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岩間正男君 私は一応
決定されました
委員長、
理事打合会の
決定につきまして、希望を述べておきたいと思います。
第一に、この
決算委員会の
運営の問題でありますが、実は昨年度から問題になっておりますが、現在すでに三十三年を迎えておるのに三十年度をやっておる、昨年も同じような
事態が超って、当時の
関係者はほとんどその職にいない。そうして、ことにまあ
政府委員のごときはほとんどもう当時の
関係者がいない。従いまして、このような問題について
責任問題を明確にすることはできない。ですからどのように表面はそのとき
注意をいたします、厳重に
監督いたしますということを言ったとしましても、それは全くそのときのがれの言葉になっております。腹の底では、これは実は自分の
関係したことじゃないのだ、こういう
気持が
政府委員の中にも多分にあるのじゃないか。これが当
委員会の
運営の中で、
決算委員会がほんとうに
審議をし、その
審議の結果が
現実の国政に反映することができないというそういう
一つの大きな原因になっている。そういうような点からしまして、昨年の
決算委員会におきましては、できるだけ
過年度分は上げて、そして現行のものに近ずこう、こういうことで、昨年の
あとを振りかえってみますというと、三月十五日にこれは二十九年度は上がっております。それから三十年度に入ったのでありますが、これもなるだけ早く上げようというので、昨年は休会中に実に十三回の
委員会を開いておるわけであります。しかるに今年度は、いろいろな
事情もあったでありましょうけれども、いまだに三十年度でわれわれはまあ難航しておるというような姿であります。しかも問題は、非常に山積みになっておる。ことに、
日本農工、
農林中金の
融資事件のごときは、もうすでに一カ月半になろうとしております。ただいまの御
報告がありましたけれども、この前の十日に一月前の問題が蒸し返されて問題になりました。しかしこれはなかなか
質問が終了しないということで、さらに次に持ち越されたのであります。そのとき私の
関係したことにつきましては、
質問を保留したわけでありますが、ことに私は
農林大臣並びに現
農林中金の
理事長の楠見義男君の
出席を要請したはずであります。ところが一昨々日の
委員会では、
農林大臣は出られない、出たとしても二十分か三十分というので、これもそれじゃ仕方がないというので、これは流会になってしまいました。むろん
日ソ交渉というような役目を引き受けておる
農林大臣でありますから、これを私
たちは、そこを無理をして引っぱり出すこともできないというような
事情はわかります。わかりますけれども、この
経過を見ますと、どうも
農林大臣はこの問題についてもう出られないようなことを、そういうことは
予定がわかっておるにもかかわらず、それに対する
対応策が実はなかったというような形で実は出られない、そして別に
代理を呼ばなければならないというような
事態に陥ったのじゃないか、この問題が、しかも
決算委員会の
速記録を
調査して、このいろいろな食い違い、偽証の問題について、
相違点を調べなくちゃならない、そういうことによってまた延ばされておるのでありますが、これは
事務当局にも要請したいのでありますけれども、
一体これは、どのぐらいのページがあるかわからないのでありますけれども、鋭意
努力をして、この問題については、徹底的に問題を追及するなら追及して、それによって
結論を得るというような
やり方をしなければ、
一体どこにいって三十年度の
決算が完了するのかわからないわけです。そういうことになりますと、ますますおくれてしまう。全く古い材料でもってこの
決算委員会が
運営される限りにおきましては、やはり
現実の政治に対する反映の度合いというものは非常に薄くなる。そういう点から考えて、どうも私は、せっかくこの
委員長、
理事打合会で
決定されたのでありますが、
委員長、
理事打合会に対しましても特に要望したい点は、もう少しやはり問題をぱきぱき
決定してもらいたいと思う。つまり
委員長、
理事打合会はその日になってその日の——本
委員会が開かれる三十分前に開かれるというような、あるいは十分前に開かれるというような
事態をみておるのでありますが、それではわれわれはいろいろな問題を
審議してきて、
審議の
予定に従ってやるということが非常に困難になります。ここにきてから問題が起ったということでは、これは全く
審議というものは、計画的な
審議はできないわけであります。少くとも
委員長、
理事はそういう点ではそれに対処してもらいたい、事前に二日なり三日なりにそういうような点について
相談していただきたい。
それから当
委員会で
決定されるものは、
委員長、
理事打合会に持ち込まなくても、即決できる問題がたくさんあると思う。そういう問題が一々
委員長、
理事打合会に持ち込まれるため、こういうような
事態も起っておると思う。
委員長、
理事の御
努力には敬意を表するわけでありますから、この点を私は何もとやかく言うのではありませんし、当
委員会の
正常的運行、能率的な
審議という点から考えまして、どうもただいまのような御
報告、そうしてそのような御
報告が何回も重なっておるのであります。そういう形で
日本農工の問題が延々一カ月半にもなろうとしておるのでありますが、そういうことでは望ましくないのではないか。私はそういう点から、
決算委員会の
職責の点から、この面について再検討をしていただきたい、そういう点を特に要望いたしたいと思うのでありますが、この点について善処をお願いしておきます。