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政府委員(
加藤陽三君)
お答え申し上げます。これは本年初めの数字でございますので、若干変ったのもあるかもしれませんが、
陸上自衛隊の持っております飛行機は、L機二百十七、パイロット二百七十四名、学生が四十九名。ヘリコプター二十七機、パイロット三十三名、合計二百四十四機に対しまして、パイロットが三百七名で、学生が四十五名でございます。
海上自衛隊の方につきましては、P2V八機、これに対するパイロットが二十六名、S2F十機、これに対してパイロットが三十名、PV2が十五機で、これに対してパイロットが十六名、SNJ四十五機でパイロットが三十九名、学生が六十六名、SNB十八機、パイロットが三十六名で学生が十四名、JRFが四機に対してパイロットが九名、PBY二機、これに対してパイロットが五名、TBMが二十機、これに対してパイロットが十五名。以下ヘリコプター、ベルが七機でパイロットが十六名、S−55が三機に対してパイロットが五名、S−51が三機に対してパイロットが五名、総計百三十五機に対しまして、パイロットが二百二名でございまして、学生が百四十九名でございます。
航空自衛隊の方を申し上げますと、T−34が百三十八機、このパイロットが百十名、学生が百三十三名、T−6が百七十六機で、パイロットが百七名、学生が百五十二名、Tー33百八十八機、これに対してパイロットが六十七名、学生が百二十三名、F−86Fが二百四十機で、パイロットが七十三名で、学生が四十名、C−46が三十五機で、パイロットが三十六名、学生が十一名。あとは実験機種として五機で、パイロットが四名、操縦配置にないパイロットが二十三名。総計七百八十二機で、これに対して四百十四名のパイロット、学生が四百五十九名ということになります。
今後におけるパイロット養成
計画でございますが、今申し上げましたように、
陸上自衛隊の航空機、
海上自衛隊の航空機につきましては問題はないと思います。問題はジェット機でございまして、F−86F及びこれにかわるFXについて申し上げますと、現在のパイロットの数が約八十七名ございます。正確な数字はちょっと……。三月三十一日の数字はまだ手に入っておりませんから、約八十七名でございます。これを
昭和三十三年末におきましては百七十八名にふやす。三十四年におきましては三百十四名、三十五年におきまして四百十二名に持っていくというふうに予定をいたしております。
今までF−86Fのパイロットの養成が思うように参りませんでしたのにつきましては、いろいろ事情がございますが、私
ども考えますのは、やはり一番大きな事情と申しますのは、ジェット機の訓練は、
昭和二十九年に
航空自衛隊が発足いたしましてから、三十一年の春に数機をもって始めたのでございます。今までプロペラの方については相当経験ございましたけれ
ども、ジェット機の方については経験がなかったものでございますから、米軍の方のいろいろな
資料を手に入れまして、これによりまして一応の
計画を作って始めたわけでございます。ところが、やってみますると、なかなか思うようにいかない。一つは気象の条件もございます。月間何時間飛べると思ったのが、天候の関係等で飛べない場合がございます。それから、補給
整備の関係が米軍ほどうまくいかない。補給
整備の関係で、飛行時間が短かくなるということもございます。
それから、操縦者の養成が、初め全然のしろうとから始めまして、二十数カ月かかるのでございますが、各
段階におきまして、当初
計画をしておりました率よりか落ちていくものが多いのでございます。最初に地上の教育をやりまして、それからT−34という初級の練習機、プロペラの練習機、これをやりまして、それを終りましたものをT−6という中級のプロペラの練習機へ持っていきます。そして、T−6を終りましものをT−33という、初めてジェットの練習機の訓練に移す。T−33を終りましたものを、F−86の戦闘機の訓練に移す。それを終ったものを一人前のパイロットとするのでございますが、各
段階におきまして、予想いたしました以上にパイロットの卒業する者が少いというようなことが重なりまして、思うようにいかなかったのでございます。また、一つには、飛行機の機体自体につきまして思わざる故障等がございまして、その間同じような機種の飛行機は全部飛行をとめまして、詳細なる点検訓練をする。そのために飛行の時間が短かくなる。
いろいろな事情が重なりまして、当初
計画いたしましたものよりも相当おくれて参りました。しかしながら、すでに二年以上経過いたしまして、大体におきまして
わが国情に合った、現在の実際の事情とあまりそごのない訓練
計画を立て得る
段階に私
どもは参ったと思っております。今後、今申し上げましたような数字につきましては、今までのようなことなく、大体これに近いところで完成するのじゃなかろうか、こういうふうに考えておる次第でございます。