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川俣委員 他の法規の場合は、これは行政で幾らか措置できる部分もある。これは自由
経済の中にかなり存在する集散
市場のあり方について
方向を打ち出しておかなければ、日夜の
取引が行われているときに二年、三年待つなんていうことがおかしいのです。物が動いているときに一年、二年待つわけにいかないでしょう、そこに混乱がくるわけです。混乱を避けようとするならば、やはり集散
市場としてのあり方はいかにあるべきかというような
方向を打ち立て、それと同時に流れ方をどういうふうに流れさすかというようなことが打ち立てられてこなければ、
方向を打ち立てていかなければ——これは要綱だけでもいい。早くこういうような
方向で
流通経済の
改善をはかるんだという
方向が打ち出されなければ、いつまでもこのような、いわゆる小
市場的な形態を持続させるということになりますと、しかもかなり公共性を持ってきたにかかわらず、ただ
大臣の
認可というようなことだけで——
流通市場というものは
大臣の
認可云々だけでは
改善されない。それも
一つの方法であることはあるけれども、便法ではあるけれども、
根本的改正の意図が出てこなければ、今日の
経済の混乱を救うことはできないという意味で、
根本的改正を要望したのであります。これは与野党一致して要望しておった。少くともどういうような流れ方、将来性のある集散
市場としては、どうした
方向を持つべきかということが打ち出されてこなければ、このくらいの
改善では何にもならないのです。少くとも
方向だけでも打ち出されていかなければならない。この
改正をするなら、将来どういう
方向でいくんだという打ち出し方があるならまた別です。万一従来のまま容認しておいて、行政措置もとらないというのでは、行政指導もできないじゃないか。
方向がなければ、どう指導するつもりです。案がなしで、どうして指導するのです。(「むずかしいんだ」と呼ぶ者あり)むずかしいと言うけれども、
方向がないのにどうして指導できる。むずかしいからほっておくということはないでしょう。だから早く
方向だけでも打ち出さなければならないじゃないか。どういう
改正をするかということは、二の問題にしても、集荷
市場としてのあり方はどういう
方向であるべきか。流れをそういうふうに持っていきながら
改正をするというのは、これはいいですよ。非常にむずかしい問題だからということで、手をつけないで自然の流れにまかしておいたならば、再びこういう問題が起きるのは当然なことです。行政指導ができないじゃないですか。この点はどうです。