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1958-02-06 第28回国会 参議院 議院運営委員会 第9号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十三年二月六日(木曜日)    午前九時五十九分開会     —————————————  出席者は左の通り。    委員長     安井  謙君    理事            齋藤  昇君            佐野  廣君            小酒井義男君            小林 孝平君            島村 軍次君    委員            江藤  智君            大谷藤之助君            後藤 義隆君            柴田  榮君            田中 茂穂君            中野 文門君            仲原 善一君            前田佳都男君            阿部 竹松君            北村  暢君            椿  繁夫君            横川 正市君     —————————————         議長 松野 鶴平君        副議長 寺尾  豊君     —————————————   政府委員    内閣官房長官  愛知 揆一君    経済企画政務次    官       鹿野 彦吉君 事務局側    事 務 総 長 河野 義克君    参     事    (事務次長)  宮坂 完孝君    参     事    (委員部長)  渡邊  猛君    参     事    (記録部長)  丹羽 寒月君    参     事    (警務部長)  佐藤 忠雄君    参     事    (庶務部長)  小澤 俊郎君   法制局側    法 制 局 長 齋藤 朔郎君     —————————————   本日の会議に付した案件昭和三十三年度特別会計予算参照書  中の正誤に関する件 ○庶務関係小委員辞任及び補欠選任  の件 ○人事官任命同意に関する件 ○国家公安委員会委員任命同意に関  する件 ○土地調整委員会委員任命同意に関  する件 ○日本銀行政策委員会委員任命同意  に関する件 ○国会法第三十九条但書規定による  議決に関する件(海外移住審議会委  員) ○外務公務員法第八条第三項の規定に  よる議決に関する件(日ソ漁業問題  交渉における日本政府代表) ○文化財保護委員会委員任命同意に  関する件 ○国会法第三十九条但書規定による  議決に関する件(蚕糸業振興審議会  委員) ○国会法第三十九条但書規定による  議決に関する件(肥料審議会委員) ○今期国会における議案の提出予定に  関する件     —————————————
  2. 安井謙

    委員長安井謙君) それでは議院運営委員会開会いたします。  まず、先般来問題となっておりました昭和三十三年度特別会計予算参照書中正誤の問題につきましては、理事会において種々検討いたしました結果、この際、政府は本委員会論議にかんがみ、いかなる所見を有せられるか、また、今後この種の問題を生じた場合、いかなる手続をされるお考えであるかをただした上、本委員会として、これを了承するかどうかを決することに意見が一致いたしました。御異議がなければ、これより官房長官発言を求めます。
  3. 愛知揆一

    政府委員愛知揆一君) 本問題につきましては、政府といたしましても、まことに遺憾に存じまして、先般の本会議におきまして大蔵大臣から釈明をいたした次第でございます。  なお、この正誤手続に対しまする政府所見は、当委員会においてすでに申し述べました通りでございますが、当委員会におかれまして種々御意見の次第もありましたので、将来、かかる事態が起らないよう留意いたしますとともに、今後、万一この種の事態が生じました場合におきましては、御意見の次第を尊重いたしまして、今回の措置を前例とせず、慎重な手続をとるようにいたしたいと存じます。
  4. 安井謙

    委員長安井謙君) 本問題に関しまする政府所見は、ただいまお聞き及びの通りでございますが、本委員会といたしましては、これを了承することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 安井謙

    委員長安井謙君) 御異議ないものと認め、これをもって本問題の論議は終ることにいたします。     —————————————
  6. 安井謙

    委員長安井謙君) 次に、庶務関係小委員辞任及び補欠に関する件を議題といたします。
  7. 渡邊猛

    ○参事(渡邊猛君) 庶務関係小委員阿部竹松君が辞任されまして、その補欠として柴谷要君が選任されております。
  8. 安井謙

    委員長安井謙君) ただいま報告の通り決することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  9. 安井謙

    委員長安井謙君) 御異議ないものと認めます。     —————————————
  10. 安井謙

    委員長安井謙君) 前々回に引き続き、政府提出人事案件一括議題といたします。  御質疑のある方は順次御発言を願います。
  11. 椿繁夫

    椿繁夫君 阿部委員が御出席であれば阿部委員から御発言をするはずだったのですが、この日ソ漁業委員として同意を求められております平塚常次郎君は、すでに本院の同意を求められる以前に、その任地にあって交渉を開始しておられる。こういうふうなことは、法律上、両院同意を求められた上で、その職責を全うされるべきものであるにかかわらず、事前に交渉に当っておられるというふうなことは、議会軽視のそしりはないかということを非常に阿部委員は憂慮しておられます。かわって私からお伺いして、政府所見を承わっておきたいのであります。
  12. 安井謙

    委員長安井謙君) 阿部委員、今、椿君から人事案件につきまして、平塚さんの仕事について、政府所見阿部委員にかわって、今、椿君からお尋ねがありましたので、よろしゅうございますか、答弁させまして。大体御趣旨は同じだろうと思いますが。
  13. 愛知揆一

    政府委員愛知揆一君) 平塚氏の政府代表としての任命手続をお願いいたしておりまするそのことに関連してのただいまのお尋ねにお答えいたしたいと思いますが、実は、平塚氏につきましては、日ソ漁業条約の条文によりまして、交渉に当りまする委員としての政府代表ということで、前年の通常国会国会の御承認をいただいておるわけでございます。従って交渉委員たる政府代表としての資格は現に保有しておるわけでございまして、その資格において交渉に当っておるわけでございます。ところが、その後の状況にかんがみまして、やはり大所高所から政府代表という資格一本で交渉委員というような、どちらかと言えば事務的な交渉にも従事するような資格政府代表よりは、純然たる政府代表という立場でこの交渉に当った方がよろしいということが一つと、それから交渉委員たる資格だけの人としては、むしろ外務省等事務当局代表者にこれを当らした方がよろしいというような状況から、あらためて純粋の、と申すと、ちょっと語弊があるかと思いますが、純然たる政府代表という資格平塚氏に付与したいという政府側意向から、あらためてその手続をとりまして国会の御承認を得たい、こういうような経緯になっておるわけでございます。
  14. 阿部竹松

    阿部竹松君 椿委員質問と重複した場合は御答弁は要りませんが、私はそういうこともありますけれども、先日若干、官房長官にもお伺いしたわけです。専門委員ですか、三人委員ですか、あの協定に基いて平塚代議士を任じたのは私も知っております。しかし、その当初すでに外務省なり、あなたの方の閣議では、そういう資格で派遣するけれども、途中で切りかえるという方針で、小委員なる人もすでに同行しておる。従って法的には何ら違法でないけれども、少くともそういう場合には、御承知通り国会承認を求めなければならぬということがあるので、その間隙を縫ってあなたの方でやったということを私は聞いておるわけであります。ですから法的に答弁されれば、私は官房長官の言う通りだと思う。しかしながら、それを法を無視せぬために曲げて行動しておるということが私の最も疑問とするところと、もう一つは、平塚さんが単なる業者代表であって、平塚さんよりまだ優秀な人がたくさんいるというような話が当時から出ておった。すでに今日難航になってきましたので、赤城農林大臣が行くとか、赤城さんが行って失敗すれば問題だから、前の農林大臣の井出さんが行くとか、こういうことをあなた方の方で御相談なさっておるようである。ですからその間の真相を明確にしていただかなければならぬ、こう私は判断するわけであります。その点を一つ詳細に、これはあなたの方で、ソビエト大使館に、どういうことでやっておるかということを聞いてもけっこうですけれども、そういうことはおとなげないから、その間の矛盾をよくお知らせ願いたい。
  15. 愛知揆一

    政府委員愛知揆一君) ごもっともなお尋ねと思いますが、実は今回の漁業交渉は一月十三日から開始されておりまして、その直前に日本代表団というか、交渉に当る人が出発をいたしておるようなわけであります。そこで一月十三日の会合に間に合わせまするために、交渉委員たる政府代表という資格で行っておりますことは、事実今御指摘の通りでありますが、それからの最近の機会において、通常国会が始まりまして、直ちに純然たる一本の政府代表としての資格にいたしたいということで、国会の御承認をお願いしておるようなわけであります。従って一月十三日前後から、これは純然たる政府代表に今回はした方がよろしいという議がございましたことは事実でございますが、これは国会の御承認も要ることでございますから、それで最近の機会にと思いまして、国会再開早々任命手続をお願いしたようなわけでございます。  それから後段の御質問でございますが、これは実は新聞等にもいろいろ報道されておりますが、実はまだ終局的にきめておるわけではございません。ただ日ソ漁業交渉という問題は、漁業の問題だけではございますが、やはり大所高所から、今後の交渉経緯によりましては、相当政治的と申しますか、その他いろいろの懸案の点にも関係があろうと思いますので、場合によりましては、漁業ということに限定しないで、話合いができ得るような人も派遣する必要があろうかもしれない。しかし、そういう必要性が起るか起らないかということについては、大体来月になってから、そういう状態が起り得るかどうかということを検討すればよろしいというふうに考えておるわけでございますので、現在のところは、まだ政府としても決定しておるわけではございませんで、平塚政府代表によって、できるだけこの日ソ漁業交渉が前進するようにということを、ただいまのところは期待いたしておるような次第でございます。
  16. 阿部竹松

    阿部竹松君 官房長官の来月ということは、三月を指すわけですか、来月に検討して見るということは。
  17. 愛知揆一

    政府委員愛知揆一君) 大体三月になってから、そういう必要性が起ろうかもしれないというふうに考えておるわけでございます。
  18. 阿部竹松

    阿部竹松君 そういう御答弁で法的には矛盾がないようですから、矛盾があったとしても、あなた方は絶対多数であるから、ここできめればこれは問題にならぬと思います。ただ私はほんとう官房長官に要請申し上げたり、あるいは私の言わんとするところは、今まで、これは全部、官房長官の責任でございません。前の官房長官根本さんのときもございました。しかし人事案件はほとんど半分くらいが実際就任されて、それですでにお仕事されておるのが、もう一ヵ月もニヵ月もたってから、これは絶対多数ですから、その上にあぐらをかいて、われわれが何と言っても通るだろうという前提条件で持ってくるのである。今度の平塚氏の場合なんかでも、正直いってそうである。あなた方は何でも通るからといって、これは御承知通り、今度の大蔵大臣の頭を下げたことだってそうなんです。あるいはまた衆議院小澤さんが発言して問題を起したことも、これは絶対多数の上にあぐらをかいているから、社会党の言うことなんか問題にしておらぬから、こういうことが起る。人事案件にしてもその通りなんです。あなた方の総裁は、今回の国会の劈頭の演説で、青少年を大いに育英しなければならぬ、英才を養成するためにお金を出しましたと言いながら、あなた方の持ってくる一切の……、僕は三回か四回、こういう膨大な人事案件審議に参画しておりますけれども、そういう若い人を使おうとしない、全部六十、七十、八十になった人ばかり使っている。私はただちに大学を出た人を使えとは言いませんけれども、片一方でどんどん英才を養なわなければならぬ、しかし実際国家の役に立てるということになったら、ただ、肩書きだけにものを言わせて古い人を連れてくる。こういう人に金を使うということは、結局、金を出して失業者を作るということではないでしょう。決して大学を出た若い人を使えということではございません。だから、そういうことを十分加味してもらいたいし、日銀政策委員等においても、社会党が二回も三回も御要請申し上げておるつど、わかりました、自後善処します、今度は御意思に沿うようにいたしますと言っても、一ぺんでもそういうことがございますか。何でも、十年間政権を握っているから、われわれの要求など踏みにじって、おごる平家と同じで、あなた方の行動は全く横暴なんです。私はそういうことを十分考慮してもらいたいわけなんです。平塚氏の問題なんか実に僕は言い分がたくさんあるけれども、しかしながら、本日、本会議にかかるし、時間的余裕もないようでありまするから、この点は、今までのようなことのないように、やはり両院協賛を待たなければならぬ、賛成を得なければならぬという件については、両院協賛を得、賛同を得てから行動を起してもらいたいことを、特に御要請申し上げまして質問を終ります。
  19. 安井謙

    委員長安井謙君) 他に御発言がなければ、順次採決をいたします。
  20. 椿繁夫

    椿繁夫君 採決に当って、私は前回にもちょっと申し上げたのですが、日銀政策委員補充ないし再任に当っては、中小企業関係意向代表できるような委員を選任せられたいということを要望いたしまして、政府からも同意の旨、御答弁があったのであります。しかるに、今回同意を求められておりまするが、その経歴等を拝見いたしましても、今、日本中小企業界人たちが要望しているような人選でないことは、これは明らかであります。昨秋の臨時国会団体組織法の成立を見たのでありますが、私はこの法律を作るだけでは、中小企業関係の当面するいろいろな隘路の解決などには役立つものではない、これに対して金融、税制、あるいは市場、産業分野の確定など、いろいろな総合的な対策が相待って中小企業の問題を解決することができる、こういうふうに今でも思っているのであります。しかるに、日銀政策委員のごとき、特に中小企業の当面の逼迫した金融状況を緩和いたしまするためにも、その方面の代表が一名は加わって私はしかるべきだと今でも信じております。政府前回、その旨考慮したいということであったが、今回もそれが考慮されていない、将来ほんとうに、今もなお首相の御演説にもありますように、官房長官も、中小企業育成強化重要施策として政府はお取り上げになっているのでありますから、次にこういう政策委員等補充が行われます際には、単に公約だけではなくて、ほんとうにこれを実施していただきたい、こう私は思っているのです。強く要望いたしますとともに、官房長官から、重ねて政府の最終的な所信を伺っておきたいのであります。
  21. 愛知揆一

    政府委員愛知揆一君) この点はごもっともな御意見でございまして、私は原則的にさように運びたいと考えておりますことは、前の機会にも申し上げた通りでございます。ただ、前にも申し上げましたように、これは日本銀行制度、それから政策委員会制度については、現行法の手前から申しまして、これを尊重して、そのワクの中で現実には任命手続をしなければならなかったわけでございますが、金融制度調査会でもいろいろと政府諮問に応じて研究をしてくれているわけでございますから、法律改正等についても、一つ誠意をもって検討を続けて参りたいと考えております。
  22. 安井謙

    委員長安井謙君) ほかに御発言がなければ、順次採決をいたします。  まず第一に、人事官任命同意に関する件。  淺井清君の任命同意を与えることに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  23. 安井謙

    委員長安井謙君) 御異議ないと認めます。     —————————————
  24. 安井謙

    委員長安井謙君) 次に、国家公安委員会委員任命同意に関する件。  安井英二君の任命について同意を与えることに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  25. 安井謙

    委員長安井謙君) 御異議ないと認めます。     —————————————
  26. 安井謙

    委員長安井謙君) 次に、土地調整委員会委員任命同意に関する件。  黒河内透君の任命につき同意を与えることに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  27. 安井謙

    委員長安井謙君) 御異議ないものと認めます。     —————————————
  28. 安井謙

    委員長安井謙君) 次に、日本銀行政策委員会委員任命同意に関する件。  吉川智慧丸君の任命につき同意を与えることに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  29. 安井謙

    委員長安井謙君) 御異議ないものと認めます。     —————————————
  30. 安井謙

    委員長安井謙君) 次に、海外移住審議会委員任命につき国会法第三十九条但書規定による議決に関する件。  衆議院議員大橋忠一君、同楠美省吾君、同田原春次君及び参議院議員石黒忠篤君が本審議会委員に就任することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  31. 安井謙

    委員長安井謙君) 御異議ないものと認めます。     —————————————
  32. 安井謙

    委員長安井謙君) 次に、日ソ漁業問題交渉における日本政府代表任命につき外務公務員法第八条第三項の規定による議決に関する件。  衆議院議員平塚常次郎君を日本政府代表任命することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  33. 安井謙

    委員長安井謙君) 御異議ないと認めます。     —————————————
  34. 安井謙

    委員長安井謙君) 次に、文化財保護委員会委員任命同意に関する件。  内田祥三君の任命につき同意を与えることに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  35. 安井謙

    委員長安井謙君) 御異議ないものと認めます。     —————————————
  36. 安井謙

    委員長安井謙君) 次に、蚕糸業振興審議会委員任命につき、国会法第三十九条但書規定による議決に関する件。  衆議院議員五十嵐吉蔵君が本審議会委員に就任することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  37. 安井謙

    委員長安井謙君) 御異議ないものと認めます。     —————————————
  38. 安井謙

    委員長安井謙君) 次に、その後新たに提出されました肥料審議会委員任命につき、国会法第三十九条但書規定による議決に関する件について、鹿野経済企画政務次官から御説明を願います。
  39. 鹿野彦吉

    政府委員鹿野彦吉君) 肥料審議会委員任命につき両議院一致議決を求める件。肥料審議会委員である参議院議員河野謙三君は、一月三十日参議院大蔵委員長に選任され、同日、同審議会委員自然解職となりましたので、同君の後任として、参議院議員北勝太郎君を任命いたしたく、国会法第三十九条但書規定により、両議院一致議決を求めるため本件を提出いたしました。  肥料審議会は、経済企画庁設置法第十四条の規定により、経済企画庁付属機関として設置され、臨時肥料需給安定法第十六条の規定により、関係大臣諮問に応じ、肥料需給調整及び価格の安定並びに日本硫安輸出株式会社に対し、通商産業大臣がする処分、その他の行為に関する重要事項について調査審議するとともに、これらの重要事項について関係大臣に建議する機関でありまして、委員は、肥料生産業者販売業者及び消費者をそれぞれ代表する者並びに学識経験のある者について、内閣総理大臣任命することになっております。  お手元履歴書で御承知のように、北勝太郎君は、昭和十一年以来四回にわたり衆議院議員に、昭和一十八年四月には参議院議員に当選し、現在に至っておるものでありまして、その間、終始農村及び農業問題に専念し、また、肥料問題についても深い知識と経験を有しておりますので、今回、政府において、同君肥料審議会委員任命しようとするものであります。  何とぞ慎重御審議の上、すみやかに議決されるようお願いいたします。
  40. 安井謙

    委員長安井謙君) 御質疑のある方は順次御発言を願います。  別に御発言もなければ、参議院議員北勝太郎君が本審議会委員に就任することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  41. 安井謙

    委員長安井謙君) 御異議ないものと認めます。     —————————————
  42. 安井謙

    委員長安井謙君) 次に、今国会における政府提出予定案件につきまして、官房長官の御説明を願う予定でありましたが、本会議の時間も定刻を過ぎておりますので。本会議終了後に委員会を再開いたしまして、これを開きたいと思います。御了承願います。
  43. 小酒井義男

    小酒井義男君 今の委員長の御発言通りでけっこうですが、この際、一つ委員長見解をただしておきたいと思いますが、参議院は従来の慣例によりますと、月、水、金が本会議定例日になっておるわけです。ただし、会期末であるとか、あるいは緊急を要する案件があるときに限り、議院運営委員会決定により、定例日以外にも本会議を開いてきておるわけであります。本日、定例日でないのにに本会議が開かれるわけですが、これは従来のように会期末でもありませんし、緊急を要する案件ということにも若干疑問があると思います。それを本日開くことになったのは、衆議院における解散決議案の討論をめぐる問題に関連をして、定例日に開くべき本会議を開くことができなかったという異常な状態があったからこういうことになったのであって、本日のようなことは通常の場合にはあり得べきものではないというふうに私は考えておるのですが、その点について委員長の御見解を伺っておきたいと思います。
  44. 安井謙

    委員長安井謙君) ただいまの小酒井君の御発言、お聞きの通りでありますが、委員長といたしましても、その趣旨につきましては全く同感でございます。今回は特別の事例のために、定例日でない本日、本会議を開くことにいたした次第であります。なお、これが決定につきましては、従来、習慣といたしまして、理事会決定をみるという手続を踏んで参った次第であります。しかし、その御趣旨は、ただいま申し上げました小酒井君の言われる通りでありまして、今後もその御意見を尊重したい、かように考えます。  それでは暫時休憩いたします。    午前十時二十八分休憩      ——————————    午前十一時五分開会
  45. 安井謙

    委員長安井謙君) 委員会を再会いたします。  今期国会における政府提出予定案件につきしまして、官房長官から御説明願います。
  46. 愛知揆一

    政府委員愛知揆一君) それでは、お許しをいただきまして御説明申し上げます。  お手元に「第二十八回国会政府提出予定法律案等件名調」、二月三日付のものを資料としてお配りいたしておりますが、これについて御説明申し上げたいと思います。この件名調べは、とりあえず各省庁において本国会提出を一応予定しておりますものを取りまとめたものでございます。今後検討の結果、相当に件名の変更、追加、削除があり得ることは、この書類の備考に記載しておる通りでございます。それから、この調べは本月三日現在で作成いたしましたので、便宜三日現在の提出済み法律案二十件も含めておりますが、その後十一件の法律案と七件の条約提出いたしました。で、まことに恐縮でございますが、ちょっとこの書類でその点を申し上げたいと思いますので、お許しをいただきたいと思います。  まず、第一ぺージの九行目に、遺失物法等の一部を改正する法律案、これは上に済みとしていただきたいのですが、二月六日に参議院提出をいたしました。それから、その次に、四ページの第一行目に警察法等の一部を改正する法律案というのがございますが、これも済みとしていただきたいと思います。二月六日これは衆議院提出いたしました。それから次に六ページでございます。六ページの条約関係でございますが、まず終りから三行目の日本国とパキスタンとの間の文化協定、これはやはり済みとしていただきたいと思います。二月六日に参議院提出をいたしました。それからすぐ次の日本国とエティオピアとの間の友好条約の締結について承認を求めるの件、これはやはり二月六日に参議院提出をいたしましたので、これも済みとしていただきたいと思います。同様、その次の日本国とソヴィエト社会主義共和国連邦との間の通商に関する条約、これはやはり済みでございまして、二月六日衆議院提出いたしました。それからすぐ次の日本国とインドネシア共和国との間の平和条約の締結でございますが、これも同じく済みでございまして、二月六日衆議院提出いたしました。それから同様に、日本国とインドネシア共和国との間の賠償協定の締結でございますが、これも済みで、二月六日衆議院提出いたしました。同様、その次の旧清算勘定その他の諸勘定の残高に関する請求権の処理に関する日本国とインドネシア共和国政府との間の議定書でございますが、これも二月六日に衆議院提出済みでございます。それからその次の政府間海事協議機関条約の締結について承認を求めるの件は、やはり済みで、二月六日に参議院提出申し上げました。それから八ページをお開きいただきたいと思います。六行目でございます。漁船再保険特別会計における特殊保険及び給与保険の再保険事業について生じた損失をうめるための一般会計からする繰入金に関する法律案でございます。これは二月六日に衆議院提出済みでございます。それから一つ置いて次でございますが、十行目になるかと思いますが、外国為替資金特別会計法の一部を改正する法律案、これも二月六日衆議院提出済みでございます。それから十二ページの四行目でございます。旅館業法の一部を改正する法律案、これはやはり済みで、二月五日に参議院提出いたしました。それから次は十四ぺージでございます。十一行目、狩猟法の一部を改正する法律案、これも二月六日に参議院提出済みでございます。次は十六ぺージの九行目でございます。計量法の一部を改正する法律案、これは二月四日に参議院提出済みでございます。その次は十八ページの二行目、郵便切手類売さばき所及び印紙売さばき所に関する法律の一部を改正する法律案、これは二月四日に衆議院提出済みでございます。一行置きまして、四行目の郵便為替法の一部を改正する法律案、これは二月の四日に参議院提出済みでございます。同じく次の郵便振替貯金法の一部を改正する法律案、これは二月の四日に参議院提出済みでございます。それからすぐ次の公衆電気通信法の一部を改正する法律案、これは二月の四日に衆議院提出済みでございます。  以上まことに恐縮でございますが、御訂正をお願いいたします。  それから全体の書類につきまして、備考にもございますように、〇じるしは予算関係法律案条約でございます。それから「参」と書いてございますのが、参議院先議を一応予定しているものを示してございまして、「参」と書いておりませんものは、一応衆議院先議を予定しているもの、またはいずれに先議をお願いするか未定のものでございます。なお、本件につきましては、私といたしましては、でき得ればいま少しく参議院先議を増加いたしたいと考えまして、各省庁にもただいま協議をいたしておるわけでございます。  それから次に提出の時期でございますが、A、B、Cと区分けが全部についていたしてございますが、Aとしるしてございますものは、おおむね二月の中旬までに提案を完了いたしたいものでございます。Bじるしは、おおむね二月下旬に提出を見込んでおるものでございます。それから「済」は、すでに提出いたしましたもの、それからCとございますものは、提出時期がいまだきまっていないものを示しておるわけでございます。  次に、本二月六日のただいま現在におきまする総括を申し上げますると、法律につきましては、提出済みでございますのが三十一件ございます。それからAのしるしのものが五十九件、Bが四十件、Cが六十五件、合計いたしまして百九十五件、以上申し上げましたのが法律案関係でございます。それから条約につきましては、提出済みが七件、Aじるしが一件、Bじるしが一件、Cじるしが二件、合計条約は十一件と相なります。それから、以上の総計の中で、予算関係法律案が八十件、条約のうち予算関係のものが一件であります。  次に、先ほど申しましたように、一応参議院先議を予定いたしておりまするものは、法律案三十五件、条約三件ということに相なるわけでございます。  以上であります。
  47. 安井謙

    委員長安井謙君) 何か御質疑がありましたら、順次御発言を願います。
  48. 横川正市

    ○横川正市君 この区分けになっております中で、Cというしるしで記号されたものは提出時期がいまだ決定しておらないということでございますが、これは出すということについては政府として間違いなく考えられておる法案でございますか。
  49. 愛知揆一

    政府委員愛知揆一君) 先ほど御説明いたしましたように、この表は、とりあえず各省庁において本国会に一応提出予定しておりますものを取りまとめたものでございます。従って、今後件名の変更あるいは削除、追加等が相当あるかと思いますが、自然、常識的に申しますと、その関係はCのところに問題が多いわけでございます。一応この関係各省庁としては、出したいというものを内閣に提出いたさせまして、それを全部ここに掲示をいたしましたものでございますから、Cにつきましては、まだ提出の時期がきまっていない、こういうふうに御了解を願いたいわけであります。
  50. 横川正市

    ○横川正市君 そういうことになれば、あまりここで固定した論議も必要ではないと思うのですが、先般同じような予定案件が渡されているわけです。それと対照して見て、大蔵省の予定案件の中の、きょう渡されたやつは墨で消えておるわけなんですが、国家公務員等退職手当暫定措置法の一部を改正する法律案というようなやつが消えておるのは、Cに属さないということで消えたのですか。
  51. 愛知揆一

    政府委員愛知揆一君) 消してございますのは、各省庁として提案を一応する希望に至っていないわけでございます。先ほど申し上げましたように、今後若干の削除なり追加がございますわけですから、これはCに至らざる程度のもので消したわけでございます。  それから、もう一言ちょっと申し上げますと、ただいまの御質問の中の一件でございますが、前回にとりあえず御配付申し上げました資料と、それから二月三日の、ただいま資料としてごらんいただいておりますものとの比較は若干の増減がございますが、前回のものと比べますと、法律案におきまして六件、前回のものより増加になっております。
  52. 阿部竹松

    阿部竹松君 官房長官、この中に科学技術庁とか、経済企画庁のあれは載ってないのですが、そこは出ないのですか。
  53. 愛知揆一

    政府委員愛知揆一君) これは前提として申し上げておりますように、これにさらに苦手の増加と訂正がございまするので、ただいまの点について、ただいまはっきり明確にお答えをするにまだ至っておらぬわけであります。
  54. 阿部竹松

    阿部竹松君 各省の、ただいま通産省が二十四件とか、郵政省が十一件、大蔵省が三十何件というのが、減ったりふえたりするのは、今の官房長官の御答弁通りでいいのですが、独立しておる庁のあれが全然一個も出ておらぬというのは、ふえたり減ったりじゃないのじゃないですか、あるんですか。
  55. 愛知揆一

    政府委員愛知揆一君) ちょっと失礼いたしました。先ほど御質疑の点は、省、庁の関係が多いものでございますから、一応この表としては、三ページの総理府の所管の中に……。
  56. 阿部竹松

    阿部竹松君 三十九件の中に入れたと、こういうことですか。
  57. 愛知揆一

    政府委員愛知揆一君) 科学技術庁関係は三ページにございます。
  58. 阿部竹松

    阿部竹松君 そうすると、ほかのやつは、出ておらぬのは内閣及び総理府というところに入っておるわけですね。
  59. 愛知揆一

    政府委員愛知揆一君) 必ずしもそうは言えないのでございます。
  60. 阿部竹松

    阿部竹松君 そうすると、どこへ人っているのですか、そうも言えないということになると。
  61. 愛知揆一

    政府委員愛知揆一君) ただいまの御質疑の科学技術会議の設置法、あるいは科学技術庁設置法の一部を改正する法律案としては、これは総理府の中に便宜整理をいたしたわけでございまいます。
  62. 安井謙

    委員長安井謙君) 要するにそうでないものは、一応ここへまとめてあるということですね。
  63. 愛知揆一

    政府委員愛知揆一君) そうです。経済企画庁、科学技術庁関係は総理府の中に。
  64. 安井謙

    委員長安井謙君) 防衛庁、自治庁も。
  65. 愛知揆一

    政府委員愛知揆一君) そういうことです。
  66. 阿部竹松

    阿部竹松君 そうなると、ここでそれを審議するわけじゃないが、どこへ入ってもわかるわけですが、科学技術庁とか、経済企画庁とか、防衛庁は総理府の付属機関なんですね。
  67. 愛知揆一

    政府委員愛知揆一君) これは庁と名のつくものは一応現行の法律と言いますか、行政組織法等によりまして総理府の外局ということに規定されておりますので、そういう数字でこの表を作ったわけであります。
  68. 阿部竹松

    阿部竹松君 外局ですか、経済企画庁のあれも。
  69. 愛知揆一

    政府委員愛知揆一君) 行政組織法で、今のお尋ねのような関係の庁は総理府の外局とするということになっておりますので、便宜上、総理府の方にこれを書き上げたわけです。
  70. 阿部竹松

    阿部竹松君 しかし予算のときはそういうことにならぬのじゃないか、法案を出したときの責任の所在はどうですか。
  71. 愛知揆一

    政府委員愛知揆一君) 予算の編成につきましても、今申しました総理府の外局は総理府の方に歳出予算の方は計上されております。
  72. 阿部竹松

    阿部竹松君 そうすると、予算審議に当っての法案審議、あるいは条約審議、こういう最高責任者は総理かもしれませんけれども、一応、担当大臣ということになると、経済企画庁長官の上には総理府があって、そこでと、こういうことになるわけなんですか。
  73. 愛知揆一

    政府委員愛知揆一君) その点は、こういったような外局の長官は国務大臣をもって充てることになっておりますから、最高の責任者としては国務大臣たる各庁の長官がこれに当るということになるわけです。
  74. 椿繁夫

    椿繁夫君 法律案で三十五件参議院の先議、条約で三件という御説明がありましたが、予算を伴わざる法律案条約等は、原則として、それは本院の先議ということで今回は提出される、そういうことでよろしゅうございますか。
  75. 愛知揆一

    政府委員愛知揆一君) 必ずしもそうではございませんで、先例、慣行その他から勘考いたしまして、一応、各省庁として参議院の先議の予定をすでにしておりますものに、参議院先議というしるしをつけたわけでございます。先ほど申し上げましたように、私としては、なおでき得ればいま少しく参議院の先議の案件をふやしたいと、こういうふうに考えまして、ただいま政府部内としては御相談をいたしておるわけであります。
  76. 椿繁夫

    椿繁夫君 この三十五件とか、三件の条約案の本院先議を予定しておられるのは、これまで慣行ということでしたが、大体、参議院で先議をし得るものはやるべきであろうというので、大ざっぱに区分されたのであって、予算を伴う、伴わない、伴いますものはもちろん衆議院先議でしょうが、伴わないものであっても衆議院参議院、いずれを先議とするかということは、これからおきめになるのですか。
  77. 愛知揆一

    政府委員愛知揆一君) 参議院の先議をお願いしたいときめておりますのは、全部、参議院の先議を予定しておりますが、そのほかに、それ以外の案件につきましても、いま少しく参議院の先議をお願いするものをふやしたいと、こういうふうに官房長官としては考えておるわけであります。
  78. 阿部竹松

    阿部竹松君 省の話、私は全部聞いておりませんけれども、官房長官の御説明をお伺いすると、「済」から始まってA、B、Cというように分れておって、非常に都合よく出ておるけれども、それぞれの省では、こういうようにまだ区分ができる段階に至っておらぬ。特に通商産業省ですか、これは二十四件ですけれども、そちらの方の話を承わると、同列同級ですが、どこでこういう、区分けをしたのを長官は集められたのですか。
  79. 愛知揆一

    政府委員愛知揆一君) これは、たとえば法制局の審議状況、それから各省庁の希望などを取りまとめまして、私どもの手元でこういうふうに区分けをいたしたわけでございます。
  80. 安井謙

    委員長安井謙君) 他に御質疑ございませんか。
  81. 椿繁夫

    椿繁夫君 官房長官は、予算を伴わざる法律案等は、できるだけ参議院先議に回すように私は考えたいということでしたから、それでよろしいのですが、これまでのように、国会の終期になってから山積せぬように、ことに予算が通ると、政局がどういうふうになるかわからないという雲行きのことも御心配の上、そういう御答弁だろうと私はお聞きしたのですが、早くやっぱり出してもらった方がお互いにいいじゃないですか、希望しておきます。
  82. 安井謙

    委員長安井謙君) 委員長としましても、先ほど御発言のように、なるべく提出予定法案は、提出時期を早く御決定になって、そうして混乱を招かないような方法をとってもらうよう希望いたします。  それでは、大体一応の説明はこういうことにいたしまして、また適当な時期に御意見を伺うことにいたしまして、本日はこれで散会いたします。    午前十一時三十二分散会