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最高裁判所長官代理者(岸上康夫君)
昭和三十三
年度裁判所所管
予定経費要求額についてご
説明申し上げます。
昭和三十三
年度裁判所所管
予定経費要求額の総額は、百十一億二千九百三万三千円でありまして、これを前
年度予算総額百六億七千三百八十二万八千円に比較いたしますと、差引き四億五千五百二十万五千円の
増加になっております。この
増加額の
内訳を大別して申し上げますと、まず、
人件費において四億六千九百四十八万千円の増、
裁判所庁舎の新営補修等の
経費において三千四百七十一万九千円の増、その他
一般司法行政事務を行うために必要な
旅費庁費等において八百四十八万二千円の増、裁判に直接必要な
経費(裁判費)において五千七百四十七万七千円の減となっているのでありまして、結局差引きいたしますと、先ほど申し上げました
増加額となるのであります。
次に
昭和三十三
年度予定経費要求額のうち、主な
事項についてご
説明申し上げます。
まず第一に、営繕費、
裁判所庁舎の継続工事二十一庁、新規工事十四庁の新営工事費として七億二千九百四十二万五千円、
裁判所庁舎等の
施設整備費として二千五百万円、第一審の強化を図るための法廷増築費二千七百七十三万五千円、不動産
購入費として四百五十七万千円、営繕
事務費として千八百十九万六千円、
裁判所庁舎補修および各所修繕費として一億三千二百十八万八千円、合計九億三千七百十一万五千円を計上いたしました。
次に、第一審の充実強化に必要な
経費、第一審の裁判を強化し、裁判の事務能率の向上を図るための
経費として、判事補二十人を増員するために必要な
人件費千二百五十九万四千円、第一審強化方策
協議会出席
旅費として三百五十七万八千円、書記官等の超過勤務手当として八百三十二万九千円、自動車
購入費として八百五十三万千円、事務能率増進のため検証用距離計、携帯録音機および写真機等の
購入費として五百九十四万九千円、合計三千八百九十八万千円を計上いたしました。
なお、この
関係の
経費としましては、右のほかに前に述べました営繕費のうちに法廷増築費二千七百七十三万五千円と後に述べます裁判費のうちに国選弁護人の報酬
増額のための
経費として二千百九十九万千円がそれぞれ計上されております。
第三は、裁判費。これは国選弁護人の報酬、証人、鑑定人、調停
委員等の
旅費、日当、その他裁判に直接必要な
旅費、庁費等といたしまして合計十三億八千八十九万円を計上いたしております。
第四は、調停協会補助金。これは調停制度及びその
運営に関する研究、調停
委員の知識の向上、調停制度の普及、徹底等を目的とする日本調停協会連合会の事業を助成奨励するための補助金といたしまして五百万円を計上いたしております。
以上が三十三
年度予定経費要求額のおもな
事項についての
内訳の
説明でございます。
その次に、数字を書きました
資料を三枚ほど添付いたしておりますが、これは今申し上げましたことを数字の一覧表にいたしましたもので、やや詳しく内容をいたしておりますが、
説明は一応
概要でございますが、この
程度で終りたいと思います。御質問等ございましたらまた申し上げたいと思います。