○
春日委員 関連して。私は、
野党的立場というよりも、
ほんとうに
国会議員共通の
責任と名誉のために一言申し上げたいのでありますが、あるいは政局は不安定でないかもしれないけれ
ども、全く政情は騒然たるものがあると思うのです。この政情不安の原因は一体どこにあるかということなのです。これは私が申し上げるならば、先日金曜日の本
委員会、これはあなたの方はほとんど出ていやしない。それから連日の
委員会の
出席状況は、今両君が
指摘された
通りなのです。今
予算案は、
衆議院を通過したとはいえ、
予算執行に必要なる
法律案は、ことごとくまだ
衆議院において
審議中なのです。幾つも通ってはいない。これを
審議しようと思ったって、ほとんど
委員が出てこられない。この
委員諸君が、あるいは党の用務においてそれぞれの仕事に携わっておられるというならば、これはまた恕すべき点もあるだろうけれ
ども、これは、
政務次官も御
指摘の
通り、ほとんど
選挙区へ帰って、
選挙運動に没頭している。ある者などは自動車を数台借りて、
現職議員でありながら、その
選挙の
事前運動に奔走して、みずからの
職責をほとんど放擲して顧みない。私は実際問題として、こんな
事態が許さるべきではないと思うのです。私は、この政情不安に陥れたことの
責任は、これを追及していくならば、
岸総理大臣が
解散の時期を明らかにしないというこの一点にあると思う。われわれがこの一月末に、こういう
状態をあらかじめ予想して、こういう
事態が必ずや起きるのだから、従ってこれは
解散をして、
議員がその
法律審議に取り組むのに、落ちついて、熱意をもってやれる体制を作るべし、とわれわれは
解散要求決議案の中で
説明したのであります。それに対して、
総理は言を左右にした。こういう
事態に果せるかな
国会は陥ってしまった。まるでこれでは
審議はできやしませんよ。これは
政府共通の
責任であり、あなたも
政府の一員として、これは
十分次官会議その他において問題を明らかにしていただかなければならぬ問題だと思う。あなたの方について見れば、
おいでになっておる
諸君は、実際努めておやりになっておると思うのです。けれ
どもこれらの人々だけで、ほかの
委員は、その
委員の職にありながら、ほとんど
おいでになっておらない、
現実の問題として。そうして、これらの
諸君が地元へ行って
選挙運動に没頭しておれば、
お互いにそれが相互に反響し、作用し合って、今こういう政情不安の
状態に陥っている。そうして、今
国会は半身不随というような、ほとんどその
職責を果し得ない
状況になっておる。私は、この際本
委員会の
権威においても、今あなたがおっしゃったように、この際
岸総理大臣にここへ出てきてもらって、そうしてこれを見てもらって、こういう
状態で、
ほんとうに
歳入委員会としての
職責が果し得るかどうかをなまで見てもらって、
責任ある御
答弁を願いたいと思う。もし
岸総理にして、こういう税法その他一切の
歳入諸問題に関する本
委員会が、こういう成立もし得ないような
状態で大変だと思うならば、
総理は
内閣首班の
責任において、あるいは
与党の総裁たる
責任において、やはりこれを
審議可能な
状態に直すことのための特別の措置を講じなければならないと思う。従いまして、私はこの際
委員長に申し上げたいのでありますがこの論議は、すでに再三申し上げておるけれ
ども、
新聞が
ますらお派出夫会というものを取り上げて、世人のひんしゅくを買っておるのでありますが、何回言っても問題は解決しない。この問題は、われわれが何回論議しても同じことです。従って、この際
歳入委員会たる本
大蔵委員会の
職責の重大なるにかんがみ、
岸総理大臣に出てもらって、この
現実の姿を見てもらって、これでいいかどうか、彼の
責任ある信念に満ちた御
答弁をいただきたいと思う。それから
審議に入るべきだと思う。
委員長、こういう意味において、
総理大臣の
出席を求あるために、本
委員会は暫時
休憩されたいという動議を
提出いたします。