○
山手委員 今の
中小企業関係で、輸出
振興に踏み切らすようなPR運動を起すことは、非常に大切だと思っておりますが、ぜひ、もっと熱を入れて、自動的に動けるように、
一つジェトロを指導していただきたいと思うのであります。
私はきょう大体
人事の問題と、
資金の活用の問題と、
中小企業との
関係の問題と、この三点を
考えて申し上げたのでありますが、どうもこの
法案をすらっと読んでみての
感じは、非常に
ジェトロを
大蔵大臣なり
通産大臣が縛り上げ過ぎて動けなくしておる。片方で動け動けと言っておきながら、片方で動けないように縛っておる。そのために、何が何だかわからないような格好の
ジェトロになろうとしておるのではないか。私は、思い切って
民間人も登用して、金の問題についても、できるだけ優秀な新しい
幹部が自動的に動けるように自由にしてやる。
国内でやるのでございましたら、別でありますが、ほとんどがアメリカや南米や東南アジア、そういうふうな外地で活動をするわけでありますから、内地で
一つ一つひもをつけて縛り上げていくというようなことではなしに、思い切って金を使わすという、そういう形の
ジェトロを私は夢に描いておったのでありますが、実はこういう
法案が出て参りまして、多少私は失望をいたしております。うんと金を使わすということで、
中小企業者や何かの
関係でも、十分これについていく態勢ができなければいかぬ。もし金が不足であるならば、ことしはあの
程度の
資金であったのでありますが、来年はさらに
貿易振興のために、この会のために、もっともっと
資金を出したらいい。
政府は、
貿易振興、
貿易振興と言っておるのでありますが、二十億や三十億
程度でけちけちしなくても、効果があるならば、三十億でも五十億でも、来年の予算では出せると思う。それを動かさないように、出させないように、活動させないように縛り上げて、
貿易振興をやれということ自体が、私はふに落ちないように思っております。しかし、与党でありますし、申し上げたことは、よくおわかりであろうと思いますから、これ以上は申し上げません。しかし、この
法案を通す場合には、何かこれだけでは、議論をしつぱなしではいかぬように私は
考えております。きょうはこれで質問を一応打ち切りますが、そういう点についてはほかの同僚
委員諸君とも、もう少しよく協議をしてみたいと思います。
これで、私の質問を終ります。