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八木幸吉君 私、予定がまだできてていないと伺って、少しく意外なんですが、こういつたような
振興部を作る。しかも、五つの課であって、新しく産業デザイン課を設けるというようなことを国会に御
提案になる以上は、この課はどこからだれをと――だれと名前は必要ありませんけれ
ども、何の課は比較的閑散であるとか、この
仕事に必要であるとかいったような、具体案をやはりお作りになってお出しになりませんと、
国民の方では
負担の軽減を一生懸命に
考えているのだから、その辺の配慮が私欠けているのじゃないか、こう思いますので、一言御注意を申し上げなければならないと思うのであります。
それはそのくらいにいたしておきますが、さて、各課の
係員と
係長と班長の
内容を、私参考のためにちようだいいたしまして、その資料がここにあるわけなんですが、その中で一番驚いたことは、
係長が百六十三人あるわけですね。
係員が百六十九人。つまり
係長一人に
係員一人というような
配分になっておりまして、
係長と
係員は、これは
給与の関係でこういうようなおかしなことになっていると思うのですが、普通の概念からいえば、班に五つなら五つ、六つなら六つの係がある。係の中には
係員が数名おって、そうしてそのしに
係長がおる。そうしておのおのが
公務員の趣旨に徹して
責任を持たなければならないということでなければならぬのに、どうも給料をよけいやろうという
考えから、こういうふうになっているのでしょうけれ
ども、はなはだ
機構それ自体が不合理だと思う、こういうことを私は実は拝見して
考えたわけなんですが、そこで別にこれに対して弁明を求めたところで始まらぬので、私はそれの弁明は求めませんが、ただ私の申し上げたいことは、この各係の職務の
内容を拝見いたしますと、人事と会計の係がおのおの各課に数名ずついる。
もう少し具体的に申しますと、
通商局の通商政策課という中に人事、会計のことをつかさどっている人が十七名いる。それから輸出課に三人、
予算課に二人、輸入第一課に四人、輸入第二課に三人、為替金融課に一人、経済協力課三人、市場第一課に一人、第二課に三人、第三課に二人、農水産課に三人、進興課に二人、輸出保険課に四人、検査課に二人、通商
調査課に二人、合計五十二人おります。それで、私はこの
機構の簡素化の面からこれを見ますれば、四百四十人余りまあ
通商局には定員があるのですね。そこで通商政策課に十七人の会計や人事をつかさどる人があれば、そこへ会計
事務やら人事
事務を統轄してしまえば、そごに十七人おって、あとの三十五人というものは、各課に二人、三人くらい、あるいは四人、ばらまくということはダブル・システムになる。ですから、金や人事の問題は、通商政策課の人事会計課に行けばすべてわかるということにもなれば、あとの三十五人というのはほかに有用に使えるわけですね。こういったようなことをお
考えにならずに、ただ漫然と
輸出振興のためにジェトロの費用が二十億円計上されたというので、
振興部を置くのではないかという感じが私にはするのです。この部を置く前に
機構の合理化という面に十分な注意を払われておらないということが、これをちょっと私が拝見しただけでも実は思われるわけです。これらの面を
整備する前に、産業サービス課を設けて、しかも、その人員をはっきりきめず、他の局から集めてきて、十人ぐらいで
一つやりましょうということでは、これは合理的な
行政機構であるということは私申し上げられない。
それからさらに、
振興部というのはいずれ部長が置かれるとおもいましが、部長が今まで二人おありになった
次長の一人を兼任させるというのか、
次長は
次長で置いておいて、さらに
局長と課の間に部長というものを新しく専任されるのか。どうも
係長と
係員の数の割合から拝見しましても、今の人事、会計の
人間の配置の状況から見ましても、合理化されておらぬ、こう私は考上えるのですが、いかがですか。