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国務大臣(一
萬田尚登君) まあ、私は四十三億という
数字には、この百五十億との
関係においては、そう
関連を持たせて、厳密にお
考え下さらなくてもいいと思います。これは百五十億入れておりまするが、これがもしも三十二年度で赤が出れば三十三年度で補い、それでも足らぬということになれば、その赤を補てんする道は、またこれは
考えなければならぬということは私は
考えております。ですから、まあ百五十億近く出れば、そうすれば三十二年度にこのくらいの赤が、大体七月決算であるが、大体九十六億でございましたが、その辺の見当を大体
考えておる。そうすればあとは残りが幾ら、そうすれば、この範囲内において赤が出ないように
米価をきめるおそれがある、
大蔵省がそんな
考え方でいるんじゃないか、こういう御懸念だと思いますが、そういうことは、実は
考えておりません。もともとこれは先ほど申し上げましたように
食管に赤が出た場合に、その赤をさらに利子のつく
糧券で補うというような行き方は、
食管会計の
財政を悪くするから、せめて今のところ
財政にもゆとりはないが、赤に相当と思われるような
部分でも、
一般会計から金を入れて、そうして
糧券でさらに泳ぐだけでもとめておこうという、私としては
食管会計に対してのできるだけ親切な
考えをもってやっておるわけであります。従いまして、ごく
一般的に言えば、私はやはりこの
調整資金、こういう制度がいいとする以上は—いいと思って私はやっているんですが、いいとする以上は、しかもそれが赤が出た
部分でも
糧券で補おう、これは適当でないから、
財政が将来許せばやはり私は
一般会計からの今度の
調整資金に繰り入れるようにするし、また同時に
食管会計としても、なるべく赤の出ないようなことをやって双方より集って
食管会計を今後一そう強化したい、充実したい。こういうふうに
考えておるので、そういうふうに
一つ御了承を願います。