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相澤重明君 今の
答弁は、すなおに私も聞いて了承をしていいと思うんです。けれ
ども、従来からの石田労働行政というものを見ると、彼のあだ名を一名
警告大臣と言っておる。
労働者に対してはもうとにかく
警告を発すればいいと、こういうような労働運動に対する不当な干渉や
介入や、あるいは権力をかさに着たところのいわゆる
労使の自主的な
交渉というものを押えつけようとするような印象というものを国民一般は受けておる。だからこそ、石田労働行政については、あれは
警告大臣だというニックネームが国民の間に伝わっておる、みんなに。また今度そろそろ石田が
警告を出すだうろ。そろそろ彼が何か声明を出すだろう。つまり、石田が何かやるだろうということをいつでも聞いておる。こういうようなことでは、日本の
労使の円満な
交渉というものを
妥結をさしたりあるいは
労使の慣行を樹立することにはならん。そこで私は先ほどお尋ねをしたのは、
運輸省は少くとも
輸送力の確保のために公共機関としての
私鉄というものはどうあるべきか、その監督をつかさどっておる所であるから、
運輸省のその立場において、私は、最も早い機会に善処をしなきゃならん、こういうふうに実は思っておったわけです。しかし、そのあなたの御
答弁でまあ一応そういう筋が見られたのでありますが、先ほどお尋ねをした中のお答えの中では、どうも二十日には
労政局長、二十二日には監督
局長、それは別に相談をして出したのじゃない、こういうんだが、この次にはまた二十五日には
一つ運輸大臣が出そう、二十七日には
一つ労働大臣が出そうというようなくさみがあっていかん。そういうことがないのかどうか。
それからいま
一つは、先ほど、今晩
私鉄総連と
経営者協議会いわゆる
経協が
交渉を持つと、こういうことをお聞きをいたしましたが、私は、やはり自主的な
交渉の中に円満な
解決ができるように、今晩、もしまあ長引いてあるいは明日にわたるというようなときでも、
運輸省は単に
警告を出すとか
要望書を出すのでなくて、実際に
交渉というものが円満に
妥結するように、むしろこれは
労働組合の建設的な意見というものから考えれば、
経営者側に強く訴えていいのじゃないか。
労使の自主性ということであるけれ
ども、そういう問題をむしろ考えるべきじゃないか、こういうふうに思うんだが、一体そういう点についてどのように考えておるか。
以上の点について、二つの点についてお答えをいただきたい。