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受田委員 及ばずながらの努力が足りないで、これが放任されたような形になっている問題がさくさんあるわけなんです。
今から私、個々に具体的な問題に触れて
お尋ねを申し上げたいのでございますが、できれば
政府に
資料を御
用意願って、次の機会にお答えを願うという
方法が親切な心づかいかと思いまするので、一応次回に御
答弁願いたい問題点と、それに対する
資料をお願いしておきさたいと思います。それは、
青少年問題協議会が
中央にあり、また市町村にあることになっているのですが、この市町村の
協議会というものが、
法律の上においては、第一条第二項に「置くことができる」と書いてあって、強制設置を規定しておりません。従って「置くことができる」をやわらかく見て、置いてないところはないか。これを
一つお調べ願いたい。
それから
中央協議会がこれまで何回か会合をされておると思うのでございまするが、その会合の回数、それから
議題、そしてその答申、これらの問題について
資料をお願いしたい。
それからこの
青少年問題協議会のお
仕事でございますが、それは第二条に「
青少年の指導、
育成、
保護及びきよう正に関する総合的
施策の樹立につき必要な事項を
調査審議する」と書いてございまするが、これらのお
仕事の中に、なおこの
協議会の
仕事としてこういうものを加えたらいいというような問題はないか、ことに
教育の問題との
関係などについて、そこの限界をある
程度はっきりしておかれる必要はないかというような問題をお答え願います。
それから今度
事務局を設置されるということでございまするが、この
事務局の
機構の
内容及び
事務局の職員の構成等について御
用意を願いたい。
いま
一つは、これは少し
数字が要るわけでございまするが、全国に組織されている
青年団の数及び団員数、これはいろいろな形の
青年団があると思うのでございまするが、少くとも党派をこえた形で
運営されている
青年団、自民党の
青年部などというのとは別でございます。一応国の
施策の上に立つ
青年団の構成とその
人員をお調べ願いたい。
それから先ほど以来
お尋ねをしましたいろいろな角度で、
青年の
犯罪及び要
保護青少年の最近における実数と、これに伴う
予算を必要としますから、
予算というものを、これは
予算書を見てわかる分はけっこうでございます。予管釜田にあげてないこまかい分を
一つお示し願いたい。
もう
一つは、
教育上の問題として、いろいろ最近倫理的な性格を持った映画の問題が起っているのでございまするが、映画及びその他の喫茶とか、ああいういわゆる
社会環境における
青少年の
保護、
育成をどう
考えていくべきかという
施策を何かの形で、お示しいただいたら、質問しなくて、それだけ拝見すればいいわけです。そういう
社会環境による
青少年の
保護育成の方策、これを具体的に何かの形で現に
協議会でとられておる問題を
一つお示し願いたい。これを御要求しておきまして、最後に一言質問して十二時になんなんとしておりますので、質問を終りたいと思います。
私たちはお互いが、自民党とか
社会党とかという
立場でなくして、
青少年をいたわってこれを養わなければならぬわけです。常に彼らを清い
環境で守ってあげて、その伸びる力を思い切って伸ばしてあげなければいけない。ところがせっかく伸びる力を持った者が、
社会環境の悪、
政治の悪によってこれが芽をつまれるとしたら非常に不幸ですから、そういう除去するものがわれわれ国会で討議する中ににじみ出てこなければならぬと思うのです。そこで最後に
お尋ねを申し上げておきたいことは、この
青少年の
育成という明るい面で、
政府はせっかく
岸総理みずからが
青年と名乗り
青年を
育成すると言うておられるのでありますから、
青年たちに明るい希望を与える方策として、第一に文化的に、産業的に、たとえば文化の面でいいましたならば、出版その他のいろいろな文化の恵沢に浴する設備等を通じて、できるだけその力を伸ばしてやるというためにあらゆる努力をしなければならぬと思うのです。ところがその
環境の中には、図書館もあれば公民館もある。あるいは一般
社会教育施設等もあると思うのでございますが、それらについて積極的に
青少年に希望を与え、都市、農村を問わず、若い人に希望を与えるような方策をどのように
用意しておられるか。これは
青年団指導という問題とあわせて
文部省とも
関係すると思うのでございますが、一応
政府はこの
協議会を主管しておられる当局でございますので、そうした
青年に希望を与えて、そうして文化的に伸ばしてやる
方法がどういうふうにされておるか。もう
一つは、産業、
経済の面でそれぞれ所を得るために、片親のない
青年には就職非常にむずかしいという問題があるが、こういうときに両親のそろった者と比べて、常に力によってその人個人の特徴によって道が開かれるような努力を
政府自身がとってくれなければならぬのですが、これは労働省の所管だといえばそれまででございますが、それらについて高い
立場からの
青年に所を得しめるための処置はどうされるか、
一つお答えをいただいて、私のきょうの質問を終りたいと思います。