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1958-04-21 第28回国会 参議院 本会議 第24号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
三十三年四月二十一日(月曜日) 午前十時四十一分
開議
━━━━━━━━━━━━━
議事日程
第二十三号
昭和
三十三年四月二十一日 午前十時
開議
第一
交付税
及び
譲与税配付金特
別
会計法
の一部を
改正
する
法律
案(
内閣提出
、
衆議院送付
) (
委員長報
告) 第二
関税法
の一部を
改正
する法
律案
(
内閣提出
) (
委員長報
告) 第三
地方鉄道軌道整備法
の一部 を
改正
する
法律案
(
内閣提出
、
衆議院送付
) (
委員長報
告) ━━━━━━━━━━━━━
松野鶴平
1
○
議長
(
松野鶴平
君) 諸般の
報告
は、朗読を省略いたします。
—————
・
—————
松野鶴平
2
○
議長
(
松野鶴平
君) これより本日の
会議
を開きます。 この際、お諮りいたします。
原水爆
の
禁止
に関する
決議案
(
寺本広作
君外十七名
発議
)(
委員会審査省略要求事件
)
本案
は、
発議者要求
の
通り
、
委員会審査
を省略し、
日程
に追加して、直ちにその
審議
に入ることに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
松野鶴平
3
○
議長
(
松野鶴平
君) 御
異議
ないと認めます。よって
本案
を
議題
といたします。まず、
発議者
の
趣旨説明
を求めます。
寺本広作
君。 〔
寺本広作
君
登壇
、
拍手
〕
寺本廣作
4
○
寺本広作
君 ただいま
議題
となりました
原水爆
の
禁止
に関する
決議案
について、
提案者
を
代表
し、その
趣旨
を御
説明
申し上げます。 初めに案文を朗読いたします。
原水爆
の
禁止
に関する
決議案
原水爆
の
禁止
に関しては、
参議院
は、既に三回にわたり
決議
を行い、
国際連合
及び
関係各国
に善処を
要請
した。 本院は、
原子力
を含む
近代科学
の
成果
は平和的にのみ利用さるべきであり、
核兵器
はこれを
禁止
すべきであるとの
基本的立場
を、ここに重ねて宣明するとともに、最近の
国際情勢
の推移にかんがみ、この際、
原水爆所有国
の間において
原水爆実験
の
即時無条件停止
に関しすみやかに合意が得られ、かつ、これを
契機
として
関係各国
が
原水爆
の
製造
、
貯蔵
及び
使用
の
禁止
の
協定
を締結するよう、
政府
において積極的な
外交措置
をとることを
要請
する。 右
決議
する。 以上であります。
参議院
はこれまで、
昭和
二十九年四月も第十九
国会
において
原子力国際管理
並びに
原子兵器禁止
に関する
決議
を、同三十一年二月、第二十四
国会
において、
原水爆
の
実験禁止
に関する
決議
を、同三十二年三月、第二十六
国会
において
原水爆
の
禁止
に関する
決議
を、それぞれ可決しております。これら過去三回の
決議
に当っての
趣旨説明
並びに
討論
の過程において、
原水爆
の
禁止
に関連する諸問題、特に、われわれ
日本国民
が永遠の平和を希求する願望、地球上唯一の
原爆被害国民
としての
立場
、
原水爆
のおそるべき
破壊力
及び
放射能障害
、
核爆発実験
の
場所
、予告、
探知査察
の問題、
大気汚染
の問題、
一般軍縮
と
核兵器禁止
の問題、
原水爆禁止
と
国際連合
の
関係
、
原水爆保有国
の
首脳者会談
の
問題等
の諸問題については、余すところなく論じ尽されたかの感があるのであります。それにもかかわらず、私
ども
が、ここに四たび
原水爆
の
禁止
に関し
決議案
を提出しましたゆえんは、次の
理由
に基くものであります。 その
一つ
は、
原水爆禁止
の問題が、二回や三回の
決議
で能事終れりとするには、あまりにも
解決
困難な問題であるということであります。かつて採択された第二回
決議
の
趣旨説明
に当り、
提案者
は、「今後といえ
ども
、反復をいとわず、
機会
あるごとに
原水爆
の
禁止
を提唱し、この問題の
解決
に当らなければならぬ」という
不退転
の
決意
を表明しておられるのであります。私
ども
は、この問題が
根本的解決
を見るに至るまで、かつての
決議
に示されたこの
不退転
の
決意
を、あくまでも継承して行くべきものとかたく信ずるのであります。(
拍手
) その
二つ
は、
原水爆保有国
の引き続く
核爆発実験
によって実証されるごとく、
核兵器そのもの
が無限に発達しつつあるとともに、
大陸間弾道弾等
の完成により、その
搬送手段
が飛躍的に進歩し、
人類
に対する
原水爆戦争
の脅威が、前回の
決議
当時の
事情
に比較し、著しく増大してきたということであります。 その三つは、
原水爆禁止
に関する
国際情勢
が、微妙に推移しつつあると認められることであります。最近、
ソ連
の行なった
核爆発実験停止
の
宣言
は、たとい一連の
核爆発実験
を完了した直後において、相手方の応諾を
条件
として声明されたものであったにしても、かような
宣言
それ
自体
は、
国際世論転換
の萌芽として、私
ども
のひとしく歓迎するところであります。(
拍手
)かつて本院が、しばしばその
決意
を内外に表明したことや、
政府
が
原水爆実験中止要請
のために、書簡を送ったり、
特使
を
派遣
したり、あるいは
国連総会
において、
原水爆禁止決議
に関する
日本案
の通過に
努力
したことなどは、その当時において直ちに
成果
をおさめたものとは認めがたいところでありますが、今にしてこれを顧みるときは、
国際世論
の
転換
を方向づける上に貢献するところが少くなかったと信ぜられるのであります。私
ども
は、
原水爆禁止
に関する
国際世論転換
のきざ上が見え初めたこの
機会
において私
ども
の
決意
を新たにするとともに、
原水爆実験禁止
の
即時無条件停止
から、さらに進んで、
原水爆
の
製造
、
貯蔵
、
使用
の
禁止
に至る
協定
が
関係国
間において
実現
するよう、
政府
を鞭撻してなお一そう積極的な
外交
を展開させることの
必要性
を痛感するものであります。(
拍手
) 以上が、ここに四たび
原水爆禁止
に関する
決議案
を提出した
理由
であります。何とぞ、
全会一致
の御
賛成
をもって御可決あらんことをお願いいたします。(
拍手
)
松野鶴平
5
○
議長
(
松野鶴平
君)
本案
に対し、
討論
の
通告
がございます。順次、
発言
を許します。
安部キミ子
君。 〔
安部キミ子
君
登壇
、
拍手
〕
安部キミ子
6
○
安部キミ子
君 私は
日本社会党
を
代表
してただいま上程されました
核兵器実験禁止決議案
に
賛成
いたします。 本院は、過去数回にわたって
原水爆実験禁止
を
決議
しましたが、このたび、あらためて新しい
決議
をすることは、重大な意義を持つものと確信するのであります。顧みまするに、一九五七年は重大な年でありました。それは、ソビエトに
大陸間弾道弾
と
人工衛星スプートニク
が出現した年であるからであります。また、今年に入って、さらに新しい
情勢
の
一つ
の重要な原動力は、
ソ連政府
の
最高会議
で決定された
核兵器実験
を一方的に停止するという今度の
宣言
であります。この
宣言
は、
日本
が
世界各国
の
先頭
に立って
努力
してきた
核兵器実験禁止運動
の
要請
の線に沿ったものであり、これの
実現
が、
世界情勢
の好転の
契機
となることを期待するものであります。また、
各国
は、従来の
政治的偏見
にとらわれず、
核兵器実験禁止
を、いかなる
政府
の
主導権
のもとに
提案
されようとも、それがよいことであれば、よいこととして、平和と
核兵器禁止
の促進に役立つものとして、正しく評価しなければなりません。
ソ連
が、この
宣言
に基いて、永久に
実験
を中止し、一方、
米英
がこれと同じ
宣言
を発して、
核兵器実験
の
全面的禁止協定
を、一日も早く
実現
しなければならぬ重大な段階にきているからであります。 そもそも
原水爆
の
実験
の
目的
は、幾種類かの
大量殺人兵器
を完成することであり、この
兵器
を
戦争状態
で
使用
する
条件
を研究することであります。現在、両陣営は、
核武装
と
軍備拡張
に果てしない
競争
を続けておりますが、
国民経済
は、この
軍備拡張
によって徹底的に破壊されるからであります。 こういう
世界情勢
の中で、私
ども
は、
ソ連
の一方的な
宣言
のほかに、もう
一つ
の
動き
を見のがしてはならぬことがあります。それは
米英ソ
の
国民
か、
核兵器
の
実験禁止
に立ち上ったことであります。その一例として、私は、この目で見てきた事実を申し述べたいと思います。昨年の七月、私が
日本社会党
を
代表
して
オーストリア
のウイーンで開かれた
社会主義インター
に出席し、
原水爆禁止
の
決議案
を本
会議
に上程したときのことであります。
日本
のほかに
ドイツ
、
オーストリア
、デンマークなどからも、同じく
原水爆実験禁止
の
決議案
が出されましたが、
原水爆
の
被害国
として、私が本
会議
に
提案説明
に立ちました。
決議
は、満場一致で熱狂的な雰囲気の中で可決されました。六十四カ国の
代表
は、次々と感激をもって
賛成討論
を述べたわけですが、その中には、
英国
の
ゲイツケル
、
ベヴァン両氏
を初め、
西ドイツ
のオーレンハウアー氏など、
各国
の名士の顔も見えました。私は女性の
立場
から、今も忘れることのできないのは、
婦人
の善意でありました。
戦争
を憎み、
放射能
をおそれる
婦人
の表情は真剣で、だれもが私の
説明
に興奮し、
原水爆
の
被害
を三たびまでこうむった
日本
に対しあたたかい同情を示されたことであります。平和を求め、子供の仕合せを願う母親の心に国境はないということであります。それから数日の後、ロンドンの
ハイドパーク公園
から
トラファルガー広場
まで、
原水爆実験禁止
の
デモ
が挙行されましたとき、私も
日本
の
原水爆実験禁止
の
国民代表
として
デモ
の
先頭
に立ちました。そのとき私は、
英国人
の良識はいまだ失われずの感を深くしたのでありますが、
かく
も多数の
英国人
が、
原水爆反対
の
デモ
や
集会
に
参加
しているのに驚きました。私は
トラファルガー広場
の中央の塔の上に立つ三クリスマス島の
実験中止
を
要請
し、
日本人
が、
広島
、
長崎
の
原爆
のため今日もなお苦しんでいること、また、
ビキニ
の
実験
で受けた
被害
について訴えました。続いて、
モスクワ
でも、
原水爆禁止日本協議会
の
ソ連派遣
の
国民代表
と合流して、
クレムリン宮殿
においては
ブルガーニン首相
と面談し、ここでも
原水爆実験禁止
を
要請
しました。八月六日夜、
モスクワ
の
マネージナ広場
では、五十万人の
各国青年代表
の
参加
で、
原水爆禁止世界平和大会
が開かれ、
日本代表
の一人、
永田尚子
さんは、
被爆者代表
として、
原爆
のおそろしさを切々と訴え、
世界
平和を叫びました。私は、その日の
大会
の
実況放送
をいたしましたが、その後、
フランス
、
西ドイツ
、モンゴリア、中国、朝鮮、ヴェトナムと、
原水爆実験禁止
の
運動
を続けて参りました。どこの国でも、
戦争
に反対し、
原水爆
の
実験
を
禁止
しようという
動き
が強く感じられました。それが最近では、さらに爆発的になっていることを見のがしてはなりません。 本年一月、
国連
の
事務総長
に手交された四十四カ国、九千二百三十五名の
学者抗議文
を初め、
エニウエトク実験禁止
のために
抗議船
を出すという
アメリカ
の
動き
や、ギルモア氏を
委員長
とする健全な
核政策
のための、
ニューヨーク委員会
の
核実験反対
の
集会
や、
核兵器禁止
非
暴力行動委員会
を初めとする二十九の諸
団体
など、全米国にわたって
瞭原
の火のごとく
核実験即時中止
の
運動
が広がっております。また、
英国
でも、
核兵器実験廃止全国協議会
を初め、
イギリス労働党
を
先頭
に、十六の
団体
が
核兵器実験禁止
と
軍縮
を叫んで立ち上っています。また、
フランス
や
ドイツ
その他
各国
でも、この問題の
解決
が引き延ばされているうちは、一刻々々と諸
国民
が
原子戦争準備
の泥沼に深く落ち込む結果になることを自覚し始めました。 こうした背景のもとに、今度の
ソ連政府
の
宣言
も生み出されたものでありましょう。この
ソ連政府
の一方的
宣言
に刺激されてか、昨今の
国際報道
では、ぐずぐずしていたら大へんなことになる。
米ソ
とも
ICBM
を持つようになったら、
軍備
全体が
原水爆ロケット
に変り、
戦略
も一変、技術的にも
軍備
の撤廃は不可能になると、
アメリカ
の
科学者
は警告しています。それだけでなく、
ICBM
、IRBMなど、
原水爆弾頭
の
実験
のための
放射能
は、
人類
の
許容量
を完全に突破しております。しかも、
戦争
の危機は決して遠のいてはいないのであります。「今や、
戦争
は偶発的なことから起るであろう」と、インドの
ネール首相
は言っております。三月十一日、
米戦略空軍爆撃機B
47が、
アメリカ
のサウス・カロライナ州で誤まって
核爆弾
を落し、幸い信管はついていなかったが、
放射能
で付近が汚染されるという
事件
が起りました。夜となく昼となく、
原水爆
を積んで飛んでいる飛行機の
搭乗員
が、もしも間違って無電を聞くか、あるいは
前線指揮官
のちょっとした頭の
狂い一つ
で、
戦争
が引き起される危険な事態となっているのであります。 以上の新
情勢
の中で、本院の
決議
は、
核兵器実験禁止
を促進するであろうし、
政府
と
国会
は、
国民
とともに前進しなければなりません。 顧みれば、一九五四年、
ビキニ水爆
の年、杉並区の一角から、
お母さんたち
の手で始められたささやかな
原水爆反対
の
署名運動
は、
世界
をゆるがす大
運動
となり、今日1までに六億五千四百五十万人の
署名
となりました。しかもそれが、
日本
から
世界
中に広がる
導火線
となったのは、
広島
、
長崎
でたくさんの
奇形児
が生まれているという事実を
各国婦人
に訴えた
日本
の
婦人団体
の
報告
が、大きなショックを与え、
婦人
の立ち上りとなったからでありました。(
拍手
)また、最近、
英国
の
バートランド・ラッセル博士
は、「
原水爆
の
実験
を今やめても、一九五四年から今日まで、五万人の
ガン患者
と数万の
精神薄弱児
ができている」と発表しています。この上、
エニウエトク
の
実験
が強行されるなら、
人類
の運命は決定的だと伝えております。このたびの
ソ連政府提案
に、もし
米英政府
が同調せず、従来
通り
、
核兵器実験
を継続するならば、
ソ連政府
としては、
自国
の安全のために行動せざるを得ないと述べております。これは、
実験再開
の自由を保留したものと考えます。私はこの
実験再開
の自由を
宣言
するよりも、
実験禁止
のための
国際協定
の成立に協力し、さらに、
核兵器
の
全面禁止
にまで進めることが正しい道だと信じます。 私
ども
は、
ソ連政府
に続いて、
米英両国政府
が、
エニウエトク実験
を初め一切の
核兵器実験
を即時中止し、
フランス政府
もまた、
核兵器実験競争
への
参加
を断念するよう強く希望いたします。来たるべき
東西会談
は、いかなる手続によるにもせよ、早急に行われることをわれわれは希望しますし、また、少くとも
実験禁止
が、この
会談
によって
実現
することを要求する権利は
日本人
にあると考えます。そこで、八月の第四回
原水爆禁止世界大会
には、本院の
決議
にのっとり、
実験禁止
を促進するための正しい
国際会議
を開く
努力
をしようではありませんか。 最後に、
非核武装地帯
について触れたいと思います。
実験禁止
を見ようとするこの時期に、この
運動
を
世界
に呼びかけてきた
日本
としては、
自国
並びに
日本
の属するアジアを、
非核武装地帯
とすることが当然であると思います。本院が新しい
実験禁止
を
決議
した
機会
に、
非核武装地帯
の問題も、さらに前進することを心から希望いたしまして、
賛成討論
を終ります。(
拍手
) ———
—————
—————
松野鶴平
7
○
議長
(
松野鶴平
君)
石黒忠篤
君。 〔
石黒忠篤
君
登壇
、
拍手
〕
石黒忠篤
8
○
石黒忠篤
君 私は
緑風会
を
代表
いたしまして、本
決議案
に
賛成
の意を表するものでございます。
決議案
が示しておりますように、本院は、すでに三回の
決議
をもって
原水爆実験禁止
について
国民
の意思を表明して参ってきておるのであります。しこうして、今回さらに第四回の
決議
をもってその
禁止
について
国民
の心からの要望を
原水爆所有国
に対していたすことは、
提案者
の
説明
にありましたように、このことが、なかなか実行に至らない困難な
事情
にあるということでありますが、今後も、何回でも、その
目的
を達するまでやらなければならぬと考えるものであります。(
拍手
) 私は一月の三十日にこの演壇に立ちまして、
総理大臣
の
施政演説
に対しまする質問といたしましてこの問題を詳細に論じましたから、本日は詳細に意見を述べることを省略いたします。しかしながら、今回の第四回の
決議
をやりますのは、
ソ連
が、そのグロムイコ氏の
演説
の中において詳細にこの
原爆禁止
をやるということについての意向を述べておりましてこれをもととして最近の
国際情勢
、すなわち
原爆所有国
の
首脳者
の
会談
が行われようとしておる
国際情勢
にかんがみまして、そこで、話し合いの
最大
の問題として、これが議されることが最も望ましいことだと考えるからであります。
岸首相
は、
機会
があるごとに、
原爆禁止
についての
国民
の熱望を伝えておると
演説
をせられ、この問題をもって、全
人類
の
最大
の問題であると言明をせられておるのでありますから、最も有効なる
外交手段
をもって
日本国民
の悲願を、このたびこそ、その
首脳者会談
の問題として
成果
をおさめるように、全力を尽して伝達せられんことを希望するものであります。
岸首相
がかつて
派遣
をせられたる
松下特使
が、
各国
を丹念に説得をして回られた結論が、この問題の
実現
ということはなかなかむずかしい、これ以上は、科学的に
各国
の為政者が衷心から、全
人類
に及ぼす
原爆自体
の影響というものを、慎重に考慮せられるようにしなければならぬという
趣旨
の復命をされたことを、私は覚えておるのであります。その
方面
の
科学的証明
ということを私が要望したのに対しまして、
総理大臣
は、本年度の予算における
科学技術振興
の
費用
及び機関の
整備
ということについて十分に考慮をするという答弁があったのであります。この
機会
に、その
方面
の
具体化
を
実現
をせられてそうしてわれわれが、不幸にして
首脳者会談
においてこの問題が妥結せられない場合において、さらに幾たびも
決議
をすることについての
科学的根拠
を研究し、
報告
することのできるようにするということが、
日本国
の
科学界
における、はなばなしくはないが、最も重要な課題であると信じますから、この点に関しまして
政府
の
努力
を希望いたしまして
本案
の
決議
に
賛成
をいたす次第であります。(
拍手
)
松野鶴平
9
○
議長
(
松野鶴平
君) これにて
討論
の
通告者
の
発言
は、全部終了いたしました。
討論
は、終局したものと認めます。 これより
本案
の
採決
をいたします。
本案
に
賛成
の
諸君
の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
松野鶴平
10
○
議長
(
松野鶴平
君)
総員起立
と認めます。よって
本案
は、
全会一致
をもって可決せられました。(
拍手
) ただいまの
決議
に対し、
内閣総理大臣
から
発言
を求められました。
岸内閣総理大臣
。 〔
国務大臣岸信介
君
登壇
、
拍手
〕
岸信介
11
○
国務大臣
(
岸信介
君)
原水爆実験禁止
については、
政府
におきましても、しばしば
関係国
にその
実現方
を訴え、かつ、
国際連合
にも独自の
提案
を行い、
国際的世論
の喚起に努めるなど、
努力
を重ねてきた次第でありますので、ただいまの御
決議
につきましては、一段と心強く存じ、今後一そう、わが
国民
の訴えが聞き入れられるよう、各般の
手段
を積極的に講ずる所存でございます。(
拍手
)
—————
・
—————
松野鶴平
12
○
議長
(
松野鶴平
君)
日程
第一、
交付税
及び
譲与税配付金特別会計法
の一部を
改正
する
法律案
(
内閣提出
、
衆議院送付
)
日程
第二、
関税法
の一部を
改正
する
法律案
(
内閣提出
) 以上、両案を一括して
議題
とすることに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
松野鶴平
13
○
議長
(
松野鶴平
君) 御
異議
ないと認めます。 まず、
委員長
の
報告
を求めます。
大蔵委員長河野謙三
君。 〔
河野謙三
君
登壇
、
拍手
〕
河野謙三
14
○
河野謙三
君 ただいま
議題
となりました
二つ
の
法律案
につきまして
大蔵委員会
の
審議
の
経過
並びに結果を御
報告
申し上げます。 まず、
交付税
及び
譲与税配付金特別会計法
の一部を
改正
する
法律案
について申し上げます。
本案
は、さきに成立いたしました地万
交付税法
の一部を
改正
する
法律
において
地方交付税
の税率を二六%から二七・五%に引き上げることとなるのに伴いまして、
一般会計
から
交付税
及び
譲与税配付金特別会計
に繰り入れる
金額
で、
所得税
、
法人税
及び酒税の
収入見込み額
を基礎とするものの算定の
基準
となる割合についても、
昭和
三十三年度以後、同じく二七・五%に引き上げようとするものであります。
委員会
における
審議
の詳細は、
会議録
によって御承知願います。
かく
て
質疑
を終り、
討論
、
採決
の結果、
全会一致
をもって
原案
通り
可決すべきものと決定いたしました。 次に、
関秘法
の一部を
改正
する
法律案
について申し上げます。
本案
の
内容
の概略を申し上げますと、第一点は、
関税行政
の
適正化
に資するため、
保税地域
との交通の
場所
を指定することができることとして、
密貿易取締り
をはかり、また、輸入の許可前における
貨物
の
引き取り
について、
貨物
の
性質等
やむを得ない場合のみに限り、乱用を防ごうとするものであります。第二点は、
開港
の
閉鎖基準
の
改正
であり、
現行
は
輸出入額
五千万円、
出入外国貿易船
二十五隻との両
基準
に欠けた場合となっているのを、そのいずれか
一つ
の
基準
が欠けた場合、
開港
を閉鎖することに改めようとするものであります。また、これにつきましては、現在、
実績
の
少い開港
の
事情
をも考慮し、
改正規定
の
適用
は来年末までの
実績
を見ることとしております。第三点は、その他、
貿易実績
の十分ある姫路港、佐賀関港を
開港
に指定する等、所要の
規定
の
整備
を行なっております。
委員会
の
審議
におきましては、
開港
の
閉鎖基準
、その
適用
の
猶予期間
及び
重要港湾指定
との
関連等
について
質疑
がありましたが、その詳細は
会議録
によって御承知願いたいと存じます。
質疑
を終了し、
各派共同提案
にかかる
修正案
が提出せられ、
大矢委員
から
説明
がありましたが、その
内容
は次の
通り
であります。 すなわち、
開港
の
閉鎖基準
を
原案
のごとく
改正
することは、現状において酷に過ぎるので、出
入港隻数
二十五隻を十二隻に改め また その
適用
の
猶予期間
をさらに一年延長しようとするものであります。
討論
、
採決
の結果、
各派共同提案
にかかる
修正案
は、
全会一致
をもって可決され、
修正
・部分を除く
原案
については、
全会一致
をもって可決され、
本案
を
修正
可決すべきものと決定いたしました。 以上、御
報告
申し上げます。(
拍手
)
松野鶴平
15
○
議長
(
松野鶴平
君) 別に御
発言
もなければ、これより両案の
採決
をいたします。 まず、
交付税
及び
譲与税配付金特別会計法
の一部を
改正
する
法律案
全部を問題に供します。
本案
に
賛成
の
諸君
の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
松野鶴平
16
○
議長
(
松野鶴平
君)
総員起立
と認めます。よって
本案
は、
全会一致
をもって可決せられました。
—————
・
—————
松野鶴平
17
○
議長
(
松野鶴平
君) 次に、
関税法
の一部を
改正
する
法律案
全部を問題に供します。
委員長
の
報告
は
修正議決報告
でございます。
委員長報告
の
通り
修正
議決することに
賛成
の
諸君
の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
松野鶴平
18
○
議長
(
松野鶴平
君)
総員起立
と認めます。よって
本案
は、
全会一致
をもって
委員会
修正
通り
議決せられました。
—————
・
—————
松野鶴平
19
○
議長
(
松野鶴平
君)
日程
第三、
地方鉄道軌道整備法
の一部を
改正
する
法律案
(
内閣提出
、
衆議院送付
)を
議題
といたします。 まず、
委員長
の
報告
を求めます。
運輸委員長天田勝正
君。 〔
天田勝正
君
登壇
、
拍手
〕
天田勝正
20
○
天田勝正
君 ただいま上程になりました
地方鉄道軌道整備法
の一部を
改正
する
法律案
の
運輸委員会
における
審議
の
経過
並びに結果を御
報告
いたします。 まず、
改正案
の
趣旨
を申し上げます。 わが国には、暴風、洪水、
地震等
、異常な
天災地変
が多く、そのために
地方鉄道
、
軌道
のこうむる
被害
も甚大でありまして、
災害復旧
に要する
費用
も莫大な額に上り、
地方鉄道
または
軌道
の
経営者
の中には、その自力のみでは早急な
復旧
が困難なものもあるのであります。しかるに
現行法
では、新
線建設
あるいは
改良工事等
についての
助成措置
は
規定
しておりまするが、
災害復旧
についての
規定
が欠けておりますので、今回、
災害復旧
についても助成することができるよう
改正
を行い、
災害
を受けた
地方鉄道
または
軌道
をして、すみやかに原状に復帰せしめ、産業の復興や民生の安定をはかろうとするものであります。
委員会
の
審議
におきましては、
柴谷委員
より、「従来、
災害
を受けた
私鉄
に対してはどんな
措置
をとってきたか、また、
災害復旧費
として交付した
金額
はどのくらいか、
昭和
三十二年に
災害
を受けた
私鉄
に対する補助はどうするか」との
質疑
がありました。これに対して
政府委員
より、「
復旧費
の一部を
公共事業費
から補助した事例として、
昭和
二十二年、
カザリン台風
のときに八社、二千八百六十六万円余、二十三年の
北陸震災
のとき三社で四千四百四十九万円余、
アイオン台風
のとき、四社で六百八十三万円余、
特別立法
により
復旧費
の一部を交付した事例としては、
昭和
二十八年の風水害のときの七社、二千五百万円である。また、
昭和
三十二年の
災害
を受けた
私鉄
は、島原鉄道と山鹿温泉鉄道であり、これらの鉄道については、この
改正
法律案
の附則で助成ができるようになっており、また、今年度の予算に一千四百万円計上してある」との答弁がありました。 以上で
質疑
を終り、
討論
に入りましたところ、別に御
発言
もありませんでしたので、直ちに
採決
に入りましたところ、
全会一致
をもって
原案
通り
可決すべきものと決定いたしました。 以上、御
報告
いたします。(
拍手
)
松野鶴平
21
○
議長
(
松野鶴平
君) 別に御
発言
もなければ、これより
本案
の
採決
をいたします。
本案
全部を問題に供します。
本案
に
賛成
の
諸君
の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
松野鶴平
22
○
議長
(
松野鶴平
君)
総員起立
と認めます。よって
本案
は、
全会一致
をもって可決せられました。 議事の都合により、これにて暫時休憩いたします。 午前十一時二十分休憩
—————
・
—————
午後三時二十五分
開議
寺尾豊
23
○副
議長
(寺尾豊君) 定足数がないと認めます。 次会は、明日午前十時より開会いたします。
議事日程
は、決定次第、公報をもって御通知いたします。 本日は、これにて散会いたします。 午後三時二十六分散会
—————
・
—————