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中平政府委員 ただいま渡邊委員の御
質問で、私の名前が出ましたのでお答えいたします。一昨日でございましたか、この委員会におきまして、社長の給料をどのくらい出すかという御
質問がありましたときに、十五万円という言葉は口にいたしましたが、私は十五万円にきめましたというふうに申し上げたつもりはないのであります。ただその際私の申した
趣旨は、大体ほかの類似の
会社ともにらみ合せて適当な給料を出したい、十五万円くらいが適当であろうというふうにお答えしたのでございますが、なぜ十五万円と言ったかと申しますと、これは総理
大臣の給料より多いとか少いとか、そういうようなことを
考えたのではありませんで、この
会社を作ります際、
北海道開発審議会とか、あるいはそでれに基く小委員会でいろいろ審議いたしまして、
会社にした方がいいか公団にした方がいいか、それとも
政府直営でやった方がいいか、いろいろ議論をしたのでございますが、その際
一つの議論といたしまして、
政府直営でやる場合、あるいは公団でやる場合には、どうしても給料が安いのでいい人が集まらない。従って、なかなかいい
仕事ができない。いっそのこと
会社にしてしまえば、給料の点では少くともある
程度のものが出せる。そうすれば優秀な人に来ていただけるということで、少くとも役人より多い給料を出したいということを
考えたわけであります。従って十五万円がいいか、あるいは十万円がいいかということは議論の分れるところでございまして、実際にきめる際には、慎重に相談いたしましてきめたいと思うのでございますが、何と申しましても、とにかくいい給料を出さないといい人が来てくれない。これは渡邊先生十分御
承知の上でおっしゃっていることと思いますが、その
意味で相当の給料を出したいということを
考えたわけでありまして、社長だけ高給で、下の方には低い給料を出していいというわけではありません。従って一人
当りの人件費、これは
経費を含めて
単価として十五万円を見ておる。これは現在の役人の給料から見ますと、非常な高給とわれわれは
考えますが、
一般に
会社を経営しておられます方、並びにその従業員から見ますと、私はそう高い給料ではないと思います。そういう
意味で優秀な人に来てもらいたいというのが念願でございます。従って一昨日も申し上げましたが、社長が専任の方に来ていただくか、あるいは現職の有力なマイニングあるいは
ボーリングに対する認識と経験を持っておる方に来ていただくかきまっておりませんので、かりに専任の社長が来ましたらということを申し上げたわけでありまして、この
会社として社長の給料を十五万円といたしましても百八十万円、それから自動車代とか交際費とかいろいろ要りますが、それを全部この
会社が出すということになるかどうかはこれからの話合いでございまして、何とも言えないわけでありますが、社長を含めまして、重役が専任になっていただく場合には五千四十三万円、これだけの金が要るというわけでその最高額を出したのでございまして、予算に五千万円あるから、五千万円使ってしまえ、飲んでしまえというつもりであげてあるわけじゃございません。これは、私が申し上げるまでもなく渡邊委員よく御
承知でございましょうが、そういう
意味でやってあるわけでございまして、従って私たちは、ずさんだというふうには
考えていないわけでございます。
それから冬季十二月から六月まで六カ月遊ばせる、そんなばかなことはないというお話でございますが、私は今までそういうふうなことを申し上げたことはないのでございまして、先ほど
竹谷委員の御
質問がございましたときにお答えをしましたのは、冬非常に寒いとか、あるいは雪が積って
仕事ができない場合があるかもしれない、そういった場合には遊ばせるわけにもいかないので、その機械をほかの方に回したいということを申し上げた次第でございます。六カ月遊ぶということはもちろん
考えていないのでありまして、その間機械を貸すということも
一つの
事業でございましょうし、あるいは冬季の間、大いに機械の整備をするという
仕事もございましょうし、あるいはもっと大きく
地下資源全体について、
北海道のみならず
日本全体でもよろしゅうございますが、
地下資源の問題について真剣に取り組んで
調査し、あるいは勉強をするということも
仕事だと思いますので、六カ月間まるで何もしない、従って十五万円給料を出すのは、実際は三十万円出すのと同じだというふうには私
どもは思っておりませんので、その点御了承願いたいと思います。