○關谷
委員 時間もありませんので、一度にまとめて御
質問をいたしますので、
国鉄当局あるいは運輸省当局からそれぞれお答えを願いたいと思います。
先ほど長谷川
委員から三陸
鉄道の気仙沼線のことが出ましたが、あの
鉄道をやるのにつきまして、私はあれを計画し実施の段階にまで運びました当時の政務次官でもありましたし、新線建設審議会の
委員でもありましたので、責任がありまするので、関連して少しくお尋ねを申し上げておきたいと思います。
大体あの路線は、交通計画の面から申しましても、資源の開発の面から申しましても、また、たちまちの経済効果の点から申しましても、当然継続してやるべきものであったのが、あれが現在気仙沼—津谷間で一応打ち切られておるというふうなことに対しましては、私、非常に遺憾に存じております。なぜこのようにすべての条件が備わっておるものをあそこで打ち切ってその後継続してやらなかったのか、その理由を第一に承わっておきたいと思うのであります。
次に、もしかいたしますると、前谷地の方と石巻の方と両方けんかをしておったから、それで逃げたのだ、こういうことになるかもわかりませんが、その問題はすでに片がついておるのであります。片がついておる上に、さらに用地の点につきましては、これはすべてすでに買収予定地であり、みな買い上げられるものなりというので、耕作等につきましても、すでにその地域がはっきりと区画整理の場合に現われまして、あれが
鉄道線路が通る予定地だということで、その面は高い
ところから見ますとはっきりとできておるのであります。経過地もきまっておるし、用地の関係等までできておるのであります。こういうふうなことになっておるということになりますと、これは優先的に取り扱いをなすべきものである、このように
考えますが、これに対してどういうふうに
考えておるのかということを第二点としてお尋ねをいたしたいと思います。
なお、今十三線が建設線で、次に十六線が調査線ということでこれが決定いたしております。
ところがこの十三線の中にもまだ調査を十分すべき点があったりいたしまして、これは多少延びていくものがあろうと
考えます。そういたしますると、十六線の中からここに二線なり三線なりというふうなものをピック・アップしてこれを施行するというようなことも
考えられるのであります。もちろんこれは建設審議会の
意見を聞かなければならぬことになってはおりますが、私は今の審議会——正木
委員がおられますので、そういうことを言うとしかられるかもしれませんが、これは各党とも大体大物ばかりを寄せておりまして、小さな
一つ一つを検討するという人は出ておりません。事務的に完全に準備ができましたならば、それに賛成するのがやまやまという
ところでありますので、事務的にこれができておりましたならばその通り通るのであります。そういうことになりました場合に、これが事務的な面だけで審議会を通る、通らぬということは別といたしまして、そういうふうな十六線の中から繰り上げてやるものができた場合に、この三陸
鉄道、気仙沼線を延長することを入れるか入れないかということについて、はっきりしたお答えをお願い申し上げたいと思います。
なお、ことしの九十億の配分について、すでに配分というようなことを一部終られておる点もありますが、私はやろうと思えばこの
範囲内で着手ができるのじゃないかと思いますが、これについて着手するような事務的な御
意見でけっこうでありまするので、事務的に着手をするというふうな意思があるかどうかということをお尋ねをしておきたいと思います。
なお私はこういうようなことを
考えております。毎年
予算の時期になりますと、私たち連続十年近くも
予算折衝あたりの際に走り使いをやっておるものでありまするが、どうも
国鉄の
予算ということになりますと、先ほど正木
委員の
お話がありましたように、合理化もできる、そうしてこれから先は責任のとれる配分はこうだということを言っても、
国鉄の言うことはほんとうに聞いてくれないというのが実情であます。またそれだけ信用がないのかもしれませんが、それよりも一番大事なことは、国会方面の世論といいますか、同情という点が非常に薄い。
小倉副
総裁もこれは認められると思うのでありますが、こういうふうなことは、
国鉄が新線建設等に積極的でないという
ところから現われてきておるのではないか、こういうふうなことを私は
考えております。率直に
小倉副
総裁の御
意見も伺っておきたいと思いまするし、もう少し新線建設につきまして、私は積極的な動きを示してもらいたいと思います。どうも
国鉄はもうかる
ところだけをやろうとして、いなかの方は割合等閉視しておるというふうなことが
方々に現われておりますので、そういうふうな
ところだけが熱心であって、そしてそういうふうな人は、自然にできるのだというような安心感から、これは協力いたしません。いなかの方では、
国鉄というものは独立採算制ばかりを言って、公共性を忘れてしまっておる。公共企業体じゃない。あれはもうけ一辺倒の経営企業体であるから、公共の字をはずせということをみんなが言うておるような状態であります。公共企業体としては、私は資源の開発その他についてどうしても新線建設を熱心にやってもらいたい。そういうことでなければ、将来
国鉄がどんなになっても、みんながほうっておけということになって、責任のある輸送ということはできないのじゃないかということを私は
考えております。ほんとうに
国鉄がみんなから積極的な協力を得る第一歩は新線建設でなければならぬ、私はこういうふうに
考えておるのでありますが、これに対しまして、これから先どういうふうなお
考えでやっていくのか。先ほどは決して不熱心でありませんと言いましたが、今までは実際不熱心なのであります。不熱心なるがゆえに
予算がとれぬ。
予算がとれないからやれない。やれないからみんなからなお不熱心のように思われる。おいおい悪い方へ追い込まれていくというのが、
国鉄の今の
予算獲得の際の
現状でありますので、私は、新線建設というものに対して本格的に取り組んでもらいたい、こう思っておるのでありますが、これに対して副
総裁はどう
考えておられるか、運輸当局もどう
考えておられるのか、この点を
一つ伺っておきたいと思います。
それから五カ年計画のことでありますが、この五カ年計画につきましては、これは一応決定したものでありますので、どうしても私たちはやらなければならぬと思います。ことに今までの大蔵省との折衝等におきまして、大蔵省あたりの理解が少かった。もちろん国会の支援も少かったと思いますが、大蔵省の理解も少かったという点がありますが、今は幸い大蔵大臣は佐藤榮作氏で、
鉄道出身であります。こういうふうなときに議会の世論を盛り上げ、さらに理解を深めたならば、私はうんとやれると思うのであります。こういうときが一番大事なときでありますので、よく事情を国会等へ
説明しなければならぬ。私は、以前から事情は多少わかっておりますので、
国鉄の
予算に多少無理がいっておるということはよく承知いたしております。そしてどうしてもこれではやれないのだというふうなときには、はっきりとその赤字を出しなさいということを言ったのでありますが、どうも
国鉄のやり方というものは、何とかかんとかつじつまを合せてみて、何とかやれるのだというふうなことをいつでも出しますので、どうしても
予算というものが改められないというのが今の実情であります。合理化というものもこれだけできたということをはっきりと示し、そしてなお責任のとれる最小限度の
予算はこれだという確信のある
ところを示していただきたい、そして私たちはそれに向って御協力申し上げたい、こういうふうに
考えておりますので、この点に対しましてはどういうふうなお
考えを持っておられるのか、この際当
委員会等へほんとうの赤裸々な御
説明をされる用意があるのかないのか、そういう点も伺っておきたいと思います。
昭和二十八年か九年に、池田元大蔵大臣が政調会長当時、
国鉄はしぼれるだけしぼってみようじゃないか、しぼつてみたら、やはり何とか出てくるものだからしぼってみよう、しぼり切れぬというふうなことが来年にでも現われたら、その際には何とか
考えようというので、私たちと約束をしておりましたが、しぼってみると何とかかんとかつじつまを合せてやっていく、一向これで差しさわりができてこないというふうなやり方をしているのが
国鉄の状態でありますが、はっきりとしたすべての調査をして、これだけはどうしてもやらなければ、何年先にはこの輸送が大へんなことになるのだという線を出していただきたい。その御
説明を十分願いたい。これは希望でありますが、さっそくそういうふうな方向に進んでいただきたいと思います。これは
答弁は、要りませんが、ほかの点に対しましては、ー括して御
答弁をいただきたいと思います。