○
高田なほ子君 三点関連して
お尋ねいたしたいのです。労働協会の問題は今大谷ざんから御
質問がありましたが、
労働省は当初この労働協会については三十億の
予算要求をしたようであります。大蔵省はこれに大なたをふるって十五億になった、こういういきさつを聞いています。
婦人労働の問題についでは、ずいぶんけちけちと金を使う
労働大臣が、この問題になると三十億というような実に膨大な
予算を組んで
方針を立てられておられる。本
会議においても、この労働協会の性格というようなものについては、遺憾ながらつまびらかに私ども承知する機会がなかった。もちろん社労ではこの問題については詳細御審議になっておると思いますが、この際にです、三十億要求された当初の
労働省と、
労働大臣としての構想はどうであるか。この十五億円に
予算が削減された場合の基本的な方策は、どういうふうなもので、
内容は一体どういうことをやるのか、具体的にその
内容について特にただしたいことは、先ほど労働科学研究所の問題が出ましたが、お言葉の中にこれらのものもひっくるめて、というような御意向をちょっと伺うことができたようです。従って特にこの
仕事の
内容というものについて、明確にお示しを願いたいということが
一つ。
私の想像するところでは、この
労使間の慣行をよりよく築くために、こうしたものが築かれたというふうに察知するわけでありますが、しからば本
年度は特に、この労働情報収集に必要な
経費として、三千六百六十万円が組まれておるようであります。労働情報の収集に対して昨年は三千百十七万円の
予算が組まれたわけでありますから、この問題に対してだけでも本
年度は四十三万という
予算の増額を見ているようであります。一方においては、この
労使間の健全な
発展のためにという
意味合いから、三十億というような膨大な
予算を要求されながら、また一方においては、この労働情報の収集にも、
婦人少年局の年間の約半額にも及ぶような収集費を組んでおられる。どうもこれでは
お話がわからない。従いまして一体この労働情報の収集というのは、どういう
方法で、どういうような情報を収集するために必要でやっているのか。今日までどんな方向でこれがやられてきたのか。そこらを詳しくこの労働協会の
予算とからみ合せて御
説明が願いたい。
第三点は、最賃法の問題でありますが、最賃法を先般御提案になられましたが、この中で、家内労働法の問題が、最賃法制定の過程で、後刻政令としてこれを決定するような
お話を伺っておる。で私どもは、この家内労働法の
実施というものに、相当重大な実は関心を持っているわけなんです。で今回の
予算ではこの家内労働法の
実態を調査するために、八十九万円という
予算を組んで、
内容は五製品にわたってこれを調査するというように、
予算書に見られるわけでありますが、一体この五製品というのはどういうものなのか、そうして何年くらいの計画でこの家内労働の
実態調査が行われるのか、最賃法とからんで、いつになったらば家内労働法が
実施されるのか、こういうような問題についてこの機会に十分な御
説明を承わりたい。なおさらにこれと関連して、未組織の者をどういうふうに生かすかということは、最賃法の中で相当これは重要な問題、われわれ
社会党もこの問題では大きく論議し、また研究をしている問題、特に家内労働の場合は全くこれは未組織である。そしてその分野がほとんど不明確のままに放置されておる。こういうような場合に、業者の方も未組織である、そして労働する者の側も未組織であるというような場合に、果して中央地方の労働審議会の中で、
労働者の意向を展開する機会というものが与えられるのか。私は
日本の労働問題の中で、全く野蛮の国と同じように、家内労働法が放置されていることについて、はなはだしく遺憾の意を持つと同時に、遅々としてこの家内労働法の
実施か進まないのではないかという危惧を持っているものでありますから、以上
質問いたしました私の意向をしんしゃくされまして、詳細なる御
答弁をわずらわしたい。