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政府委員(
原純夫君) これはまあ相当大きな問題でございますから、税の立場だけで
結論的な御
議論を申し上げるということはいかがかと思いますが、税の
見地からいいますれば、
供出制度が
現状通りであれば続けるということではないと思います。やはり、
供出制度は
現状通りであっても、これは直したいというふうに思っでおります。累次の
調査会でいろいろな方々が御
議論して出された
結論も、やはり現在の
供出制度が変らなければということではなくて、早くやめるようにと。ただ実際は、ただいまの千四百円というのがきまりました
経緯は、たしか二十九
年産米であったと思いますが、あのときにこの
予約制度を始めたのでございます。その際に、
米価をきめるときに、最後に二百円というのを上げろ、上げられぬというような問題になりまして、百円を
予約加算か何かで上げて、百円を税でということがあったわけであります。これはこういう席で申すのはいかがかと思いますが、そういうことがあったわけであります。これは三十年度の米からであります。その後
米価もだんだん
事情が動いてきておりますから、その当時の
事情が今でも残っておるとも言えませんから、そういう
事情は忘れてもいいといえばいい。しかしやはり
農民側はそういう
経緯を考えておられるでしょうから、実際問題として、これをはずす場合に、
米価の
決定とからんでの御
議論が出ることはあると思います。しかし、それらを含めて、私
どもは今の
供出制度なら続けていくということまではちょっと申し上げかねるので、やはりなるべく
条件を整えて、これは廃止していきたいと私
どもは考えておりますが、ただいま申しました
通り、
米価の
決定その他との関連もありますから、それらをからめて十分検討した上で、その際、
結論を出していきたいというふうに考えております。