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森本委員 私はさっきから言っておりますけれども、
大臣の
趣旨はよくわかるけれども、
法律的にはこれを悪用しようと思えばできるということを私は例証をもって言っておるだけであって、特に私がこのことをやかましく言っておるのは、こういう
社会福祉事業に充てるところの
寄付金という問題について、かりに事故でもあった場合は、これは大きな社会問題になるわけであります。だからこういう問題については立法するときには、念には念を入れて
考えておくべきであるという
考え方から私は言っておるのであって、あえて反対の
立場から言っておるのではないのですから、その点は
大臣も十分
考えてもらいたい。
私はそれ以外にこまかい問題の質問がたくさんありますけれども、先ほど
委員長から注意がありましたように、本日の質問はこれで打ち切りたいと思いますが、最後に、先ほど来私が言っておりますように、問題の点を一応もう一回念を押しておきたいと思いますので、
郵政省としてもこの問題については
考えておいてもらいたい、こう思うわけであります。
まず
郵政大臣と
厚生大臣の
——私は何もこの四億五千万円そのものがいいとか悪いとかということを言っておるのではないのですから、その点については誤解のないように……。ただ
法律を
提案しておきながら、こういうものを先に勝手にきめてやることがいいのか悪いのか、この
法案を可決するということについては、こんなものは一切ない、こういう条件のもとになければ、この
法案を可決するということはなかなかむずかしいのじゃないかというふうに
考えるわけであって、この点がまずこの
法案の問題の第一点であります。もう一点は、先ほど言いましたように、
従業員の
厚生福利施設その他に還元をするということを、ああだこうだというようないろいろの条件を探してきてやらなければならぬということよりも、先進国の例をとって、一割は
従業員の
厚生福利施設に還元するということをはっきりこの
法律の中で認めていきたい。さらにこの
管理会の運営その他については、これは
行政上の問題であって
法律上の問題でありませんけれども、設立その他については十分
一つ大臣の意のあるところを
考えてもらいたい。
最後に、わが党としては前々から言っておりますように、こういうふうなお年玉つき
郵便はがきというものだけの犠牲において、
社会福祉の
寄付傘をやる必要はない。やるならば現在のタバコに一円つけてもよろしいし、二円つけてもよろしいし、あるいはまた映画館の入場料に対して五円つけてもよろしい。これは実際のところをいって、映画劇場に入場する際につけた方がずっと効果がある。片一方はそれだけ遊びにいく余裕金を持ってやるわけでありますから、そういう際に五円くらい
寄付したところでかまわぬわけであります。こういう例は諸
外国にもたくさんあるわけであります。あるいはまたタバコの問題についてもしかりであります。何も
郵政省だけがこういうところの犠牲を負う必要はない。さらにできれば今日の四円というふうな年賀はがきは廃止をして、五円プラス一円ということでやるのが順当であるというふうに
考えておるわけでありますが、この問題も十分次の
委員会における質疑応答の材料にしたいというふうに私の方では
考えておりますので、
郵政省の力としても十分お
考えを願っておきたい、こう
考えるわけであります。
それからこのお年玉つき
郵便はがきの
改正に関連をしてのいろいろの問題がその他にもあるわけでありますが、私はきょうそれだけの問題を一応
郵政大臣に対しても宿としてお願いをしておいて、私のきょうのこれに関する質問は終りたいと
考えるわけであります。