○横山
委員 私がそういうふうに問い詰めれば、何かうしろへ下ってしまわれて、確信のないような御
答弁になるのは、きわめて遺憾であります。しかし、これは長く論じようといたしません。
そこで、今二、三の点に触れて御質問をしたわけでありますけれ
ども、これからいわゆるそういう背景のもとに、私は税の問題について質問をいたしたいのでありますが、今私
どもの手元に
政府から
提案いたされました諸税法案が出ております。一応
税制改正のことを抜きにいたしまして、白紙で——これはことし、来年と、将来にことしよりもたくさんかかっていくという問題ではありませんから、税は割合すなおに議論ができるから、一ぺん
一つ大臣に、税についてのものの
考え方を
質疑をいたしたいと思うのであります。私はよくこの
委員会で、あなたにいやみを申しました。そのいやみというのは、一萬田さんという人は、税については政策的な
減税ばかりおやりになって、公平な
減税をなさったことがない、こういうことを私は絶えず主張しておるのであります。今日の
税制改正も、あとで触れますけれ
ども、そういう点は、もう全くそればかりだと私は思っておるのです。これからは、
一つ大臣、どういうようにお
考えになるのかという点です。と言っても抽象的でありますから、二、三、私の意見を含めて聞いて参りたいと思うのであります。
私は、原則的に、今日の
日本の税というものは、戦前に比べて非常に高いということが、
国民の第一の問題であると思う。第二番目の問題は、非常に不公平だということ。第三は、税のことはわからない。何か税務署が来ていろいろ言うから、いやらしいから、まあごまかすことを
考えるけれ
ども、実際問題としては、大刀打ちができぬほど
税制は複雑であって、わからない。だから、何か納得ができないような気がするという、三つの点に、
国民の税に対する
考え方が帰一していると思うのであります。今日あなたが、二回、三回おやりになりました
税制は、第二番目の不公平ということにさらに輪をかける。一方では、もちろん政策的な立場、理論というものがありましょうとも、不公平、従ってますますわからなくなる、
税制は複雑になる、こういうことになって参ると思うのであります。
大臣は今後、これはもう率直な御意見でけっこうでありますが、税についてどういうふうにお
考えになっていられるか、今後どういうふうにしようとしていられるのか。新聞の記事によれば、歳入についても、個々の税目でなく、
税制の根本について検討の必要があり、これらを含めて、財政全体について
調査会を持って検討したいということを言うておられるのでありますけれ
ども、どういうふうにこれから税というものについて検討をなさっていこうとするのか、その検討の根幹となる
大臣の
考え方はどういうものなのか、それを承わっておきたいと思います。