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岡部政府委員 特に御理解いただく
意味ではっきり申し上げますが、
制度といたしましては、
常勤職員というものは二カ月以内の
期間を限って
雇用される
臨時の
職員であります。それから
常勤的非常勤職員というものは、日々雇い入れられる
非常勤職員の一種であります。これらの
職員が
常勤労務者六万六百十五名、
常勤的非
常勤三万二千八百名というような大量に達しまして、実質においては先ほど来
横路委員が
仰せになるように、
定員内職員と同じような重要な仕事をやっている者が相当多数ふえてきているから、これを
定員化する必要があるということが、今度の
措置の起りでございますので、その実質は私どもも認めておりますし、そのうちまさに
定員化するに必要なポストあるいは
職員といたしまして、一万九千六百十五名を
定員化するということの審査をお願いしているわけでございます。
それでしからば今後
一つ公務員制度調査会の答申あるいは公務
制度の改革と関連してどうなるのかということにつきまして、はっきり申し上げたいと思います。この
定員外職員が
定員内職員の一割以上にも達しているということは、確かに変態であります。これがこのような多数が出てきた理由につきましては、いろいろあるのであります。当初
公共事業関係で、はかま人夫といわれている者で
定員化しなかった者が多い、それからあるいは行政整理がありまして、行政整理から逃げていった者もございます。それから
定員が窮屈で仕事が
定員では追っつかぬためにつけたという者もあります。それから従来新たな
定員をなるべく抑えたいという趣旨で、
定員にかわるものとして新しい事業をやります場合に、これを処理させるために
常勤職員をとったというものもあります。しかしこれらの状態は非常に好ましくないことでございますから、この
常勤労務者制度というものを根本的に
改正いたしたいというのが、私どもの腹でございます。
常勤労務者というものを解決いたしますためには、根本的には
公務員制度の
改正、あるいは具体的に申しますれば
常勤労務者制度というものを廃止しなければ、これはなくなることはなかろうと思っております。それでそういうことをするためには、
公務員制度の
改正をやってこの問題を一挙に解決しようということが、
政府側の根本的な態度でございますが、ざっくばらんに申し上げますと、昨年の一月ごろ、
関係各省の次官の打ち合せがございまして、そのときにも三十三年度においてこの問題を解決しよう、三十三年度には
公務員制度の
改正案が間に合うから、その際にこの問題を一挙に解決したいということに意見が一致いたしました。そしてその際、しかしもしも間に合わなかった場合にはどうするか、もう一年それじゃ
公務員制度の
改正ができ上るまで見送るかという点になりまして、それは各省として人事管理上忍びないし、それから先ほど申し上げました
通り、
常勤職員の中には、
定員化して一日も早く任官させた方がよろしい、任官させるに価する
職員も相当多数いるから、先ほど柴田官房長から申し上げたような、将来
制度がどうなっても、
国家公務員として間違いのないものを、
一つ手直しとしてでも三十三年度において間違いなしに
定員化しようということで、
関係各省話し合いが一致しまして、それに基きまして
行政管理庁が主として
常勤職員六万を対象といたしまして
実態調査をいたしまして、そしてこれから申し上げます一定の基準を設けまして、この基準に該当する者を
定員化したわけであります。この
定員化はもちろん手直しでございます。最初の趣旨が手直しでございますから、すべての
職員につきまして、
国家公務員として適当な者あるいはその省の
定員規模として必要最小限度のものということではございません。あくまでその内輪の手直しだという
意味におきまして、ことしやったわけでありまして、あと根本的な
改正につきましては、来年度を待とうということに相なっておるわけであります。従って今度の
改正は、どこまでも単なる手直しあるいは内輪ということに考えていただきたい、こう思っております。