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千田正君 だいふ暗間もとりましたが、最後に一点伺います。
先般来、国際
漁業の問題の
一つとして、ラッコ、オットセイの問題が出たのでありますが、これは国内措置を早くやらないと、すでにラッコ、オットセイがイルカとともに接岸している今日、この食わなくちゃならないという
状態に追い込まれた
沿革漁民のうちで、生活の苦しい漁夫はやむを得なく国際法を無視してまで、あるいは国内法の措置を無視してまでも、捕獲せざるを得なくなってくる。これは何としても早くこの
漁業転換をやらなければならない。ところが、現実において私はまだ十分その転換が進んでいない、こう思うのです。そうして間もなく、もう漁期に入ってきている。多少でも
日本側の国内法に縛られておるし、国際条約はもちろんのこと、国際条約で海上捕獲を禁止されている今日において、どうしても生活に困った漁夫がかりにラッコ、オットセイを捕獲した場合において、この責任は漁夫そのものでなく、て、
日本政府の責任になってくる。国際間のいわゆる信義からいけば、国際信義を破るものは
言本であるということで、
日本政府がかぶらなければならない問題だ。だから国内措置としては、一日も早くその転換をしなければならない。転換の方法においては、いろいろ
水産庁長官はわれわれに声明しております。声明しておるが、その進捗ぶりを見ると、むしろ船を持っておるある
程度転換できるだけの人に対しては、転換の方法を講じているのが、転換できないほんとうにあしたからでも別の方法で食っていかなければならない連中の方には、その手が仲びていない。ところが、捕獲するというのは、そういうやむにやまれないで苦しい立場にあるところの漁夫がやるのでありますから、そういう人々を一日も早く救い上げない限り、この問題は必ず国際的な問題として、
日本側が向うから非難されるところの、あるいは信義を破る国として
日本が非難される立場に置かれる。そういうことをわれわれは
考えましたときに、一日も早く問題の
解決をしなければならない。この善処方を大至急やってもらいたい。その進捗ぶりは一体どうか、方針はどうかという点と、もう
一つは、先般来太平洋上において行われたところのイギリスのクリスマス島周辺における核実験によってこうむった
日本側の損害の賠償についてはどう進んでいるか。並びに最近行われるところのアメリカの核実験に対して、
日本側、ことに
漁民その他に及ぼすところの影響があるものと思われるとろのアメリカ側核実験に対して、過去の核実験に対しての損害の賠償並びにまさに行われ上うとしているところのこの問題に対しては、
大臣として、どういうふうに
考えておるか、この点にしぼってお話をしていただきたいと思います。