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1958-02-13 第28回国会 参議院 文教委員会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
三十三年二月十三日(木曜日) 午前十時五十二分開会
—————————————
出席者
は左の
通り
。
委員長
湯山
勇君
理事
野本
品吉
君 林田 正治君 竹中 勝男君
委員
下條
康麿
君
林屋亀次郎
君 秋山 長造君
高田なほ子
君 松永 忠二君 吉田
法晴
君 加賀山之雄君
政府委員
文部政務次官
臼井
莊一君
文部大臣官房会
計
参事官
天城
勳君
文部省初等中等
教育局長
内藤誉三郎
君
文部省大学学術
局長
緒方 信一君
文部省社会教育
局長
福田 繁君
文部省調査局長
北岡 健二君
文部省管理局長
小林 行雄君
文化財保護委員
会事務局長
岡田 孝平君
事務局側
常任委員会専門
員
工楽
英司君
—————————————
本日の
会議
に付した案件 ○
教育
、文化及び
学術
に関する
調査
の 件 (
昭和
三十三
年度
文教予算
に関する 件)
—————————————
湯山勇
1
○
委員長
(
湯山勇
君) ただいまより
文教委員会
を開会いたします。 本日は
文部大臣
の
出席
を求め、当面の
文教政策
について
質疑
を行う
予定
でありましたが、
大臣
が
病気
で
出席
されませんので、
本件
は次回に譲り、
明年度文教予算
に関する
説明
を聞き、これに対する
質疑
を行うことにいたします。 なお、
南極地域観測
に関し、
高田委員
から
緊急質問
の
申し出
がありましたが、
高田委員
は本
会議
における
緊急質問
の
申し出
もされており、
本件
が昨日の議運の
理事会
で留保になりました
関係
上、本
委員会
としても、しばらく様子を見ることといたしました。 ちょっと
速記
をとめて下さい。 〔
速記中止
〕
湯山勇
2
○
委員長
(
湯山勇
君)
速記
をつけて。
昭和
三十三
年度
文教予算
を議題といたします。
臼井莊一
3
○
政府委員
(
臼井莊一君
)
大臣
が
出席
いたしまして、三十三
年度
の
予算
の
大綱
につきまして一応御
説明
を申し上げるべきでございましょうが、ただいま
委員長
のお話しのように、突然風邪のために本日
出席
ができません。まことに申しわけございません。いずれ来週は
大臣
も御
出席
できることと存じますので、その際にいずれ
大臣
からは、
大綱
について御
説明
があると存じますので、その
機会
にお譲りしたいと思いますが、ただまあ、私から二、三気づいたことを申し上げまして、なお詳細の
数字等
の
計数等
の問題につきましては、本日
担当
の
政府委員
並びに
説明員
が
出席
いたしておりまするので、その御
質問
によって、それぞれお答えを申し上げるようにいたしたいと考えております。 すでに皆様御
承知
のように、今
年度
の
文教予算
につきましては、大きな
編成
の目標といたしまして、まず第一に
義務教育
の
充実
ということを考えて
編成
の第一方針といたしたのでございまして、
義務教育
の
国庫負担
につきましては、
給与
については、御
承知
のように
地方
におきまして
実績
に支払いました分についての二分の一は
国庫
において
負担
する、まあこういうことではっきりいたしておるのでありますが、しかし、そのほかにも
教材費
の問題につきまして、あるいはそのほか
建物等
につきまして、父兄において
負担
がかかるとこういうようないろいろの御意見もございます。そこでまあ、
教材費
につきまして三十
年度
の
文部省
の
調査
によりますると、
校費
において当然
負担
すべきと考えられるものが、約百五十八億くらいはあると、こういうことになっておりますんで、できるだけこれを
解消
の
方向
に進めたいというので、
努力
をいたしたのでございまするが、まあわずかにではございまするが、昨年十五億のうち二億円これに
増加
いたしまして、約十五億ということになったのであります。ただしかし、そのうち約一億くらいは、従来
学校図書館法
に基いて、
図書館
の方の分として
負担
いたしておりましたのが、今度性質が同じなので
教材費
の方に繰り入れた分が入っておるわけでございます。従ってそれを差し引きますと、わずかではございまするが一億くらいふえたと、こういうことになります。なお、その百五十八億のうち約二十億は
建物
ということになっておる次第でございまするが、できるだけ将来ともにこういう点については考慮いたしていきたいと、かように考えております。さらに、
建物
につきましても、昨
年度
の大体
予算額
の分は、
公立文教
の
施設
の
整備
の拡充という点につきまして、ほぼ目的は達して、
予算
は組んだんでございますが、ただまあ、同じ
義務教育
でも
小学校
と
中学校
で、
小学校
においては約一万名三十三
年度
において
先生
をふやさなくちゃならぬという点もありまするし、また、
教室
においても同様にふやさなくちゃならぬ、こういう面もございまするが、逆に
中学校
においては約一万名、一万一千七百名くらいの
先生
が減る。しかし、減るとはいいましても、一万名はこれを
小学校
の方のふえる分に回して、さらに千七百名減らすべきものを減らさないでそれと合わして五千名をふやす。そうしますと三千三百名が
中学校
の
先生
において純粋にふえることになりまするので、まあ
先生
の面においても、また
教室
の面におきましても、
小学校
においてはできるだけ本
年度
においてもふやすように
努力
をいたしております。ただ、三十三年を
境い
として
小学校
は
生徒
が三十四年から減って参りまして、逆に
中学校
がふえる。こういう点に将来のいろいろの問題があろうかと思いますが、本
年度
は大体そんなふうにいたしまして、一応の
すし詰め教室
の
解消
という面にも
努力
はいたしたのでございますが、まだまだ必ずしも十分というわけには参りませんと思います。さらに、
統合
の面につきましては、本年は新
農村建設
というような裏の立場を異にした点ではありますが、そういう見地からもございますし、さらに
町村合併
の
建前
から参りまして、
統合
につきましてもそこに
予算
にございますように、できるだけの
努力
はいたしました。 もう
一つ
の柱の大きなものは、
科学技術教育
でございますが、これにつきましては
大学
におきまして約千七百名の
生徒
をふやすことができるような一応
予算
の措置を講じました。また、各
国立大学
におきましても学科を十五ふやす。そうしてまあ質においても、また量においても
充実
を期すると、こういう
方向
に向って
予算
を組んだ次第でございますが、この
科学技術振興
につきましては、
ひとり国立学校
ばかりでなく、
私立大学
に対しましても、できるだけの援助をしてふやして参りたい、かように考えまして
理科
の
施設
をふやし、新たにふやす分につきましても、さらに
予算
の
増額
をいたしまして、そしてやはり
科学技術教育
の
振興
というそういう
政策
に向っての歩調を合せるように
努力
をいたします。そのほか、
高等学校
、
小学校
、
中学校
におきましても従来の
産業教育振興法
、それから
理科教育振興法
に基いてのできるだけの
助成
をする。こういう
建前
をとって参りまして、
産業教育
におきましても
相当
の
予算
がとれたのでありますが、ただ、
水準
が
相当計算
上は上っているという
建前
のために、
高等学校
におきましては
水準
が
相当程度
まできたと、こういう形の上ではなっておりまするので、
設備
の更新というような
意味
において、
予算
をふやしたいというので、できるだけ
努力
をいたしたいのでありますが、今後法の上ばかりでなく、
高等学校
、
中学校
におきましても、
理科
並びに
数学等
の
基礎
の
教育
を
充実
するようにいたしたい、かように考えているのであります。 それからもう
一つ
の大きな柱は、
育英制度
を拡充する、要するに
地方
の、都市におきましても同様でありますが、青年で家が貧しいために、せっかく才能を抱きながら上に行かれない、
英才
が埋もれる、こういうことのないようにするために、従来の
育英制度
をさらに国費において学資は全額
負担
する。こういう
制度
を確立するような
政策
を考えまして、
予算
の面におきましても、当初考えました一万名というのが、半分の五千名になったのでありまするけれども、しかし、これは
高等学校
において従来月一千円の
貸付
を三倍の三千円の
貸付
にする、
大学
におきましては、従来二千円、三千円だったのを八千円にする、こういうことにいたしたのであります。ただしかし、これは一応は
貸付
という形になっておりまするが、これを一応全額返すということになりますると容易でございません。従って、従来返済いたしておりました、従来の
制度
で返済いたしておりました
高等学校
で一千円、それから
大学
におきましては二千円ないし三千円、この
程度
のものは
一つお返し
をいただいて、そしてこれが完済できれば
あと
は免除する、こういう
制度
にいたしたのであります。初
年度
でありまするから、本
年度
の二十三
年度
の
予算
では、
金額
は大したものではございませんけれども、しかし、これが完全
実施
されますると、額においても
相当
の額になりまするし、また従って、学生、
生徒
のそれだけ
英才
に対する潤いというものが深まるものではないか、かように考えております。
最後
に、
スポーツ
の
振興
でありますが、これはすでに内閣に
審議会
ができておりまするように、それらの
審議会
に基きまして、
スポーツ
の
振興
にできるだけ万全を期すべきである、かように考えまして、
文部省
の中にも
体育局
を新たに設けまして、さらに五月に開かれる
アジア大会
、さらに進んでは
ローマ大会
の
あと
に開かれるであろうところの
オリンピック大会
を
一つ日本
に招致したい、こういう観点から準備を進めつつある状態でございます。 まことに大ざっぱではありまするが、一応
予算編成
の
方向
だけを申し上げました。詳細な点につきましては、それぞれ
担当
の係りの者からお答えいたします。また、場合によっては、私からも御
説明
申し上げることにいたしまして、一応この
程度
でごあいさつにかえておく次第であります。
湯山勇
4
○
委員長
(
湯山勇
君) 続いて
天城会計参事官
から、ただいまの補足の
説明
をしていただきます。
天城勳
5
○
政府委員
(
天城勳君
)
昭和
三十三
年度
の
文部省所管概算要求事項
につきまして、
概要
を御
説明
申し上げます。 お手元に三枚つづりの
事項別表
と、
事項別
の
内容
を十枚ばかりつづったものがございますので、
説明
の
内容
は
内訳表
の方にございますので、両方ごらん願いたいと思います。
事項別表
の
二枚目
の
最後
に総計がございますが、
明年度
の
文部省
の
要求額
は一千五百四十一億五千三百万でございまして、前
年度
に対して八十三億八千七百万の増をお願いいたしておるわけでございます。
最初
に戻りまして、
義務教育費国庫負担金
から申し上げます。
義務教育
の
国庫負担金
は九百五億一千四百万で、対前
年度
五十八億一千四百万の増でございますが、
中身
は、
給与費
の
負担金
と
教材費
の
負担金
に分れます。これは
事項別
の
内訳
の表を見ていただきますと
中身
を規定してございますが、
増額
の
内訳
で、
給与費
の中で現在の
基準
による増、それから
新規増
と分けてございます。現在の
基準
による増と申しますのは、
現行制度
でいきまして、
児童
、
生徒
の
増減
に伴う
教員増
とか、あるいは自然増的な増を計上いたしております。
新規増
の方は、新しい
制度
、あるいは
政策
に基く分でございます。
給与費
の中の
現行基準
による増では、一番下にございます
昇給等
による増、
昇給
を
中心
とした二十一億八千五百万が一番大きな増でございまして、その他(ロ)の無
級地暫定手当
の増九億五千四百万、それから
期末手当
の増、これが八億四
千万
、この辺が大きな
要素
になっております。それから
新規増
におきましては、
中学校
の
学級規模
の
適正化
による増といたしまして、
教員
の五千人増をこの分で見込みまして、七億七千八百万、それから新しく校長に
管理職手当
を支給することにいたしまして、比率は七%といたしまして四億四千五百万、それから
明年度
から、これは
教員
だけではございませんが、公務員に
通勤手当
という新しい
手当
がつく
予定
になっております。これに要する
金額
を五億五千六百万と見込んでございます。 それから
教材費
をちょっと
あと回し
にいたしまして、これらの
基礎
になりました
児童
、
生徒数
の
増減
、
教員
の
増減
、
単価等
をここに規定してございます。
明年度
一番元になります数字といたしましては、
小学校児童
で五十一万一千人の増がございますが、
中学校生徒
におきまして逆に五十万四千人の減が見込まれます。これが
基礎
になりまして
学級数
を推定し、
二枚目
に入りまして
教員数
を推計いたしまして
基礎数
を出したわけであります。今申し上げました一枚目の
教職員数
の算出の(a)、(b)、(c)は、
児童数
から
学級
、それから
教員
に換算してくる
基礎
を出したわけでございます。それから
二枚目
の(d)で
給与単価
、これが小、中、
盲ろう
、
事務職員
につきまして前
年度
との比較を出しております。三十三
年度
の
単価
の
算出方法
でございますが、
昇給原資
を二形と見込んで算出いたしております。 それから
教材費
につきましては、特に
資料
はございませんが、
先ほどお話
がございましたように、従来、
学校図書館法
に計上されておりました
義務教育分
を一緒にいたしまして、さらに
単価
の
改訂等
を見込みまして、
合計
十五億を計上いたしております。なお、これにつきまましては、現在国が一部を
負担
するという
制度
になっておりますが、
法律
の改正をいたしまして、二分の一
負担
、
負担区分
を明瞭にいたしたいと考えております。 二番目の、
学校教育等
の
改善充実
という
事項
におもなものを出してございますが、
最初
は
教職員
の
現職教育
でございます。これは
事項別表
について申し上げております。
教職員
の
現職教育
でありますが、
中身
は、
道徳教育
と
理科教育
に分れております。
道徳教育
といたしまして四百十五万六千円、
理科教育
としまして八百八十万円を計上いたしました。これは
明年度
から
小学校
の
教育課程
の
全面改訂
をいたしまして、特に
道徳教育
につきまして、新しい構想で出発するための
現職教育
を実施したい。
中身
は、
ブロック別指導者講習会
と、
府県単位
で行います現場の
先生方
の
講習会
を考えております。
理科教育
におきましても、
科学技術振興
の面から、特に
実験実習
を
中心
としました
理科担当教員
の
現職教育
を行いたい、こう考えておりまして、これは
府県単位
に
講習会
を行う
予定
でおります。 その次は、
教育委員会
の
運営指導
という
経費
でございますが、一
千万
円ほど計上いたしております。これは前
年度
から行なっております。
教育委員会
の
指導運営上
の
調査活動等
を府県に委託しておりますが、その
委託経費
は従来
通り
でございます。それに
教育委員会事務局職員
の
講習
を実施してきておりますが、それも前
年度
と大体同じ
規模
で行いますが、
明年度
新しい
要素
といたしましては、
視学員制度
というものを設けます。これは三十人
視学員
というものを設置いたしまして、
地方
の
学校管理
、あるいは
教育内容
の
指導等
につきまして、
専門家
を擁したい、こういう
考え方
で、新しい
要素
を
要求
いたしております。 それから
学校健康管理
の強化といたしまして、
明年度
三千六百九十万四千円を
要求
いたしておりますが、これは前
年度
の七百五十六万九千円、これは
教員
の
健康管理診断費
の
補助
をいたしましたが、これを含めまして、新たに
増額
になりました約三
千万
円の
中身
を申し上げたいと思いますが、
学校
におきます
身体検査
を、従来もやっておりましたが、これをさらに徹底的に行いまして、いわゆる
学校病
といわれておりますトラホームですとか、あるいは中耳炎、蓄膿症、アデノイドというような、子供の
病気
を早期になおしたい。この場合に、いわゆる要
保護児童
、準要
保護児童
に対しましては、国で
治療費
を見ていきたい、こういう
考え方
でございます。
中身
につきましては、
資料
の二ページの二にございます。
考え方
としまして、
対象
としては、いわゆる
生活保護法
の要
保護児童
を二・五%、それから準要
保護児童
を二%と考えまして、要
保護児童
に対しましては、
全額公費負担
で、国が二分の一を見る。それから準要
保護児童
につきましては、
半額公費負担
で、国はその二分の一を見る。従って四分の一でございます。こういう計算にいたしまして、
対象
とされます疾病につきましては、二ページの一番下の(b)におもなものを規定してございます。これは別に
学校保健法
の
制定
を考えておりまして、これに基きます
健康管理
の実施でございますが、
法律
の
制定
その他の
関係
から、大体半年分の
経費
を計上したわけでございます。
所要経費
の半年分を計上したわけでございます。 それから第三番目の
事項別表
に戻りまして、三番目の
教育
の
機会均等
という
事項
でございます。
合計
五億七千百六万の
要求
でございまして、一億一千二百万ほどの増になっております。
最初
は、
盲ろう児童
の
就学奨励
の
経費
でございます。
資料
の三ページの三にございます。従来
特殊学校
の
児童
に対しまして、特にその就学を奨励する
意味
で、この
資料
にございますように、
小学部
、
中学部
につきましては
教科書費
、
給食費
、
交通費
、
寄宿舎居住費
につきまして
補助
をいたしておりましたが、
高等部
につきましては、
教科書費
の
購入
だけを見ておったわけでございます。
明年度
からは新たに
学校給食
につきましても
補助
をしたいと考えて計上いたしました。
増額
につきましては、その
高等部
の
学校給食費
のほかに、全体に
児童
の伸び、あるいは
単価
の
改訂等
を考慮いたしておりまして、二千七百万の増になっております。 それからその次は準要
保護児童生徒教科書費
の
補助
でございます。これは
資料
の四ページの四にございまして、従来から実施してきております。
教科書購入費
につきまして、国が準要
保護児童
を
対象
に
補助
をいたす
制度
でございますが、
明年度
の
対象児童数
を二%といたしまして、
教科書
の
単価
を改訂し、かつ
補助率
八割で計算した
金額
でございます。 その次は、準要
保護児童生徒給食費補助
でございますが、これも
教科書
と同じ思想に基いて実施して参っておりますが、
対象児童生徒数
を一・五%にいたしまして、これは二分の一国の
補助
でございます。 四番目は、
公立養護学校教職員
の
給与費
及び
教材費
の
国庫負担金
でございますが、
明年度
五千四十六万を計上いたしております。これは
資料
の四ページの六にございますが、前
年度
に対する増は、主として
児童
の
増加
、あるいは
学校
の
増設等
を見込んでの
金額
でございまして、趣旨は、
義務教育国庫負担金
と同じでございます。
給与費
は
実績
の二分の一
国庫負担
、
教材費
につきましては、一部
負担
をやっているわけでございます。
最後
の
へき地教職員住宅
の
補助
でございますが、
資料
の五ページの上欄にございまして、
明年度
二百五十七戸を
予定
しておりますが、
増額
の
中身
は戸数の
増加
でございまして、大体前
年度
に対しまして約二割ほど
増加
を見込んでおります。
事項別表
の四番目の
定時制教育
の
振興
、これは一億九百万見込んでおります。
最初
の
定時制高等学校
及び
通信教育
の
振興費
でございますが、九千六百四十九万一千円、対前
年度
三百四十八万八千円の増、これは
定時制高等学校
及び
通信教育
の
振興法
に基く
補助金
でございまして、
増額
のおもな
中身
は、
定時制高等学校
の
理科設備費
の
補助
を増すというのが
内容
になっております。 それから
定時制高等学校給食
の
施設設備
の
補助
でございますが、これは
夜間高等学校
を
対象
にいたしておりますが、今
年度
は約百十七校を
対象
にいたした
経費
でございます。 それから五番目の
文教施設
でございますが、
文教施設
は
国立文教施設
と
公立文教施設
に分れます。
国立文教施設
につきましては三十一億三百万、前
年度
に対しまして一億二千百万円ほどの増でございます。これは
国立大学病院
、
研究所等
の
整備
を
対象
といたす
経費
でございまして、まだ
戦災復旧
の残もございますし、また、
科学技術振興
に伴います
施設
の
整備等
も急を要しますので、それらに
重点
を置いて配分いたしたいと考えておる
経費
でございます。 それから二番目の
公立文教施設整備費
でございますが、これは
資料
の六ページに、さらにこまかい
積算
をつけて御
説明
申し上げておりますが、全体の
概要
を申し上げますと、
金額
的には五十七億八
千万
で、前
年度
と同じでございますが、前
年度
と此べました場合に、若干の出入りがございます。
一つ
は、
小学校
につきまして約一億七千九百万の増でございますが、これは
明年度小学校
の
児童
もふえますし、かつ、
正常授業
の
対象等
を
中心
にいたしまして、これを
増額
を考えたわけでございます。特に
小学校
におきまして、
屋内運動場
の
整備
、これが従来
予算
的にはございませんでしたが、
明年度
は不十分ではございますが、三千七百万ほど、新しく計上いたしております。 それから
中学校
につきましては、
校舎
において約四億ほどの減が出ております。これは
義務教育
の
年限延長
に伴う
校舎
の
整備
が逐次
整備
をしたということで、
小学校
に
重点
を置いたための減であります。
事項別表
の
二枚目
に、
公立文教施設
を続けてございますが、
屋内運動場
において四億八
千万
、約一千四百万の増、それから
へき地集会室
につきましては一億四千五百万で一千一百万ほどの増でございます。 三番目の
学校規模適正化
、これが十億で、約二億ほどの
増額
になっております。いわゆる
町村合併
に伴います
学校統合
を
中心
とした
経費
でございます。 それから
特殊教育関係
では、若干減になっておりますが、これは
実績
に基いての大体見込みから計算した
経費
でございます。
危険校舎
の
改築
、これは十八億で、約三
千万
弱の増となっております。 非
義務
の分野につきましては、幼稚園は前
年度
通り
ですが、
定時制
の
高等学校部
につきまして、わずかではございますが、一
千万
円ほど増を見込んでおりますし、
危険校舎
の
改築
につきまして、やはり一
千万
ほどの増を見込んでおります。
高等学校
の
戦災復旧
は、
予定
に従いまして一応
明年度
で終了するという前提での計上でございます。
公民館等
は前
年度
と同額でございます。
積算
の
基礎等
につきましては、
資料
に
説明
してございますので、省略いたします。 六番目の
科学技術教育
の
振興
でございますが、これは幾多の
内容
をここにまとめたわけでございます。
最初
の
科学研究
の
振興
、これは十四億四千二百万円で、約二億二
千万
ほどの増になっております。御存じのいわゆる
科学技術研究費
を
中心
とした
研究費
でございます。 第二番目の
民間学術団体
の
助成
、これは七千四百九十万、前
年度
に比べて千七百万ほどの減になっておりますが、この
経費
は民間の
学術団体
で優秀なものについて国で
助成
をいたしておりますが、減額のおもな理由は、前
年度
限りで終了いたしております
事業
が、二、三ございますので、そのための減で、
中身
においては大体従来の線を維持していく
経費
でございます。それから
在外研究員
の派遣、これは一億一
千万
で一
千万
の増でございます。いわゆる
文部省
の
在外研究員
の
留学費
でございますが、
人数等
につきましては、前
年度
で百四十名くらいでございましたので、なおそれをもとにして検討することにいたしております。
私立大学研究設備助成
、これは特に
法律
がございまして、
私立大学
の
研究設備費
の
助成
をいたしておりますが、前
年度
八千八百万に対しまして約一億の増になっております。それからその次の
私立大学理科特別助成
、これも
私立大学
に対します
助成
でございますが、特に
あと
の方は
教育
という点に
重点
を置きまして、
理科関係
の
設備費
を
助成
しているわけでございますが、
明年度
約二億で、一億四千八百万円の増になっております。それからその次の
国際地球観測年事業
でございますが、これは
南極地域
の
観測事業
を含めまして六億七
千万
計上いたしております。一億八
千万
の減になっておりますが、これは
事業
の
進捗状況実施
に即して計上した
金額
でございます。それから
理科教育
の
設備費
、これは
理科教育振興法
に基きまして、小、中、
高等学校
に対する
補助金
でございますが、大体前
年度
の二割くらいの
増額
を見込み四億四千七百万を計上いたしております。 それからその次は、
産業教育
の
施設設備
の
補助金
でございますが、いわゆる産振法に基く
補助金
でございまして、七億計上いたしております。前
年度
に比べて二千四百万ほど減になっております。これは従来
高等学校
の
設備
につきまして当初
基準
を定めまして、その
基準
に充当するまで国が
補助
するというやり方でやっておりましたが、一応
最初
の
基準
が前
年度
で終っておりますので、それが前
年度
は約三億八
千万
ほどございます。それにかわりまして新しく特別
設備
とか、あるいは新課程に対する
補助
というものを計上した
関係
で、
金額
的には減の姿を示しておりますが、
事項
といたしましては新しいものを幾つか見込んでおります。
資料
の七ページ十というのをごらんいただきたいと思いますが、
高等学校
の
産業教育
設備費
補助
で新設課程
設備費
、これは新たに機械と電気の課程を工業
高等学校
に設置する場合にこれを
補助
するという
経費
でございます。 それから特別
設備費
、これは従来の
基準
では見切れなかった新しい産業技術における
設備
、あるいは地域の特殊な状態に応じた
設備
等について見ていこうという
経費
でございます。 それから分校及び産業科
設備費
、
高等学校
に一年ないて二年の短期の職業
教育課程
を置きまして、これは産業科と考えておりますが、これと分校、これに
設備費
を
補助
する、そのほか共同実習
施設
につきましては、従来からあった
経費
でございますが、上の三つは新しく考えた
経費
でございます。それから
高等学校
産業教育
施設
費の
補助
につきましては、一般
施設
は、これは従来からやってきておりましたけれども、その下の新設課程、それから分校、産業科の
施設
、これは上の
設備費
と合わせまして新しいものとして考えている
経費
でございます。 その次は、
高等学校
の
産業教育
の実習船の建造費の
補助
、
明年度
は計画に従いまして大型船を二隻と、中型船二隻の
補助金
を見込んでおります。それから
中学校
の
産業教育
の研究指定校
補助
、
中学校
につきましては、研究指定校という形で
補助金
を出しておりますが、これは前
年度
六
千万
円に対しまして九
千万
円を計上いたして、ここに書いてございますように、六百校を
対象
に考えております。 その次の国立
学校
運営費、これはここでは組織としての国立
学校
の
経費
としての総額をあげておりまして、三百九十九億八千三百万で、前
年度
に対しまして三十億の増でございます。この
内訳
は、
資料
の十ページになりますか、あれが終った次のところにございますので、ごらん願いたいと思いますが、総額のおもなる
内訳
としまして人件費、これは定員増とか、等級別定数の
改訂等
の人件費の増が約十六億でございますが、講座あるいは教官
研究費
の増で約五億二千百万、これは講座
研究費
におきまして二〇%、それから学科目の
研究費
におきまして一〇%、これは自然科学系統でございますが、その他を五%という工合に
基準
の増を考えたための
増額
でございます。学生
経費
の増も一億七千二百万、これは理工系につきまして、
大学
の学部の学生について約四〇%の増を考えております。それから
大学
院の学生につきましては、それの七〇%増、それから一般は五%、そのための増が一億七千二百万でございます。教官
研究費
の増、これは
単価
におきまして、
単価
の改訂をいたしたためでございます、病院医療費の増、
国立大学
の付属病院の医療費の増でございますが、
あと
で申し上げますが、鹿児島の県立医科
大学
の吸収合併を進めて参りまして、
明年度
病院を国立に移管することになりました。 それから増設を見込んでおります
設備費
の増、これはいろいろな
設備費
を含めての
合計
でございますが、約三億七
千万
円の増でございます。 なお、新規
事業
のおもなものを以下にあげてございますが、
最初
は原子力の研究
関係
でございますが、原子力の研究につきましては昨
年度
から、ここに書いてございます東京、京都、東北、大阪、東京工業
大学
におきまして講座を新設して研究を進めて参りましたが、さらに五
大学
につきまして講座を増設し、この
内容
を
充実
していきたいということと、研究所におきましても三研究所で従来やっておりましたものを増強するという
考え方
でおります。
竹中勝男
6
○竹中勝男君 一講座費どれくらいですか。
天城勳
7
○
政府委員
(
天城勳君
) 原子力の講座でございますか。
竹中勝男
8
○竹中勝男君 そうです。
天城勳
9
○
政府委員
(
天城勳君
) それは
設備費
の入れ方が
大学
にも順序がございまして、必ずしも同じ順序でないのであります。大体
考え方
といたしまして
設備費
は今度この
合計
は大体二億なんでございますけれども、講座単位はちょっと
学校
によって違うものですから……。 第二番目は学部の創設でありますが、東京
大学
の現在医学部の薬学科を分離いたしまして薬学部を創設することになっております。 それから研究所の創設といたしましては、たん白質研究所、これは新しく大阪
大学
におきまして蛋白質研究所を創設いたします。それから東京
大学
の理工学研究所を転換いたしまして航空研究所を創設いたします。第三といたしましては、東京工業
大学
の建築材料研究所と窯業研究所を合せて転換いたしまして、新たに工学材料研究所を創設いたします。 それから第四番目は短期
大学
関係
でございますけれども、短期
大学
を新しく二つ創設いたします。
一つ
は久留米工業短期
大学
、これは独立の新設でございます。 それから大阪外国語
大学
に夜間で短期
大学
部を設置いたします。 それから短期
大学
の学科の新設といたしまして群馬に機械、徳島に土木、電気通信
大学
に通信工学の三学科を新設いたします。この短期
大学
の創設あるいは学科新設で学生は約百五十名増になる
予定
であります。 それから次は、
大学
におきます理工系学科の新設でございますが、京都
大学
以下掲げてございますが、これによります学生の
新規増
は四百九十二名になっておりますが、
資料
をごらん願いたいと思います。 その次のページに入りまして、六として医学歯学進学課程の設置、これは東京医科歯科
大学
の進学課程を千葉
大学
で従来やっておりましたけれども、分離しまして東京医科歯科
大学
の進学課程として新たに設置することにいたします。 七番目は、付属研究
施設
の新設でございますが、
大学
の講座で行なってきておりました研究が、次第に発展して参りますと、講座で不十分な場合がございまして、新しい研究
施設
という形で発展する場合がございます。そのうちのおもなものにつきまして
明年度
新設を考えております。それから付属病院の設置といたしましては、先ほど申し上げました鹿児島
大学
の医学部が昨年竣工して、公立から合併して参りましたけれども、
明年度
病院を吸収することになっております。病院の吸収に要する
経費
は、約二億三
千万
円ほどでございます。 それから講座の増設といたしましては、東京
大学
ほか十三
大学
におきまして十八講座を増設いたします。同じように研究所におきましても、研究部門の増設も物性研究所ほか八研究所におきまして十三部門でございます。 それから理工科系の学生の増募、これが千七十四名を見込んでおります。従いまして先ほど申し上げました学科の新設で約五百名、それから短期
大学
関係
で百五十名ございますので、
合計
して約千七百名の理工科系の学生増募ということを考えておるわけでございます。 次に
事項別表
に戻りまして、八番目の育英及び学徒援護
事業
費でございますが、
合計
四十四億四千五百万円であります。
最初
の育英会
補助金
、これは事務費の
補助
でございますので、特に申し上げることもございませんが、三枚目に入りまして、育英資金の
貸付
金、これが四十二億四千四百万円、対前
年度
一億三千三百万の増でございますが、これにつきましては
資料
の八ページをごらんいただきたいと思います。おもなる前
年度
に比べまして新しく考えられております
事項
を、ここにあげてございますが、
一つ
は、
高等学校
の奨学生の進学保障
制度
でございます。約五千人をワクと考えまして、奨学金を三千円と考えております。これは
高等学校
の
生徒
につきましては、従来は千円でございますが、この保障学生につきましては三千円を貸し付けしたい、その総額が一億八
千万
円でございます。それから二番目は、
大学
院の奨学生のうち博士課程の
貸付
金が、現在六千円口と一万円口がございます。この一万円口を約三百人にふやす、同じように医学
関係
の一万円口の奨学生を三百人ふやすというのが
中身
になっております。奨学金の
合計
は四十七億でございますが、返還金充当額が四億七
千万
円でございまして、
貸付
金としては四十二億四千四百万円になっております。
事項別表
に戻りまして、学徒援護会の
補助金
、これは五千三十七万、対前
年度
四百六十万ほどの増でございますが、これは事務費の
補助
等が主でございまして、特に新しいものはございません。
吉田法晴
10
○吉田
法晴
君 途中でおそれ入りますが、さっきの次官のお話しでは、
大学
の二千円、三千円を八千円にするというお話がございますが、これは育英資金の
貸付
金のどこにも入っておりませんが、どうなんでしょうか。
天城勳
11
○
政府委員
(
天城勳君
) その点ちょっと御
説明
いたしますが、進学保障
制度
は、
高等学校
の一年生から
明年度
始めていきまして、学年が進行していって、将来
大学
まで行ったときに、先ほどの政務次官のお話しのような姿を予想しているということでございまして、
明年度
は
高等学校
の
最初
の方だけでございます。
事項別表
に戻りまして、社会
教育
の
振興
についてでございますが、
最初
に青年
学級
運営費
補助
、これは五千八百万円で、二百万円ほどの減になっております。特に
事項
的に
中身
の変更はございませんが、
金額
的には減になっております。それから青年の家
補助
、これは新しく六
千万
計上になっておりますが、これは全然新規ともいえないのでございまして、従来社会
教育
特別
助成
費の中で青少年の家という名前で
事業
をやって参りまして、現在二十数カ所できておるのでございますが、さらにそれを
規模
、
中身
を
充実
して
実施
したいということで、特に
事項
を立てて六
千万
ほど
要求
しているわけでございます。それから
公民館等
設備費
の
補助金
、これは公民館、博物館の
設備費
の
補助
でございまして、前
年度
と同額であります。社会
教育
特別
助成
費、これは主として青年
教育
とか、あるいは婦人
教育
等につきまして、特別に
助成
を必要とする
経費
を一括特別
助成
費として従来から計上しておりますが、明年も六千七百万円ほど計上いたしております。 それから
スポーツ
の
振興
といたしまして、
最初
に日本体育協会等
補助金
、前
年度
の一
千万
に対しまして、一千百五十万八千円、これは体協に対します
補助金
は前
年度
と同じ
考え方
でありますけれども、さらにこの五月開催
予定
のアジア競技大会の
機会
にIOCの総会が日本で持たれる
予定
になっております。それからまた、その次の世界
オリンピック大会
を誘致するための準備会が発足いたしまして、このIOCの総会及びオリンピック誘致のための
委員会
に対する
補助金
をここに含めて計上いたしております。 それからアジア競技大会の開催費といたしまして、国は六
千万
円
補助
をいたす考えでありまして、これは東京都も六
千万
補助
の
予定
になっておりまして、他は入場料その他寄付金で運営する
予定
であります。五月開催の
予定
であります。 その次に、
文部省
に
体育局
を設置することになっておりまして、ここに計上されておりますのは、新たに要する人件費だけでございます。 それから国立競技場の建設及び運営費
補助
、前
年度
十二億七千六百万円計上いたしまして、明治神宮の競技場を改装いたしておりますが、ほぼこれも竣工の運びに至っております。五月開催までにさらに手を施しまして、
あと
は特殊法人としてこの競技場を運営していくという
考え方
であります。それに要します
経費
、
明年度
一億四十八万九千円を計上いたしております。 その次は、国立西洋美術館の創設、これは旧松方コレクションを受け入れるにつきまして、上野に西洋美術館を創設することになっておりまして、前
年度
一億五
千万
円、これは
建物
の建設費でございますが、本
年度
建設がさらに手を加えまして、年末までに開館をいたしたい、本
年度
の
施設
、
設備費
等及び運営費を計上いたしております。 それから私学
振興
関係
といたしましては、
振興
会の出資金を五億計上いたしております。これは当初
予定
で政府出資五十億と考えておりましたので、この五億をもって
予定
の五十億になります。それから私立
学校
教職員
共済組合の
補助金
でございますが、これは長期給付につきまして国が百分の十五、それから事務費について国の一部
補助
という
制度
になっておりますので、それぞれ
実績
及び年間の状況を勘案しての
補助金
の計上でございます。 国際文化の交流、これも幾つかの
事項
がこの中に入っておりますが、ここに申し上げる点では、国費によります外国の留学生を招致いたしておりますが、
明年度
学年進行の形で日本に在留する留学生は、九十五名になっておりますが、新たに七十名を
明年度
から入れるという、そのための留学生の
経費
を
中身
といたしております。それが新しい
事項
のおもなものでございます。 それから
学校給食
の
助成
、これは
最初
の
学校給食
の
施設設備
費の
補助
でございますが、
資料
の八ページにございます。これは小、中
義務教育
関係
の
学校
において給食を開設する場合の
施設
及び
設備
の
補助
でございますが、
明年度
大体六百六十校ほどを
対象
にいたしまして計上いたしております。それからその次は、日本
学校給食
会に対します
補助
でございますが、これは事務費の方で特に申し上げることはございません。 その次の食管特別会計繰り入れというのがございますが、これは
資料
の九ページをごらんいただきたいと思いますが、これは
学校給食
用のパンの元になります小麦粉につきまして国が
補助
をいたしておりますが、これを従来、食管特別会計で操作しているわけでございますが、その繰入金、前
年度
十三億でございますが、給食の伸び等を考えて、
明年度
十四億八
千万
を計上したわけでございます。従来この繰入金は、農林省の一般会計に計上されておったわけでございますが、本
年度
から、性質が
教育
問題であるというので、こちらに移しかえて計上することになりました。 ユネスコ活動の促進、これも特に申し上げることはございませんで、それぞれ従来の
事業
を継続していく
経費
でございます。 それから文化財保存
事業
の
経費
としまして四億五千九百万を計上いたしております。ここでは国立劇場の設立準備費、これを前
年度
と同様まだ準備段階でございまして、約一千六百万計上いたしておりますことと、日本の古美術の海外展覧会を、三十三年
実施
いたすことになっておりまして、三十二年に一部予備費を支出しましたが、残り約八百五十万ほどを計上いたしております。その他文化財保存
事業
といたしましては、文化財の防災とか、あるいは国有の建造物の修理を進めますとともに、新たに無形文化財の買い上げ、あるいは後継者保存等につきまして、それぞれ新しい
事項
を計上いたしております。 以上おもな
事項
につきまして概略御
説明
申し上げた次第でございます。
湯山勇
12
○
委員長
(
湯山勇
君) ちょっと
速記
をとめて。 〔
速記中止
〕
湯山勇
13
○
委員長
(
湯山勇
君)
速記
をつけて。
秋山長造
14
○秋山長造君
資料
をちょっとお願いしたいと思うんですが、その第一は、この
資料
ですね、今の配付されておる
予算
説明
の
資料
の一ページの一番下のところに、
教職員数
の
算出
という項目に
児童
生徒数
の
増減
推計、それから
学級数
の
増減
推計、それからその次のページへいって
教職員
の
増減
推計、この三つ載っているのですが、これを三十四
年度
以降五カ年間くらいな間の推計表がほしいと思うのですがね。これはやはりすし詰め
学級
の
解消
にしても、
文部省
の方で年次計画をもってやられると、それで三十三
年度
が初
年度
だという
説明
を従来聞いているので、やはり今度の
予算
を検討する場合に、三十四
年度
以降の
数字
というものがどうしても必要なんです。あまり先のことがわかるかどうかわからぬけれども、とにかく少くとも三十四
年度
以降数カ年の
数字
がほしいと思う、その推計表をお願いしたい。 それから第二は、
事項別表
の一ページの2の
学校教育等
の
改善充実
という項目がありますが、そのうちの
教職員
の
現職教育
、それから項目を分けて、
道徳教育
、
理科教育
。次に大きな項目で
教育委員会
運営指導
、この項目の費用の
内訳
、
経費
の
内訳
をもう少し詳しいものを示していただく。 それから第三は、国立
学校
の運営費の
内訳
という
資料
がありますが、その一番初めの
増額
のおもな
内訳
というところに、講座及び教官
研究費
の増、それから学生
経費
の増、それから教官研究旅費の増というこの三つの項目があるのですが、その
内容
について先ほど何パーセントふえたというような
程度
の
説明
があったんですけれども、その
内容
をもっと詳しく、一体今の現行の
基準
が幾らで、そしてそれが今度幾らにふえて何。パーセント、それからまた、学生
経費
についても、現行の
単価
が幾らで、それがどれだけふえて何パーセント増になるという、その詳細な
内容
を、特に教官の
研究費
については、
理科
系の
研究費
がどれだけで、どれだけふえる、法文系がどれだけで、どれだけふえるということを一目でわかるような詳細な
資料
をいただきたい、以上。
吉田法晴
15
○吉田
法晴
君 ちょっと関連して。今の
最後
の国立
学校
運営費の
内訳
、次の新設、増設の分について同様の
数字
を出して下さい。単位当り……。
松永忠二
16
○松永忠二君 関連して二つ。今秋山
委員
からの話に出てきている国立
学校
運営費の
内訳
の講座、学生、教官研究旅費のことが出ておりますが、その学生増に伴う定員
増加
の問題、その問題の
内訳
をやはり一番のその上のものを合せてやはり出していただきたい。 それからもう
一つ
は
国立文教施設
整備
がそこに出ているわけですが、これは
公立文教施設
のような工合にうまくはまあ出ないと思うのですが、
公立文教施設
と同じような
内訳
をやはり出して、
資料
として提示していただきたい。
資料
の
関係
はそれと、もう
一つ
午後に初等中等
教育
局の方に
質問
があるので、答弁ができるように
一つ
局長
に出ていただきたいと思います。
湯山勇
17
○
委員長
(
湯山勇
君) ほかに
資料
要求
について御意見ございませんか。
竹中勝男
18
○竹中勝男君 それではついでに
資料
ですが、この育英資金貸し付けの件の中の
大学
院の博士課程、一万円貸与の奨学生は三百名と見ておられるのですね。三十三
年度
にどれくらい博士課程におりますかしら。それを
資料
として報告して下さい。医学部をのけてですね。そんなにいないと思うのですがね。それからもう
一つ
博物館の
予算
を
資料
として出して下さい。
湯山勇
19
○
委員長
(
湯山勇
君) ちょっと
速記
とめて。 〔
速記中止
〕
湯山勇
20
○
委員長
(
湯山勇
君)
速記
つけて。
天城勳
21
○
政府委員
(
天城勳君
) 今の
資料
の御
要求
でございますが、若干私はっきりしないところがございますので、お聞きしたいと思っておりますけれども、たとえば今の育英会の一万円、何人おるかということを申し上げればよろしいのですか。口頭で申し上げてもよろしいのですか。
竹中勝男
22
○竹中勝男君
大学
院の博士課程の全国における学生数をこしらえていただきたいと思います、医学をのけて。医学もあったらなおいいのですけれども、学科別にですね。
天城勳
23
○
政府委員
(
天城勳君
) 博物館というのは……。
竹中勝男
24
○竹中勝男君 国立博物館の
予算
、来
年度
の
予算
ですね。
天城勳
25
○
政府委員
(
天城勳君
) これは上野とか……。
竹中勝男
26
○竹中勝男君 奈良とか京都とか……。というのは、博物館があんまり貧弱なんです。日本の博物館はなっていない。
天城勳
27
○
政府委員
(
天城勳君
) それから秋山
先生
の
学校教育等
の
改善充実
のこれは
予算
の
積算
をというお話しでございますか。
経費
の
内訳
ということでございますか。
秋山長造
28
○秋山長造君
現職教育
だとか、それから
教育委員会
運営指導
——
視学員
を何人ふやすというような話があったが、そういう
内容
の
積算
の
基礎
ですね、どういう
積算
をしてこういう
経費
が出ているのか、
内容
を詳しく示す
資料
をほしいのです。
天城勳
29
○
政府委員
(
天城勳君
) 今いろいろ
資料
の御注文がございましたが、それぞれ原局もございますので、御相談してできるだけ御要望にそうように措置をいたしたいと思います。
湯山勇
30
○
委員長
(
湯山勇
君) ではなるべく早く
資料
の
一つ
調整をお願いします。
速記
とめて。 〔
速記中止
〕
湯山勇
31
○
委員長
(
湯山勇
君)
速記
をつけて。
高田なほ子
32
○
高田なほ子
君
資料
を
要求
します。 第一に、
教育内容
の刷新改善に必要な
経費
として三十三
年度
に千八百九十三万円、こういう
数字
が組まれておりますが、これは、「
小学校
、
中学校
、
高等学校
及び盲・ろう
学校
の管理運営について指導を強化する」、こういうふうな大略の
説明
でありますが、できれば、
学校
別にどういう
学校
運営をするのか、その指導方針といったようなものを一応入れられて
学校
別に分類した
経費
、これの
資料
をちょうだいしたい。 それから第二に、
大学
の設置認可等に必要な
経費
、この
経費
は、「認可条件の履行状況を
調査
するため必要な
経費
」としてかなり多額な
経費
が組まれているようですが、この認可条件の履行状況が現在どんなふうになっているのか、現在の状況、これの
資料
です。 第三番目には、財団法人日本国際
教育
協会
補助
に必要な
経費
、これは外国人留学生の受け入れ等の
事業
を行う
経費
のように
承知
しておりますが、現在どの国の人が何人くらい留学されているものか、これに対する
内訳
、並びに、それらの外国人は皆平等に取り扱われているのじゃないかと思いますが、それらの国々別に
単価
が違うならば、その
内訳
の
資料
。 その次、
学校
保健費の問題ですが、「
義務教育
諸
学校
における健康診断の結果、伝染性又は学習に悪影響ある一定の疾病を有する要保護及び準要保護の
児童
生徒
に対する保健医療費の全部又は一部についてその二分の一を
地方
公共団体に
補助
する」というような
経費
の
内訳
になっているようですが、これは少しごめんどうだろうと思いますが、小、中、あるいは、盲
学校
、ろう
学校
の
学校
別に要する
経費
、どういうふうな
内訳
になっているのか、それから
学校
別の下に、はなたはどうもこまかくて申し訳ありませんが、どのような
病気
がどのくらいあるのか、現状について知りたい。できましたならば、それを含めてお願いをしたい。 その次、社会
教育
特別
助成
費、これも
相当
多額なものが組まれておるようですが、青少年の社会活動の現況、できるならば、各
府県
別に
補助
しているように考えられますが、各
府県
別にどのような構想のもとに現在まで
予算
が配分されてきたのか、この
資料
です。 その次、
学校給食費
に対する
資料
ですが、今までいただいた
資料
の中で栄養士の配置されている現況というような
資料
をいまだ私拝見したことがないのです。どんなふうに栄養士が配置されているのか、
学校
別に対するパーセンテージと各
府県
別の配置人員の
資料
がいただき一たい。 その次、やはり給食問題になりますが、準要
保護児童
、
生徒
に対する
給食費
補助
に必要な
経費
が組まれておりますが、
生活保護法
によらない準要
保護児童
、
生徒
に対する
給食費
の一部を
負担
しているようでありますが、
資料
としてちょうだいしたいことは、この準要
保護児童
に対する
補助
費が少いために、
相当
多額の金が全国のPTAからこれらの子供に支出されているようであります。従って、この項に対するPTAの
負担
というのは、
府県
別にどういうふうになっているのか、これに対して政府は各
府県
別にどういうような支出をしているのか、まことにこまかくておそれ入りますが、非常に大切な
資料
ですからちょうだいしたい。 その次、文化功労者年金、こういうのがありますが、何かこれは総体的な
資料
というものが何かできておりますか。全般の様子を私知りたいのですが、これもまだ拝見したことがない。せっかくの
予算
を組むわけですから、何か
資料
がありましたならば全般的な……。 その次の
資料
は、国立
学校
の
資料
です。これは実習船の建造維持費の費用が総体的に減っているようです。私の見間違いかどうか知りませんが、総体的に現状は減らす現状じゃないように私思いますが、なぜ減らしてしまったのか、どうも疑問にたえないので、
あと
で御
説明
でもいいし、
質問
の中でもいいし……、
資料
ないでしょう。これはお宅の方にないはずなんです。なければ
質問
でいいです。
質問
でお願いします。大体そんなところです。お願いします。
湯山勇
33
○
委員長
(
湯山勇
君) ちょっと
速記
とめて。 〔
速記中止
〕
湯山勇
34
○
委員長
(
湯山勇
君) では
速記
をつけて。 ただいまの
説明
に対する
質疑
は次回に譲ることといたします。 なお、宗谷及び越冬隊に対する祝電につきましては、
委員長
に御一任願いたいと思いますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
湯山勇
35
○
委員長
(
湯山勇
君) それでは、本日はこれにて散会いたします。 午後零時二十三分散会 —————・—————