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佐々木(秀)
委員 森脇証人と
横錢代議士とのただいまの御
質問、御
答弁をお聞きしておりましたが、この問題が世間で大きく取り上げられまして、当
委員会におきましては、これの真相を究明しなければなりません。そこで、私は
証人に申し上げたいのですが、
証人の
お答えは、今までお聞きしておりますと、風聞に対しては
お答えできない、その通りであります。人のうわさや風聞だけで事を表面に立てるということは、これは重大な問題であります。ことに政治家の名前というものが一たん出た以上は、政治家としての
立場から、どこまでもその真実を究明しなければなりません。そこで、私は御
質問を申し上げる前に、去る十日の
委員会におきまして、
横錢委員がどういう
発言をしておるかということをお聞き願ってから、
一つお答えを願いたいと思うのであります。だいぶ日にちの問題も違っておりますし、人の名前も違っておるのであります。その点を
一つお読みいたしますから、お聞きいただきたいと存じます。
中州の料理店で会ったということに関して、こういう御
発言を
横錢委員がなさっております。「十二月ごろ」となっております。これは速記録でありますから、そのままお読みいたします。「十二月ごろに、柳橋の
中州の某
料亭において、あなたと」——あなたというのは、一
萬田大蔵大臣でありますが、「あなたと
唐澤法相と
川島幹事長と、それから
岸総理と、それからもう一人の某
代議士と、これだけの者で
会談をして、その結果、
検察庁に対しては
唐澤法相が
責任を持つ、行政上の問題に対してはあなたが」——これは一
萬田大蔵大臣でありますが、「あなたが持つ、こういう話し合いをされて、その結果この
親書を出しておるのではないですか。」こういうふうに、一
萬田大蔵大臣に
横錢さんがお聞きになりました。一
萬田さんは「それは全くうそであります。」こう答えておるのであります。その次にまた
横錢さんは、「これは、
大蔵大臣や
岸総理やその他の重要人物の名をあげて、ここにおいて会っておるということを私が
一言うからには、私も政治的
責任をかけておる。あなたとしても、その点に対しては、重大な問題である。これに対してあなたは、単に会っておりませんというようなうそ、偽わりでは、見のがすわけにはいかない。あなたが会って、特にこの裏には、
川島幹事長に対して、古荘氏の方から一千万円の
政治献金が行われたということまですでに流れておる。そういうようなことを背景として、この
会談が持たれておる」というふうに聞いておるのであります。これに対して一
萬田さんは、「それは全くありません。」と言っております。それから第三番目には「しからば、ないとするならば、あなた方がここで
会談したということを見ておる者、事実ここでもってどういうような
会談をどの部屋でやったかも知っておる者がおる。しからば、ここでもってこの
証人を呼んであなたと対決しましょう。
委員長これは重大な問題です。
大臣は知らぬ、私はやっておる、これは単に私が憶説をもって言うたということでは、
大臣に対して汚名を着せることになる、あるいはまた私の意見が正しいとするならば、これを見たという
証人を出して、この
証人によって解決をつけなければならないと思う。従って、
証人と
一つ対決をさせていただきたい。この
証人には、
日本橋室町の
森脇将光を
証人として呼んでいただきた。」こう言っているのであります。それで、この問題に対しては、
横錢さんは政治生命をかけていられるのであります。だから、
横錢さん自体も政治生命をかけておられますが、ここに名前をあげられたその人たちも、政治的ないわゆる
立場というものに対しては、はっきり真実を明らかにしなければならない、こういうことなのであります。だから、その中において、もし日にちが誤まっていたり、単なる記憶であったり、あるいはうわさであったりしたというような
程度で、この
委員がこの
調査をやめるわけには参りません。私たちは、やはり日にち、人、時間の問題までもはっきりしなければならない、こう考えるのであります。
第一にお伺いしたいのは、
横錢さんがあなたを
証人として呼んでいただきたい。そうすると、
会談の
内容から、その集まった人から、全部あなたが
御存じであるというようなことで、
証人としてきょうおいでを願ったわけでございますので、
横錢代議士をあなたは
御存じであったのかどうかというところから、私はお伺いしたいと思います。