○梶原茂嘉君 いろいろ
考え方は若干違いましょうけれ
ども、
現実の問題として
考えますると、たとえばインドネシアなりフィリピン等を対象にして
考えていけば、相当日本側から、毎年相当の額が出ていく。片方のこの今回の五十億
関係の分は、なるほど国際的といわれますが、そういう行き方もいりましょうけれ
ども、日本と、たとえばインドネシアとの間で
考えられる場合もあるであろう、そういたしますと、片方の方は比較的コマーシャル・べースをはずれた行き方をとる、こうなってきますると、私は
現実の問題としては、両方の間に必ずしもはっきりした線を引き得ない場合があるであろう、言いかえればそうはっきり線を引かないというのも
一つの
考え方じゃないか、こういう感じもしたものですから伺ったのであります。これは外務
大臣のおかわりをお願いするわけですけれ
ども、先般インドネシアとオランダとのフリクションのあと、御承知のように向うの船舶の問題が問題になって、日本との間に話し合いがあった。そのとき新聞の報ずるところによりますというと、外務
大臣はそれはコマーシャル・ベースで
一つ話をつけたらいいだろうということであったようであります。結果において採算が合わずに日本の方は引き受けなかった、これは新聞の報ずるところであります。ところが、ソビエトの方では、数万トンの船を出して、しかも非常に安い金利の融資を出すということが伝えられているわけであります。経済外交とか、あるいは今度のこういうファンド、これは非常にけっこうでありますけれ
ども、
現実に東南アジアのほんとうの開発等を
考えていく場合に、普通のそのコマーシャル・ベースでは私はなかなかいかんじゃないか、目と鼻の先のインドネシアにおいて、事実がどうか知りませんけれ
ども、ソビエトの船舶があの沿岸航路といいますか、これに入る、わが方は世界一の造船国と称しながら、商業採算が合わないから手がつかん、そうした半面において五十億のあれを出して、その先がどういう具体的な見当になるかこれもわからんということでは、はなはだ私その東南アジア開発基金の構想とか、あるいは経済外交とか口でいろいろ言われるけれ
ども、
現実とやや遊離していくというまあ感じがしきりにするのでありますが、
一つよく御検討おきをお願いしたいと思うのであります。
それから、時間がありませんので恐縮ですが、法務
大臣にちょっとお伺いしたい。これは食管法に
関係する問題でありますが、これは毎年問題になりますけれ
ども、食管制度の現状は御承知のような現状になって参っております。私の申し上げますことは、食管制度をどうこうしろということじゃありません。現在の食管制度というものは大きな役割をしておるのでありまして、これをできる限り維持していくということは私もその必要を痛感するものであります。ただ、問題はやみの問題であります。ここ数年来所によりましては非常にそれが激しくなりました。第一線の検察当局の人々の中には、まだ配給統制があるのですか、ということをまじめに言っておる人があります。おそらく法務
大臣の配下の多くの検察行政の第一線において苦労しておる人は、割り切れない
気持でこのやみの問題に当面しておるに違いないと思います。私は、法務
大臣の検察行政の最高の
責任者として現在の食管制度のあの取締り規定、罰則規定、この罰則規定の
責任者は私は法務
大臣だと思いますが、果して
責任をお持ちになることができるのかどうか、
一つ大臣の御
所見を伺いたいと思うのであります。