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佐竹(新)
委員 局長は、
需給調整協議会、あるいはその中の
輸入部会というもので、これは話が円滑にいくというようにお考えになっておることは、私は、大体今まで考えてみると、あのごたごたして、いつももませたのは、
需給調整協議会というものが、今
年度は
国内生産がこのくらいだから、
政府に対して、
輸入に際しては、
生産者の
国内値下りをさせてはいけないから、この程度にしてもらいたいというような、大まかなところをやるのである。しかし、今度ずっと、
前尾通産大臣も御
承知のように、昨年入ってきて、期日前に入れてきた
ノリがごたごたしたのは何かというと、要するに、八十セントでLCが出ておるわけですが、それを四十セントから六十セントに値切り倒そうとする相談ばかりしておった
韓国側から持ってきた方は、漁民から預かってきておるものであるから、そんなに値切られてはいけないからということで、聞かない。それで日にちが過ぎてからに、
ノリを入れてはいけないという時期に持っていって、入り込ましてしまっておいて、そこでまたたたこうという、こんな
値段を、いかに何とはいいながら、相手の国のあることです。特に
日本は、
韓国から
輸入するのは千二百二十万ドル、六千八百万ドルというものは
韓国へ出しているわけです。それだから、
日本側が輸出超過になっている。お得意先なのだ。そうしてまた、李承晩ラインとか、
向うに拿捕抑留されている漁民とかいう
関係で、
政府は一生懸命、今、日韓会談を再開してやろうとしている。こういうやさきに、
日本へ持ってきたものが値切り倒されて、期日はなにされている。これはみな、
韓国側がその間の金利を負担しているのです。そういうようなことは
一つもやらずに、
ノリの問題なんかというと、もうけが荒いものだから、ごたごたもませ詰めている。こんなことをすれば、今、ちょうど
向うは総選挙です。全
南漁連の
理事長も立候補している。
相当大きな政治力を持っているのです。対日感情というものは、ますます悪化してしまうということになる。こういう問題は、やはり
需給調整協議会の行き過ぎである。
需給調整協議会は、そういうごたごたを、そこを
一つの根城として、そうしてやって、その結果、入れたものがどうなるかというと、国民の消費する
値段が高いものにされている。いわゆる厳密な意味からいえば、物価のつり上げです。物価を倍にもその上にもして、どんどんもうけをとる。そうして物価のつり上げをしてしまっている。消費者は、高いものを食わなければならぬ。またこの問題が起きますと、同時に、ごたごたもめるのは、どういうことかというと、これは
生産業者の側に立つ農林
委員会の方から牽制されて、水産庁と
通産省と話し合ったときに、どうも話が進まぬという、こういう形になる。だから、こういう問題は、
委員長にもお願いしておきますが、商工
委員会は、消費者の立場に立つ、
中小企業の立場に立つ。
向うは
生産者の立場に立っているのですが、今、一方的に、商工
委員会は無視されてしまっている。そうして、農林
委員会のごく一部の人が、
ノリといったらきまっているが、そういう人が、農林省へ行って圧力をかける。そういうことによって、ごたごたして、不明朗なことばかりやっているということは、根本的に考え直さなければいけないと思う。だから、今の起きた問題は、そういうものがこじれて、ここに堆積されてきている。だから、私は、
輸入課の課長にしても、係長にしても、班長にしても、あまり
業者の中に介在し過ぎてはいけない。介在し過ぎる。あなた方が何ぼ隠しても、私はよう知っている。今度の問題でも、介在し過ぎている。
一物に持っていってやらしたり、これは
業者があなたのところに陳情に行って、こうしてくれといったのではない。あなたの方の指導によって
一物に結びつけて、信用状を書かしている。そういうことまで介在してやる必要はない。あなたのところでは、ちゃんと与えられた行政
措置によって監督していけばいい。介在し過ぎると、物価が高まったりなんかするようなことに、自然持っていかなければならぬような渦の中へ巻き込まれてしまう。それは、もちろんえらい人が来て、こうせい、ああせいと言われれば、それはやらなければいかぬでしょう。やらずにおれば、首にかかわるということがあるかもしれませんが、私は、大胆率直に、そういう考えを持たずに、与えられたことをやっていって、ここに不明朗な点があるといえば、上司と相談して
——大臣や次官や、
局長さんに話してみると、つんぼさじきに置かれてしまってわからぬ。こまかい問題だから、わからぬのかもしれないが、しかし、この商工
委員会で、われわれが
発言をしなければならぬようになり、こういう国会の問題になるということになれば、そんなことでは済ませません。
責任を感じなければいけない。私は、みなまでここでは言いませんが、どの程度まで介在しているかは、私は八方から情報があるわけです。それは
業者からもあれば、問屋からもある。
韓国通商代表部からもある、全
南漁連からもある。どこからもみな来ている。あなたの方でどういう話をしたために、こういうことになったのか、みな知っている。だから、この問題は、もはや公けの問題になっているのだから、今
局長の言われるように、私が前に言ったように、そういうような横から割り込んで入ったのを許したという形になっているから、早急に政治的な解決をつけなければいけないと思う。もう一度
通産大臣の御
答弁をいただきたい。