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川上政府委員 この問題につきましてはいろいろ
意見もございましたが、やはり
金融制度調査会におきましても結論を出しておりますように、また私
どもが
考えておりますように、
包括保証保険制度というものは、
中小企業者の
金融のために、非常に大きな役割を果し得るものではないかというふうに
考えるわけでございまして、私
どもとしましては、特に
小口については、従来一応やっておりますけれ
ども、これをこの際、
相当強力に、
包括保証保険制度を利用するように持っていくべきじゃないかというふうに
考えておる次第でございます。ところで、従来はそれほど利用してなかったのじゃないかという点でございますが、これは、
全国で十幾つかのものが利用していたわけですが、これは、現在の
保険料率が高い。それは一分四厘六毛ということになっております。ところが、今度の
措置によっては、二十万円以下については、その半分よりも低い七厘
程度ということにいたしたわけでございます。それから二十万円をこえて五十万円までを九厘この九厘というのも、現在の一分四厘六毛よりも、はるかに低いということになります。そこで、この問題につきましては、連合会
関係とも、いろいろ話し合いをしたわけですが、大
部分の意向としましては、大体
小口について七厘
程度であるならばまあできるのじゃないかというような
意見が非常に多かったわけでございます。中には一、二のものについては、七厘はまだ高い、もっと低くしてくれというような
意見がございましたが、そういうものに対しましては、私
どもとしましては、別途
保証協会に対する強化の道を講ずべきではないか。たとえば、さっき申しました三十億の
貸付金の中から、そういうこまかいものに対しましても、特別に
基金を出してめんどうを見てやる、あるいは県の方でもめんどうを見てもらう、あるいは自分の力をもっと養う努力もしてもらいたい。そういうことにしまして、少くとも七厘
程度で
包括保証保険制度が利用できるような態勢を、早急に整えさせていきたいというように
考えます。そういたしますれば、私
どもとしましては、大体七厘
程度で大
部分、ほとんど全部の
保証協会が、これを利用し得るということになってくるのではないかというように
考えます。
それからもう
一つは、この
保険料の支払いが非常に多くなって、事故があまりないと、結局
保険金がそんなにもらえない。従いまして、出し前が非常に多くなって、もらい分が少くなる。そういうことでは非常に困るというような
意見もあったのでありますが、私
どもとしましては、この
法律によりまして、
保険料をよけい払いまして、事故率の少かったものに対しましては、一定の方式によりまして、これを返していくというような
措置もとりたいと
考えておりますし、また回収金につきましても、よけい回収したところに対しましては、やはり一定の率によりましてこれも返していくというような
措置もとりたいと思っておりますし、さっき申し
上げました三十億の中で、
保証協会に対しましても、非常に低い
金利の
政府の
貸付金、この
公庫からの
貸付金をいたすわけでありますから、運転
資金にも、そう困らぬということにもなってくるのではないかと
考えますので、
保証協会連合会とも、いろいろ相談いたしましたが、大体これでいけるのではないかというふうに
考えておるわけでございます。