第であります。